くせ毛を無理にまっすぐにしようとすると、毎朝時間がかかるうえに髪も傷みます。まず自分のくせのタイプを知って、抑えるか活かすかを決める。この記事では、その判断から整理します。
くせ毛には種類がある
対処が変わるので、まず見分けてください。
| タイプ | 見え方 | 扱いやすさ |
|---|---|---|
| 波状毛(うねる) | S字にうねる | ○ 最も多い。活かせる |
| 捻転毛(ねじれる) | 毛がねじれてパサつく | △ 広がりやすい |
| 縮毛(強く縮れる) | 細かく縮れる | × 抑えるのが現実的 |
| 連珠毛 | 太さが不均一 | △ まれ |
波状毛なら、活かすほうが楽です。パーマ風の動きとして扱えるので、無理に伸ばす必要がありません。
捻転毛や縮毛は広がりやすいので、抑える方向の対処が中心になります。
そして湿度で変わるのが共通点。梅雨と夏は、どのタイプも扱いにくくなります。
抑えるか活かすかの判断
先に方針を決めると、やることが絞れます。
| こういう人 | おすすめ |
|---|---|
| くせが弱い〜中程度 | 活かす。動きとして使える |
| くせが強い・広がる | 抑える |
| 毎朝時間をかけたくない | 抑える(縮毛矯正も選択肢) |
| 柔らかい印象にしたい | 活かす |
| きちんとした印象が要る仕事 | 抑える |
活かすほうが、朝の時間は短くなります。くせをそのまま動きとして使うので、伸ばす工程が要りません。
抑える場合は、乾かし方かアイロン、あるいは縮毛矯正という順に手間とコストが上がっていきます。
抑える場合の手順
乾かし方でかなり抑えられます。
抑える乾かし方
- 根元からしっかり濡らす。中途半端が最悪
- 軽く引っ張りながら風を当てる
- 上から下に風を流す。キューティクルを寝かせる
- 冷風で固定
- オイルかミルクで表面を抑える
3つ目が効きます。下から風を当てると表面が逆立って、広がりとパサつきが増します。
そして半乾きで放置しない。くせ毛は乾く過程でうねりが出るので、最後まで乾かしきることが重要です。
活かす場合の手順
抑えるより手順が少なくて済みます。
活かす手順
- 濡らして、タオルで水気を取る
- くしゃっと握るように乾かす。引っ張らない
- 8割乾いたら自然乾燥でもいい
- バームかムースで束感を作る
2つ目が要になります。引っ張ると、くせが伸びて中途半端な状態になります。握るように乾かすと、うねりが揃った動きになる。
そして油分のある製品で束にする。バームやオイルで毛束をまとめると、広がりが収まって「動き」に見えます。
パサついて見えるくせ毛は、水分と油分が足りていないことが多い。
湿気と雨の日の対処
くせ毛の最大の敵です。
| 対策 | 効き方 |
|---|---|
| 油分でコーティングする | ◎ 湿気の侵入を減らす |
| スプレーで固定する | ◎ 形を保つ |
| 朝に完全に乾かす | ◎ 半乾きは最悪 |
| 帽子をかぶる | ○ 物理的に守る |
| 何もしない | × 確実に広がる |
湿気は髪の内部に入り込んでうねりを戻します。だからオイルで表面を覆って、水分の出入りを減らすのが理にかなっています。
そして朝に完全に乾かすこと。髪に水分が残っていると、湿気を吸いやすい状態のまま出かけることになります。
縮毛矯正という選択
毎朝の負担が大きいなら、検討する価値があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 1〜2万円程度/回 |
| 頻度 | 3〜6か月に1回 |
| 所要時間 | 2〜4時間 |
| メリット | 毎朝の時間がほぼゼロになる |
| デメリット | 髪への負担。伸びた根元は元のくせ |
毎朝10分かけているなら、年間で60時間です。そう考えると、費用対効果は悪くありません。
ただし部分矯正という選択もあります。前髪だけ、あるいは気になる部分だけなら費用も負担も下がります。
全体をまっすぐにすると男性の場合は不自然に見えることもあるので、美容師と相談して範囲を決めるといいです。
髪の状態を整えると扱いやすくなる
土台の話です。
扱いやすくする3つ
- 傷ませない。傷むほど広がる
- 洗いすぎない。必要な油分まで奪う
- 洗い流さないトリートメントを使う
傷んだくせ毛は、健康なくせ毛より扱いにくい。内部がスカスカになると、湿気を吸いやすく広がりやすくなります。
アイロンの使いすぎ、洗いすぎ、乾かしすぎ。この3つを減らすだけで、同じくせ毛でも扱いやすさが変わります。
シャンプーとトリートメントで変わること
土台を整えると扱いやすさが上がります。
| 製品 | くせ毛への効き方 |
|---|---|
| アミノ酸系シャンプー | ◎ 洗いすぎない。乾燥を防ぐ |
| 洗浄力の強いシャンプー | × 油分を奪って広がる |
| しっとり系トリートメント | ◎ 水分を保つ |
| 洗い流さないトリートメント | ◎ 湿気の侵入を減らす |
くせ毛は乾燥すると広がります。だから洗いすぎないこと、そして水分と油分を補うことが対策になります。
洗浄力の強いシャンプーで毎日洗うと、必要な油分まで奪われてパサついたくせ毛になります。
