翌日の肌と顔つきに、いちばん露骨に出るのが睡眠です。スキンケアの記事を書いてきて痛感するのは、寝不足の翌日は何を塗ってもごまかせないということでした。この記事では、睡眠環境を整えるために買う価値があるものと、買っても変わらなかったものを、費用の低い順に並べます。
買う前に、ゼロ円でできることが3つある
道具の前に、費用をかけずに効く要素があります。ここを飛ばして買い物から入ると、効果が埋もれます。
| やること | 何が変わるか |
|---|---|
| 就寝1時間前に部屋を暗くする | 強い光を浴びていると眠気が出にくい |
| 寝る90分前までに風呂を出る | 体温が下がるタイミングと就寝を合わせる |
| 寝床でスマホを見ない | 光より、内容による覚醒のほうが影響が大きい |
3つ目について補足すると、ブルーライトばかり語られますが、実際には見ている内容で脳が働いてしまうほうが効きます。画面を暗くしても、仕事のメールを読めば目は冴えます。
この3つで改善する人はかなりいます。それでも足りないときに、はじめて道具の出番です。
費用対効果が高い順に並べる
実際に環境を変える効果が大きい順です。金額は目安です。
| 優先 | アイテム | 目安 | 効く理由 |
|---|---|---|---|
| 1 | 遮光カーテン/アイマスク | 1,500〜6,000円 | 光は覚醒に直結する。安く確実に効く |
| 2 | 耳栓 | 500〜3,000円 | 音は自分で制御できない。対策コストが最も低い |
| 3 | 枕 | 5,000〜15,000円 | 高さが合わないと首と肩に出る。翌日の疲れが変わる |
| 4 | 寝具の素材(夏) | 3,000〜10,000円 | 暑さで浅くなる季節は効果が大きい |
| 5 | マットレス | 3万円〜 | 効果は大きいが高額。上4つを試してからでいい |
1位が光なのは、安く、確実で、今夜から効くからです。遮光カーテンを買うのが理想ですが、賃貸で工事なしなら立体型のアイマスクで代用できます。
立体型を勧めるのは、平らなアイマスクだと眼球に当たって圧迫感が出るからです。目のまわりに空間ができるタイプのほうが、寝返りを打っても外れにくい。
枕は「高さ」だけ見れば大きく外さない
枕は素材や形の情報が多くて選びにくいのですが、実際に効くのはほぼ高さです。
高さの合わせ方
- 仰向けで、顔がやや下を向くくらい。あごが上がるなら高すぎる
- 横向きで、首から背骨がまっすぐ。肩幅がある人ほど高さが必要
- 調整できるタイプを選ぶ。中材を出し入れできると失敗が減る
2つ目が見落とされがちです。仰向けで合う高さと横向きで合う高さは違い、肩幅のある人ほどその差が大きくなります。寝返りを打つ以上、両方で成立する高さが要るので、調整式が現実的です。
素材(低反発・高反発・パイプ・そばがら)は好みの範囲です。高さが合っていない枕を素材で選び直しても、結果は変わりません。
効果が薄かったもの
正直に書きます。期待したほど変わらなかったカテゴリもあります。
| アイテム | 実感 | 補足 |
|---|---|---|
| 香り系(アロマ・ピロースプレー) | △ | リラックスはするが、寝つきそのものは大きく変わらない |
| 睡眠計測アプリ・デバイス | △ | 記録は面白いが、記録しただけでは眠りは改善しない |
| 高価格帯の枕 | △ | 高さが合っていれば価格差は小さい |
香りについては、香水を扱っている立場としては勧めたいところですが、寝つきの改善という目的に限れば、光と音の対策のほうが確実です。気分が整うという価値はあるので、そこを目的にするなら十分に意味があります。
計測デバイスも同様で、データを見て生活を変えるところまでやれる人には効きます。見るだけで終わるなら、その予算を遮光と枕に回したほうが結果が出ます。
夏と冬で、効くものが入れ替わる
年間を通して同じ対策が効くわけではありません。
| 季節 | 眠りを妨げる主因 | 優先すべき対策 |
|---|---|---|
| 夏 | 暑さと湿気で浅くなる | 寝具の通気・冷感素材。エアコンは切らない |
| 冬 | 足先の冷えで寝つけない | 足元を温める。部屋全体を上げるより効率がいい |
| 春・秋 | 光と音が主因になりやすい | 遮光と耳栓 |
