暑いからと何も掛けずに寝ると、朝に体が重い。冷房をつけたまま寝る夏は、掛けるものの役割が冬とは変わります。保温ではなく、体温が下がりすぎるのを防ぐためのものです。
夏に掛ける理由は保温ではない
眠っている間、体温は自然に下がります。そこに冷房が加わると、明け方に冷えすぎることがある。
掛け寝具はその落ち込みを緩やかにする役割です。だから夏でも何か掛けたほうが、目覚めは良くなります。
何も掛けないと起きること
- 明け方に目が覚める
- 腹部が冷えて調子を崩す
- 肩が冷えて凝る
- 寝入りは快適でも疲れが残る
特に腹部と肩は冷やしたくない場所です。全身は覆わなくても、この2か所だけでも変わります。
素材で役割が分かれる
夏用の掛け寝具は、大きく3つに分かれます。求めるものが違うので、混同すると外します。
| 種類 | 得意なこと | 苦手なこと |
|---|---|---|
| タオル地 | 汗を吸う | 乾きが遅い |
| ガーゼ | 軽くて通気がいい | 汗の吸収は中くらい |
| 接触冷感 | 触れた瞬間冷たい | 汗を吸わない |
| 麻 | 汗を吸って乾く | 肌当たりが硬い |
汗をかく人はタオル地か麻です。冷感素材は触れた瞬間は気持ちいいのですが、汗をかくと肌に張りつきます。
組み合わせるという手もあります。冷感の敷きパッドとタオル地の掛け、という形が実用的です。
厚みと重さの関係
薄いほど涼しいと思われがちですが、薄すぎると寝返りでずれて意味がなくなります。
| 厚み | 体感 | ずれにくさ |
|---|---|---|
| ごく薄手 | 風を通す | ずれやすい |
| 標準 | バランスがいい | 普通 |
| やや厚手 | 冷房が強い部屋向け | ずれにくい |
冷房を強めにかけるなら、やや厚手でちょうどいいことが多い。室温28度前後なら標準で足ります。
ずれやすさは見落とされます。朝に床に落ちているなら、厚みを一段上げると解決することがあります。
洗える頻度で選ぶ
夏は汗を吸うので、冬より頻繁に洗うことになります。洗いやすさは実用上かなり重要です。
確認しておくこと
- 洗濯機で丸洗いできるか
- 乾くのにどれくらいかかるか
- 縮まないか
- 2枚持てる価格か
最後が実は効きます。1枚だと洗っている間に掛けるものがなくなるので、結局洗う頻度が落ちます。
高価な1枚より、洗い替えできる2枚のほうが清潔に保てます。
探すときの手がかり
実物の重さと肌当たりは、写真では分かりません。素材の表示を見て、汗を吸う側か冷たさ優先かを決めてください。
大きさは体より一回り大きいものを。小さいと寝返りで肩か足が出ます。
体のどこを覆うかで足りる量が変わる
全身を覆う必要はありません。冷やしたくない場所だけ守れば、暑くならずに済みます。
| 覆う範囲 | 効き方 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 全身 | 確実だが暑い | 冷房を強くかける |
| 腹から胸 | 腹部の冷えを防ぐ | 暑がりだが腹は冷やしたくない |
| 腹だけ | 最小限 | かなり暑がり |
| 肩から腹 | 肩こりも防げる | 冷房の風が上から当たる |
腹だけを覆う小さめのものを一枚持っておくと、真夏の熱帯夜でも使えます。
季節が進んだら全身を覆うものに切り替える。2種類あると、夏の間ずっと調整できます。
季節の変わり目でどう使うか
夏用の掛け寝具は、9月以降も使い道があります。しまうタイミングを急がないほうがいい。
| 時期 | 使い方 |
|---|---|
| 8月 | これ一枚で足りる |
| 9月 | 朝方だけ肌掛けを重ねる |
| 10月 | 毛布の下に敷いて汗を吸わせる |
| 冬 | 羽毛布団の内側に。汗を吸う層として |
冬に羽毛布団の内側で使うと、布団本体が汗を吸うのを防げます。洗いにくい寝具を守る役割になる。
つまり夏だけのものではありません。そう考えると、多少良いものを選ぶ価値も出てきます。
うまくいかないとき
掛けても暑いなら、寝具ではなく部屋の環境が原因かもしれません。湿度が高いと、何を掛けても不快になります。
逆に朝方に寒いなら、冷房の設定を見直すほうが早い。厚い寝具で冷房の強さを打ち消すのは効率が悪いです。
それと、寝汗が異常に多い場合は寝具の問題ではないことがあります。毎晩着替えるほど濡れるなら、体調側を疑ってください。
寝具でできるのは調整までです。部屋の温度と湿度を整えるほうが、先にやることとしては効きます。
それと、寝具は毎晩使うものなので、肌当たりが気に入らないと結局使わなくなります。数字の性能より、触れたときの感触を優先して構いません。
最後に、冷房の設定を先に見直してください。寝具で調整できる幅は限られます。室温と湿度が合っていないと、何を掛けても快適にはなりません。掛けるものを厚くして冷房の強さを打ち消すのは、電気代の面でも損をします。先に室温を1度上げてみて、それでも寒いなら寝具で調整する。この順番のほうが体にも財布にも優しいです。
あわせて読みたい
- 下に敷くものなら接触冷感敷きパッドの記事もどうぞ。
- 着るものから変えるなら冷感パジャマの記事もどうぞ。
まとめ
夏に掛けるのは保温ではなく、明け方に冷えすぎるのを防ぐためです。
汗をかく人は吸う素材、冷房が強いなら冷感。求めるものが違います。
洗い替えの2枚のほうが、高価な1枚より結果的に清潔に保てます。
※本記事はプロモーションを含みます









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