毎日のシャンプーを変えるだけで、朝のセットの難易度が下がることがあります。
カットで扱いやすさが決まる
セットの技術より効く場合があります。
| 切り方 | くせ毛への影響 |
|---|---|
| すきすぎる | × 広がりが増す。毛先が跳ねる |
| 適度に重さを残す | ◎ 重さで落ち着く |
| レイヤーを入れすぎる | △ うねりが目立つ |
| サイドを短く | ◎ 膨らみが抑えられる |
くせ毛をすきすぎると逆効果です。軽くなった毛先が自由に動いて、広がりが増します。
美容室で「軽くしてください」と言うとすかれることが多いので、くせ毛なら伝え方に注意が要ります。
「広がるので、重さを残して抑えたい」と目的を伝えるほうが正確に伝わります。
季節ごとの対策
くせ毛は季節で難易度が変わります。
| 季節 | 起きること | 対策 |
|---|---|---|
| 梅雨 | 最も広がる | オイルで覆う。スプレーで固定 |
| 夏 | 汗と湿気でうねる | 同上。短くするのも手 |
| 秋 | 比較的安定 | 標準の手順 |
| 冬 | 乾燥でパサつく | ミルクやオイルで水分を保つ |
梅雨と夏が最も難しい。湿気は髪の内部に入ってうねりを戻すので、朝の努力が数時間で消えます。
この時期は抑えるより活かすほうが楽な場合もあります。無理に伸ばして数時間で戻るくらいなら、最初から動きとして使うほうが疲れません。
冬は逆に乾燥が問題。水分を保つ方向の対処に切り替えてください。
残念だったところ
限界も書いておきます。
| こういう場合 | 考え方 |
|---|---|
| 完全にまっすぐにしたい | 縮毛矯正以外に手はない |
| 雨の日だけひどい | 湿気対策。油分で覆う |
| 毎朝アイロン | 髪が傷む。縮毛矯正を検討 |
| カットで何とかならないか | なる。相談する価値がある |
くせ毛はカットの影響が非常に大きい。同じ髪でも、切り方でうねりの出方が変わります。
「くせ毛です」と伝えて切ってもらうのと、何も言わずに切ってもらうのでは結果が違う。美容室でくせを扱い慣れた人に相談するのが、実は最も効率の良い解決策です。
あわせて読みたい
- 伸ばすなら、ヘアアイロンの記事もどうぞ。
- 湿気の対策は、雨の日のセットの記事もどうぞ。
- 抑える製品なら、ヘアオイルの記事もどうぞ。
くせの強さを季節で測る
自分のくせがどの程度かを把握しておきます。
| 湿度 | うねりの出方 | 判定 |
|---|---|---|
| 乾燥した冬でもうねる | 常時 | 強いくせ |
| 湿度が上がるとうねる | 季節性 | 中程度 |
| 雨の日だけ | 限定的 | 弱いくせ |
| 寝癖と区別がつかない | — | くせではない可能性 |
冬でもうねるなら、乾かし方だけでは抑えきれません。縮毛矯正やカットの領域に入ります。
逆に雨の日だけなら、その日だけ対処すれば足ります。毎日アイロンをかける必要はない。
自分のくせの強さを把握すると、かける手間の量が適正になります。
部分的な対処という選択
全体をどうにかしようとしないほうが効率的です。
| 部位 | うねりやすさ | 対処 |
|---|---|---|
| 前髪 | ◎ 最も目立つ | ここだけ伸ばす |
| サイド | ◎ 膨らむ | 抑える・短くする |
| トップ | ○ | 活かせることが多い |
| 襟足 | ◎ はねる | 短くする |
前髪とサイドだけ対処すれば、印象はかなり変わります。全体をまっすぐにする必要はありません。
縮毛矯正も部分的にかけられます。前髪だけ、サイドだけなら費用も髪への負担も下がる。
そしてトップは活かすほうが自然なことが多い。うねりが動きに見えるので、そこは伸ばさないという判断もあります。
パーマをかけるという逆転の発想
くせを消すのではなく、揃えるという方法です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 考え方 | 不均一なうねりを、均一なカールに揃える |
| 利点 | 毎朝の伸ばす作業が不要になる |
| 利点 | 湿気で崩れても様になる |
| 注意 | くせの向きと合わないと不自然になる |
| 費用 | 1〜2万円/2〜3か月 |
くせ毛にパーマは矛盾しているようで、理にかなっています。問題はうねっていることではなく、うねりが不揃いなことだからです。
均一なカールに揃えてしまえば、湿気で戻っても「そういう髪型」に見えます。
ただし美容師の判断が要ります。「くせ毛だがパーマは合うか」と相談してください。くせの向きによっては勧められないこともあります。
最後に
くせ毛はまずタイプを見分けて、抑えるか活かすかを決めてください。波状毛なら活かすほうが朝は楽です。無理にまっすぐにしようとすると、時間もかかり髪も傷みます。
抑えるなら上から下に風を当てて完全に乾かし、オイルで表面を覆う。活かすなら握るように乾かしてバームで束にする。そして毎朝アイロンをかけているなら、縮毛矯正のほうが総合的に得なことがあります。
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