ニキビが治ったのに、痕が残っている。この痕には種類があって、対処法がまったく違います。同じケアをしても効くものと効かないものがある。まず自分がどれなのかを見分けます。
3種類の見分け方
見た目で大まかに判断できます。
| 種類 | 見た目 | 触った感じ |
|---|---|---|
| 赤み(炎症後) | 赤〜ピンク | 平ら |
| 色素沈着 | 茶色〜黒っぽい | 平ら |
| 凹凸(クレーター) | 肌の色に近い | へこんでいる |
触って平らかどうかが最初の分岐です。へこんでいるなら、スキンケアで対応できる範囲を超えています。
平らなら色の問題なので、時間と適切なケアで薄くなる可能性があります。
光の当たり方で分かりにくいときは、斜めから光を当てて影ができるか見てください。
赤みが残っている場合
炎症の名残です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原因 | 炎症で毛細血管が拡張した状態 |
| 期間の目安 | 数か月〜1年程度で薄くなることが多い |
| やること | 刺激を与えない・紫外線を防ぐ・保湿 |
| やってはいけない | こする・触る・強い成分を重ねる |
基本は「何もしないこと」に近い。刺激を与えなければ、時間の経過で薄くなっていくことが多い。
ただし紫外線を浴びると色素沈着に変わることがあります。赤みの段階で日焼け止めを使うのは、次の段階に進ませないためです。
焦って強い成分を試すと、炎症が長引いて逆効果になります。
茶色く残っている場合
色素が沈着した状態です。
この段階でやること
- 紫外線対策を徹底する。これが最優先
- ターンオーバーを妨げない。こすらない
- 美白系の成分を検討する
紫外線対策が最も効きます。浴びるたびに濃くなるので、ここを止めないと何をしても追いつきません。
肌の生まれ変わりで少しずつ排出されていきますが、数か月単位の話です。1〜2週間で判断しないでください。
そしてこすらない。洗顔やタオルの摩擦が、新しい色素沈着を作ることがあります。
へこんでいる場合
正直に書きます。
凹凸のあるニキビ跡は、市販のスキンケアで平らにするのは難しい。肌の構造そのものが変化しているためです。
| こういう場合 | 対応 |
|---|---|
| 浅いへこみ | 保湿と紫外線対策で目立ちにくくはなる |
| 深いへこみ | 医療機関での治療が選択肢 |
| 範囲が広い | 同上 |
| まだ炎症がある | 先に今のニキビを落ち着かせる |
「これを塗れば消える」という製品には慎重になってください。肌の凹凸を埋めるのは、本来スキンケアの守備範囲ではありません。
見た目を整えたいなら、コンシーラーやベースメイクのほうが確実で即効性があります。
跡を増やさないほうが早い
できてしまった跡を消すより、作らないほうが現実的です。
跡を作らない3つ
- 潰さない。跡になる最大の原因
- 炎症を長引かせない。早めに対処する
- 紫外線を防ぐ。跡を濃くする
潰した跡は残りやすい。特に自分の指や道具で無理に押し出すと、周囲の組織まで傷つきます。
今できているニキビへの対処が、そのまま将来の跡の量を決めます。
跡のケアと並行して、今のニキビを増やさないことに手を回してください。
紫外線対策の具体的なやり方
跡のケアで最も効く項目なので、細かく書きます。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 塗る量 | 顔全体で500円玉大。ほとんどの人が足りていない |
| 塗り直し | 屋外にいるなら2〜3時間おき |
| 季節 | 通年。冬も曇りの日も降っている |
| 炎症がある部分 | 刺激の少ないタイプを選ぶ |
| 落とし方 | 落とせる洗浄料を使う。こすらない |
量が足りていない人が圧倒的に多い。半分の量なら、表示されているSPFの性能は出ません。
そして塗り直し。朝1回で1日守れるものではありません。
跡を薄くしたいなら、何かを塗り足すより先にここを固めてください。
こすらないための工夫
摩擦は無意識に起きています。
減らす4つ
- 洗顔は泡で。手が肌に触れない厚さにする
- タオルは押さえるだけ。拭かない
- 化粧水はパッティングせず、手で押さえる
- 頬杖と無意識に触る癖をやめる
タオルが盲点です。毎日2回、無意識に擦っている。
押さえるだけで水分は取れます。動かさないことを意識するだけで、摩擦の総量がかなり減ります。
そして頬杖。デスクワーク中の数時間、同じ場所に圧をかけ続けていることがあります。
うのみにしないでほしいこと
この記事の限界です。
私は医師ではないので、診断も治療の判断もできません。ここに書いたのは種類の見分け方と、それぞれで期待できる範囲の整理です。
| こう思っているなら | 実際のところ |
|---|---|
| 塗れば消える | 種類による。凹凸は難しい |
| すぐ結果が欲しい | 色の跡でも数か月かかる |
| 強い成分ほど効く | 刺激で悪化することがある |
| 範囲が広くて悩んでいる | 皮膚科で相談する選択肢がある |
跡が広範囲にある、あるいは新しいニキビが繰り返しできているなら、皮膚科で相談したほうが結果的に早いと思います。
あわせて読みたい
- 跡を作らないためには、ニキビを潰す話の記事もどうぞ。
- 相談を考えるなら、皮膚科に行く判断の記事もどうぞ。
- 内側からのケアは、食事とニキビの記事もどうぞ。
赤みが引くまでにできること
待つ間の過ごし方です。
この期間の4つ
- 刺激の強い成分を重ねない
- 紫外線を防ぐ。色素沈着に進ませないため
- 保湿は続ける。乾燥はバリアを弱める
- 触らない。無意識に触っていることが多い
1つ目を守れない人が多い。早く消したくて強い成分を試し、炎症が長引くという流れ。
赤みは炎症の名残なので、刺激を足すと戻ります。
何もしないほうが早い、という珍しいケースです。
隠しながら治す
見た目と治りを両立させる方法です。
| 方法 | 注意点 |
|---|---|
| コンシーラーで隠す | 落とすところまでセット |
| 色を打ち消す下地 | 赤みには緑系 |
| パウダーで押さえる | つけすぎない |
| マスクで隠す | 摩擦で悪化することも |
落とし残しが次のニキビの原因になります。隠すなら、落とせる洗浄料もセットで用意してください。
そしてマスク。手軽ですが、摩擦と蒸れで悪化することがあります。
隠すこと自体は問題ありません。触る回数が減るなら、むしろ治りが早くなります。
繰り返すなら、肌荒れとお腹の記事もあわせてどうぞ。
最後に
ニキビ跡は赤み・色素沈着・凹凸の3種類で、対処がまったく違います。触って平らかどうかが最初の分岐です。赤みと色素沈着は時間で薄くなる可能性がありますが、凹凸は市販品では難しい。
どの段階でも共通して効くのは紫外線対策です。浴びるたびに濃くなるので、ここを止めないと追いつきません。そして今あるニキビを潰さないこと。跡を消すより、作らないほうが現実的です。
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