夏に「エアコンを切って寝る」人が一定数いますが、途中で暑くて目が覚めるなら、つけたまま寝たほうが総睡眠の質は上がります。寒すぎるのが嫌なら、設定温度を上げて風向きを体に当てないほうが現実的です。
耳栓は「遮音値」より装着感で選ぶ
音対策は費用対効果が高いのに、合わないものを買って一度でやめる人が多い分野です。
| 素材 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| フォーム(使い捨て) | 遮音性が高く安い。潰して入れ、膨らんで塞ぐ | 遮音を最優先する人 |
| シリコン(粘土型) | 耳の外側に貼る。横向きで痛くなりにくい | 横向き寝の人 |
| フランジ型(再利用) | 洗って使える。着脱が楽 | 毎晩使う人 |
パッケージには遮音値(NRR)が書かれていますが、数値が高くても正しく入っていなければ意味がありません。フォームタイプは細く潰してから入れ、膨らむまで数十秒押さえる。ここを省くと性能が出ません。
横向きで寝る人は、耳栓が枕に押されて痛くなることがあります。その場合はシリコンの粘土型が合いやすい。耳の穴に詰めるのではなく、外側を塞ぐ形になるからです。
なお、目覚まし時計が聞こえるか不安な人もいますが、振動式の目覚ましやスマートウォッチのアラームと組み合わせれば解決します。
ここは期待しないほうがいい
道具で解決できる範囲には限りがあります。
| こういう場合 | 考え方 |
|---|---|
| 寝つけない日が数週間続く | 環境ではなく別の要因。医療機関で相談したほうが早い |
| いびきで自分や家族が起きる | 枕やグッズより、まず原因を診てもらう |
| 日中に強い眠気が続く | 睡眠時間ではなく質の問題の可能性。自己判断しない |
この記事は環境を整えるための道具の話であって、治療の代わりにはなりません。上に当てはまるなら、買い物より先に相談を勧めます。
もうひとつ書いておくと、睡眠グッズは効果の判定に時間がかかります。買った初日は「新しいものを使っている」という意識で眠りが浅くなることさえある。枕もアイマスクも、最低1週間は使ってから判断してください。
そして複数を同時に変えないこと。枕と寝具とアイマスクを一度に入れ替えると、良くなっても悪くなっても原因が分かりません。1つずつ変えて1週間、というペースなら、1か月で4つ検証できます。遠回りに見えて、これがいちばん早い道です。
予算配分の話もしておきます。睡眠にかけられる金額に上限があるなら、遮光・耳栓・枕の3つに寄せるのが最も効率的です。この3つは合計しても2万円前後で収まり、しかも効果が出るまでが早い。
マットレスは確かに効きますが、金額が一桁変わります。上の3つを整えてもまだ朝に体が痛いなら、そこではじめて検討する。順番を守るほうが、同じ予算で得られる改善は大きくなります。
寝具そのものを見直す段階なら、冬の掛け布団は重さより中身で選ぶもどうぞ。羽毛と化学繊維で、暖かさの出方と手入れの手間が変わります。
あわせて読みたい
- 睡眠と肌の関係については、30代のエイジングケアの記事もどうぞ。
- 肩や首のこりが気になるなら、マッサージガンの選び方の記事もどうぞ。
いびきが気になるなら、いびき対策の記事もあわせてどうぞ。
冬の寝具なら、湯たんぽの記事もあわせてどうぞ。
新生活を始めるなら、一人暮らしの準備の記事もあわせてどうぞ。
眠りの前の過ごし方は、冬の入浴の記事もあわせてどうぞ。
寝室の乾燥なら、冬の喉の乾燥の記事もあわせてどうぞ。
朝の目覚めなら、冬の朝に起きられない記事もあわせてどうぞ。
寝るときの服は、パジャマの記事もあわせてどうぞ。
まとめ
睡眠グッズを買う前に、就寝1時間前に部屋を暗くする・風呂は90分前まで・寝床でスマホを見ない。この3つで改善する人はかなりいます。費用ゼロなので先に試す価値があります。
それでも足りないなら、優先順位は光→音→枕の順です。遮光とアイマスクは安く確実に効きます。枕は素材より高さ、それも調整できるものを。マットレスは高額なので、上を試してからで十分です。
※本記事はプロモーションを含みます









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