指で塗れるのに、わざわざブラシを買う意味はあるのか。結論から言うと、工程によっては明確に差が出ます。この記事では、どこで効いてどこで不要かを整理します。
指とブラシで何が違うのか
仕上がりの方向が変わります。
| 項目 | 指 | ブラシ |
|---|---|---|
| 密着感 | ◎ 体温でなじむ | ○ |
| 均一さ | △ ムラが出やすい | ◎ |
| 薄づき | △ 量が乗りやすい | ◎ 調整しやすい |
| 手軽さ | ◎ | △ 洗う手間がある |
| 衛生面 | △ 手の汚れが移る | ○ 洗えば清潔 |
指の強みは密着感、ブラシの強みは均一さです。コンシーラーのように「押さえてなじませる」工程は指が向く。
逆にパウダーのように「薄く均一に広げる」工程はブラシのほうが圧倒的にうまくいきます。
どちらが優れているという話ではなく、工程ごとに向き不向きがあるということです。
工程別の使い分け
どこにブラシを使うべきかを整理します。
| 工程 | 推奨 | 理由 |
|---|---|---|
| 日焼け止め・下地 | 指 | 広い面を素早く |
| BB・ファンデ | 指またはスポンジ | 密着させたい |
| コンシーラー | 指 | 叩いてなじませる |
| フェイスパウダー | ◎ ブラシ | 薄く均一にしたい |
| アイブロウ(パウダー) | ◎ ブラシ | ぼかしが要る |
| ハイライト・シェーディング | ◎ ブラシ | 境目を消す |
最も効くのはフェイスパウダーです。付属のパフを使うと量が乗りすぎて、粉っぽく白っぽい顔になります。
ブラシに取って余分を落としてから乗せると、ごく薄く均一につく。ここだけでも仕上がりが変わります。
最初に買うなら1本でいい
セットを買う必要はありません。
| 種類 | 用途 | 優先度 |
|---|---|---|
| フェイスブラシ(大) | パウダー全般 | ◎ まずこれ |
| アイブロウブラシ(斜め) | 眉のパウダー | ○ 眉を描くなら |
| コンシーラーブラシ(小) | 細部のカバー | △ 指で足りる |
| スポンジ・パフ | ファンデの密着 | ○ ファンデを使うなら |
フェイスブラシ1本から始めてください。使う頻度が最も高く、効果も最も分かりやすい。
セットを買うと使わないブラシが増えます。必要になってから足すほうが無駄になりません。
価格は1,000〜3,000円程度で十分なものが手に入ります。高価格帯との差は毛の質感ですが、使い始めの段階では体感しにくい部分です。
選ぶときに見るところ
見るべき項目は多くありません。
| 項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 毛の柔らかさ | 肌に当てて痛くないか |
| 毛の量 | 密度があるほど均一につく |
| 毛の材質 | 人工毛は洗いやすく安価。獣毛は柔らかい |
| 柄の長さ | 短いほうが持ち運びやすい |
| 抜け毛 | 触って毛が抜けないか |
店頭で触れるなら、手の甲に当ててみてください。チクチクするものは顔に使うと不快です。
人工毛でも十分な品質のものがあります。むしろ洗いやすく乾きやすいので、衛生面では人工毛のほうが扱いやすい。
手入れをしないと逆効果になる
ここを怠ると、肌トラブルの原因になります。
手入れの3つ
- 使うたびにティッシュで軽く払う
- 2〜4週間に1回、専用クリーナーか中性洗剤で洗う
- 洗ったら形を整えて、毛を下にして自然乾燥
汚れたブラシは雑菌の温床になります。皮脂と粉が混ざったものが毛の根元に溜まり、それを毎日顔に塗ることになる。
そして毛を上にして乾かさないこと。水が柄の中に入って、接着部分が劣化します。
洗ったあとは風通しの良い場所で。生乾きのまま使うと、それも雑菌の原因です。
比べたうえで「これだ」と思ったなら、こちらです。
スポンジ・パフとの違い
併用するものなので、役割を整理します。
| 道具 | 得意なこと | 手入れ |
|---|---|---|
| ブラシ | 薄く均一に広げる | 2〜4週間に1回洗う |
| スポンジ | 密着させる・余分を取る | 使うたび洗うのが理想 |
| パフ(付属品) | 手軽 | 汚れやすい。こまめに交換 |
スポンジはブラシより早く汚れます。水分と油分を吸うので、洗わずに使い続けると雑菌が繁殖します。
