棚に並ぶスカルプシャンプーは、パッケージを見比べても違いが分かりません。書かれている言葉はどれも似ています。実際に差が出るのは洗浄成分で、そこは裏の表示を見れば分かります。
スカルプという言葉に定義はない
頭皮向けと書いてあっても、何かの基準を満たしているわけではありません。
だから中身は幅があります。洗浄力の強いものも弱いものも、同じ棚に並んでいる。
つまり「スカルプだから頭皮に優しい」という読み方はできません。むしろ皮脂を落とす方向に振ったものが多い。
自分の頭皮がどちらを必要としているかを決めてから、その系統のものを探すという順番になります。
洗浄成分は3つの系統に分かれる
裏の表示で、水の次に書かれているのが主な洗浄成分です。
| 系統 | 表示の目印 | 洗浄力 | 向く頭皮 |
|---|---|---|---|
| 高級アルコール系 | 硫酸という字が入る | 強い | 皮脂が多い |
| アミノ酸系 | ココイル・ラウロイルなど | 穏やか | 乾燥・敏感 |
| ベタイン系 | ベタインという字 | かなり穏やか | かなり敏感 |
強いものが悪いわけではありません。皮脂が多い人が穏やかなものを使うと、落ちきらずに残ります。
逆に乾燥している人が強いものを使うと、つっぱってフケが出る。
自分がどちらかは、洗ってから何時間でべたつくかで大体分かります。半日持たないなら多いほう、夜まで平気なら少ないほうです。
系統は混ぜて配合されていることが多い。1つだけで作られている製品のほうが少ない。
だから「アミノ酸系だから優しい」と決めつけると外します。上位にアミノ酸系があっても、その上に強い成分が来ていれば洗浄力は高い。
見るのは順番です。水の次に何が来ているかで、その製品の性格は決まります。
表示の見方
成分表は配合量の多い順に並んでいます。だから上から4〜5番目までを見れば足ります。
見るときの手順
- 水の次にある成分を見る
- そこに硫酸の字があるか確認
- ココイルやラウロイルがあれば穏やかめ
- 薬用と書かれていれば有効成分の欄がある
宣伝文句に書かれた成分は、配合量が少ないことが多い。並び順の下のほうにあります。
そこを目当てに選ぶより、土台の洗浄成分を合わせるほうが実感は出ます。
薬用の区分のものは、有効成分が別枠で書かれています。フケやかゆみを抑える方向のものです。
価格差はどこに出るか
同じ系統でも、価格には開きがあります。どこにお金がかかっているのかを見ておくと、納得して選べます。
| 価格に乗る要素 | 実感につながるか |
|---|---|
| 洗浄成分の質 | つながる |
| 補助成分の種類と量 | 出方に個人差 |
| 香り | 好みの問題 |
| 容器と広告 | つながらない |
洗浄成分の質は、洗い上がりの感触に出ます。ここは価格差が実感に変わりやすい部分。
一方で、パッケージや宣伝にかかっている分は使用感に反映されません。
まずは中価格帯で系統を合わせてみて、合っていると分かってから上げるほうが失敗しません。
詰め替えがあるかどうかも見ておくと、続けやすさが変わります。本体だけしか出ていない製品は、割高のまま続くことになる。
容量も確認してください。同じ価格でも、300ミリリットルと500ミリリットルでは1回あたりが大きく変わります。
毎日使うものなので、1回あたりで比べると判断しやすくなります。
切り替えるときの手順
変えた翌日に判断するのは無理があります。
頭皮は、それまで使っていたものに慣れています。変えた直後は、良くも悪くも一時的な反応が出る。
2週間から1か月は同じものを使ってください。その間、他の条件は変えない。
見るところは、洗った直後ではなく翌日の夕方です。べたつき、かゆみ、フケの出方。この3つを比べます。
合わないと感じたら、次は系統を変えます。同じ系統の別の製品に移っても、結果は似ます。
薬用と書かれているものの読み方
薬用という表示があるものは、有効成分が入っています。何を狙っているかは、その成分で決まる。
| 狙い | 表示の傾向 |
|---|---|
| フケとかゆみ | 抗菌の成分が入る |
| 炎症を抑える | 抗炎症の成分が入る |
| 皮脂を抑える | 収れんの成分が入る |
| 育毛を謳う | 育毛の有効成分が入る |
有効成分の欄は、成分表とは別に書かれています。そこを見れば、何のための製品か分かる。
フケが出ているなら抗菌、赤みがあるなら抗炎症、というように自分の症状に合うものを選びます。
症状がないのに薬用を使う必要はありません。整えるだけなら、化粧品の区分で足ります。
合っていないときのサイン
使い始めて2週間ほどで、合うかどうかは見えてきます。
合っていないサイン
- 洗った直後から頭皮がつっぱる
- 翌日の夕方に、以前よりべたつく
- 細かいフケが増えた
- かゆみが出るようになった
- 髪がきしんで指が通らない
つっぱるなら洗浄力が強すぎます。べたつきが増えたなら、落ちきっていないか落としすぎて出ている状態。
きしみは髪側の話ですが、洗浄力が強いとここにも出ます。
どれか1つでも当てはまるなら、系統を変えてみてください。同じ系統の別製品では、たいてい同じことが起きます。
シャンプーを変えても届かない範囲
選び方の話をしておいて何ですが、シャンプーでできることには限りがあります。
洗うものなので、頭皮の環境を整える役割です。髪を生やす働きは持っていません。
だから進行している薄毛に対して、シャンプーを変えることで止められるわけではない。
土台を整えることと、進行に手を打つことは別の話です。どちらか一方だけでは、思ったところに届きません。
順番としては、まず洗い方と製品を合わせて頭皮を落ち着かせる。そのうえで、進行が続いているかを見る。この順で見ると、何が効いたかも分かります。
あわせて読みたい
- フケが出ているなら頭皮の乾燥とフケもどうぞ。
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まとめ
スカルプという表示に基準はありません。中身は洗浄成分で見ます。
系統は3つ。皮脂が多いか乾燥しているかで選ぶ側が変わります。
成分表は上から4〜5番目までで判断できます。
2週間〜1か月使って、翌日の夕方の状態で比べてください。
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