スキンケアの記事を書いていて、増やすことを勧める場面はあまりありません。多くの人は工程が多すぎて続かないからです。そのうえで、1つだけ足す価値があるとしたら何かを考えたときに候補に挙がるのが導入化粧水(ブースター)でした。この記事では、これが何をしているのか、そして誰に効いて誰には不要かを整理します。
導入化粧水は何をしているのか
導入化粧水は、洗顔のあと・化粧水の前に使うアイテムです。役割は名前のとおりで、あとから使うものが入りやすい状態を作ること。
洗顔直後の肌は、水分が抜けやすく、同時に硬くなっていることがあります。特に洗浄力の強い洗顔料を使ったあとや、乾燥している季節はその傾向が強い。その状態で化粧水をつけても、表面で弾かれて浸透しづらくなります。
導入化粧水はその一段階手前で肌を柔らかくし、受け入れやすくする。それ自体が保湿の主役ではなく、あくまで下地だという理解が正確です。
必要な人と、要らない人
全員に必要なわけではありません。ここははっきり分けたほうが親切だと思います。
| こういう人 | 必要度 | 理由 |
|---|---|---|
| 化粧水が肌の上で弾かれる感じがする | ◎ | まさにこの状態を解決するアイテム |
| ヒゲ剃り後に化粧水がしみる | ○ | 肌が硬く荒れている。柔らかくすると入りやすくなる |
| 冬だけ乾燥がひどくなる | ○ | 季節限定の導入として使う価値がある |
| すでに化粧水が問題なく入る | △ | 困っていないなら足す必要はない |
| 工程が続かず、洗顔だけで終わる日がある | × | まず化粧水を毎日つけるほうが先 |
最後の行が大事です。土台ができていない段階で工程を増やしても、続かずに終わります。洗顔と化粧水が毎日習慣になっている人が、次の一手として検討するアイテムです。
使い方は簡単。ただし順番を間違えない
難しいことはありませんが、順番だけは守る必要があります。
| 順番 | 使うもの | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 洗顔 | こすらない。ぬるま湯で流す |
| 2 | 導入化粧水 | タオルで水気を取ったらすぐ。手のひらで押さえるように |
| 3 | 化粧水 | 導入が乾ききる前に重ねる |
| 4 | 乳液・美容液など | 普段どおり |
2の直後に3、というつながりが肝心です。導入化粧水をつけたあと放置して乾かしてしまうと、下地としての意味がなくなります。洗面所を離れずに3まで終わらせるのが確実です。
コットンを使うか手で塗るかは好みの範囲ですが、ヒゲ剃り後の肌にコットンでこすると刺激になります。メンズは手のほうが無難です。
選ぶときに見る3点
成分表を読み込む必要はありません。最初は次の3つで十分です。
選ぶ基準
- アルコールが強くないか。ヒゲ剃り後にしみるなら避ける
- 無香料かどうか。香水を使うなら顔からの香りは少ないほうがいい
- 容量と価格。下地なので毎日使う。続けられる単価かどうか
1つ目は男性にとって実害が出やすい項目です。清涼感のある製品は気持ちがいいのですが、ヒゲ剃りで角層が削れた直後の肌にはしみます。しみるということは刺激になっているということなので、我慢して使うものではありません。
下記はメンズ向けに展開されている導入化粧水のひとつです。僕は使ったことがないので使用感の評価は書きませんが、上の3点を確認する材料にはなります。
効果を判定する方法
導入化粧水は効果が分かりにくいアイテムです。判定基準を先に決めておくと迷いません。
2週間後に見るところ
- 化粧水を重ねたときの入り方。弾かれる感じが減っているか
- 夕方の口元と目元の乾燥。ここが最初に変わる
- ヒゲ剃り後のしみ方。荒れが落ち着くと刺激も減る
逆に、劇的な変化を期待すると外します。下地なので、それ単体で肌が変わるものではありません。あとに使うものが効きやすくなる、という間接的な効き方です。
2週間使って何も変わらないなら、いまの自分には不要だったということです。工程を1つ減らせるのはむしろ良いことなので、そこは素直にやめてかまいません。
割り切って使う部分
増やす提案をしている以上、弱点も明記しておきます。
| デメリット | 考え方 |
|---|---|
| 工程が1つ増える | 朝は省いて夜だけにする、という運用でもいい |
| 費用が増える | 月あたりで計算する。続かない価格なら意味がない |
| 効果が分かりにくい | 2週間で上の3点を見て、変わらなければやめる |
| 優先度は高くない | 日焼け止め・洗いすぎの是正・保湿量のほうが先に効く |
4つ目は正直に書いておくべきところです。肌のために使えるお金と時間に上限があるなら、日焼け止めを毎日塗る、洗いすぎをやめる、保湿の量を増やす。この3つのほうが先に効きます。導入化粧水はそのあとの選択肢です。
1つ目の「工程が増える」については、現実的な逃げ道があります。朝は時間がないので省き、夜だけ導入化粧水を使うという運用です。夜は洗顔後の肌がいちばん乾きやすい時間帯でもあるので、効かせるという意味でも理にかなっています。
2つ目の費用も、月あたりで計算するのが正確です。1本3,000円で3か月持つなら月1,000円。この金額を毎月出し続けられるかどうかで判断してください。続かない価格のものを1本だけ使っても、下地としての意味はありません。
そして3つ目の「効果が分かりにくい」に関連して、同時に複数のアイテムを変えないことも書いておきます。導入化粧水と化粧水を一緒に新しくすると、良くなっても悪くなっても原因が特定できません。
いま使っている化粧水はそのままにして、導入だけを足す。2週間見て判断する。この形なら、はっきり効果を切り分けられます。遠回りに見えますが、結果的にいちばん早く自分に合うものが見つかります。
最後に、導入化粧水と似た名前で「ブースター美容液」「先行乳液」といった製品もあります。呼び方が違うだけで役割はほぼ同じですが、油分を含むタイプは、あとの化粧水を弾くことがある点に注意してください。
水っぽいテクスチャのものは化粧水の前、とろみや油分のあるものは化粧水の後、という切り分けが基本です。パッケージの使用順の指示に従うのがいちばん確実で、自己判断で順番を変えると、せっかくの下地が逆に壁になります。
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ここまでの整理
導入化粧水は、あとから使うものが入りやすい状態を作る下地です。それ自体が保湿の主役ではありません。化粧水が弾かれる感じがする人、ヒゲ剃り後にしみる人には効きますが、困っていないなら不要です。
使うなら順番を守ること。洗顔→導入→化粧水を、洗面所を離れずに続けて行う。そして2週間で判定してください。変わらなければやめていい。工程が減るのはむしろ良いことです。
※本記事はプロモーションを含みます

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