使い捨てタイプもあるので、手入れが面倒なら消耗品として割り切るのも手です。
洗い方の手順
月に一度の作業ですが、やり方があります。
洗う手順
- ぬるま湯で毛先を濡らす。根元は濡らさない
- 手のひらに専用クリーナーか中性洗剤を出して優しく回す
- すすぐ。根元に水を入れない
- タオルで水分を吸わせて形を整える
- 毛を下にして吊るすか、はみ出させて平置きで乾かす
根元を濡らさないのが最大のポイントです。毛と柄は接着剤で固定されているので、水が入ると劣化して毛が抜けます。
そして乾かすときに毛を上に向けない。水が根元に流れ込んで、同じことが起きます。
完全に乾くまで1日程度かかります。夜に洗って、翌々日に使うくらいの余裕を見てください。
人工毛と獣毛の違い
選ぶときに迷う部分なので整理します。
| 項目 | 人工毛 | 獣毛 |
|---|---|---|
| 価格 | ◎ 安い | △ 高い |
| 柔らかさ | ○ | ◎ |
| 粉含み | ○ | ◎ よく含む |
| 洗いやすさ | ◎ 早く乾く | △ 乾きにくい |
| 衛生面 | ◎ | ○ |
| 動物性の忌避 | ◎ 問題なし | △ 気にする人には |
使い始めなら人工毛で十分です。洗いやすく乾きやすいので、衛生的に保ちやすい。
獣毛は粉の含みが良く、ふんわり乗せられるという利点があります。ただし手入れの手間は増えます。
毎日使って月1回洗う運用なら、人工毛のほうが現実的だと思います。
使わないほうがいい場面
ブラシが不向きなケースもあります。
| 場面 | 判断 | 代わりに |
|---|---|---|
| 外出先での直し | × かさばる・汚れる | パフか指 |
| コンシーラーの密着 | × 押さえられない | 指 |
| 急いでいる朝 | △ 洗う手間を考えると | 指 |
| 旅行・出張 | △ 持ち運びにくい | 携帯用パフ |
外出先ではブラシを使わないほうがいい。鞄の中で毛が潰れるうえ、汚れた状態で使うことになります。
持ち歩くならパフか、ケース付きの携帯用ブラシを別で用意してください。
自宅用と携帯用を分けるのが、衛生面でも仕上がりの面でも合理的です。
サイズが決まったら、あとは買うだけです。
サイズと形で用途が変わる
同じ「ブラシ」でも、形で得意な作業が違います。
| 形 | 得意な作業 | 使う場所 |
|---|---|---|
| 丸くて大きい | 広い面に薄く広げる | 顔全体のパウダー |
| 斜めにカット | 境目をぼかす | シェーディング・眉 |
| 平たい | 面で置く | ファンデーション |
| 小さくて先が細い | 細部を埋める | 小鼻・目元 |
丸くて大きいものが最も汎用的です。パウダーを薄く均一に乗せる作業は、これ1本でこなせます。
斜めカットは、境目をぼかす作業に向きます。眉のパウダーや、フェイスラインの影を自然につなげるときに効く形です。
小さいブラシは、慣れてから足せば十分。細部は指でも対応できることが多い。
当てはまるほうだったなら、こちらです。
向かない人もいる
必須ではない、というあたりが実際です。
| こういう場合 | 判断 |
|---|---|
| パウダーを使う | ◎ ブラシの価値が最も高い |
| 眉をパウダーで描く | ◎ ぼかしに必要 |
| コンシーラーだけ | × 指で足りる |
| 手入れが面倒 | × 汚れたブラシは逆効果 |
| 持ち運びたい | △ 携帯用の短いものを |
手入れができないなら、買わないほうがいい。汚れたブラシを使い続けるくらいなら、指のほうが清潔です。
月に一度洗える人だけ、買う価値があります。そこが判断の分かれ目です。
あわせて読みたい
- パウダーの選び方は、フェイスパウダーの記事もどうぞ。
- 眉に使うなら、アイブロウの記事もどうぞ。
- 全体の順番は、メンズメイクの始め方の記事もどうぞ。
最後に
指の強みは密着感、ブラシの強みは均一さです。コンシーラーは指、パウダーはブラシ。工程ごとに向き不向きがあるので、どちらが優れているという話ではありません。
最初に買うならフェイスブラシ1本で十分です。ただし2〜4週間に1回は洗ってください。汚れたブラシは雑菌の温床になるので、手入れができないなら指のほうが清潔です。
※本記事はプロモーションを含みます









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