インナーを冷感にしても、上に着るシャツが空気を通さなければ意味が薄れます。熱と湿気の逃げ道がないからです。夏のシャツは、見た目より織り方で選んだほうが一日が楽になります。
生地の厚さより織りの隙間
薄いシャツが涼しいと思われがちですが、正確ではありません。薄くても目が詰まっていれば空気は通らず、厚くても隙間があれば風が抜けます。
実際、夏用として売られている生地の多くは織り方で隙間を作ることで涼しさを出しています。厚みだけを見て選ぶと外します。
| 織り方 | 空気の通り | 見た目 | しわ |
|---|---|---|---|
| 平織り | 中くらい | きちんと | つきやすい |
| 隙間を空けた織り | 高い | 少しラフ | つきにくい |
| 格子状の織り | 高い | 涼しげ | つきにくい |
| 目の詰まった織り | 低い | 上品 | つきにくい |
一番下は光沢が出てきれいに見えますが、夏には向きません。空気が通らないので、インナーを工夫しても熱がこもります。
透けと通気は表裏一体
空気が通る生地は、光も通します。つまり通気を上げるほど透けやすくなる。ここが夏のシャツの難しさです。
透けを抑えつつ通気を保つ方法
- 白より薄い青やグレーを選ぶ
- 肌の色に近いインナーを着る
- 白いインナーは避ける。かえって目立つ
- 織りに凹凸のある生地を選ぶ。光が散る
3つ目は意外に思われますが、白いシャツの下に白いインナーを着ると、境目がはっきり出ます。肌に近い色のほうが目立ちません。
凹凸のある生地は光が乱反射するので、同じ薄さでも透けにくくなります。通気を落とさずに解決できる数少ない方法です。
襟と袖で体感が変わる
生地が同じでも、形で熱の抜け方が変わります。特に首元は熱がこもりやすい場所です。
| 部位 | 涼しい形 | 理由 |
|---|---|---|
| 襟 | 開きの広いもの | 首元から熱が抜ける |
| 袖 | 半袖より七分 | 日焼けを防ぎつつ風が入る |
| 身頃 | 少しゆとりがある | 肌に張りつかない |
| 裾 | 背中側が長い | 動いても出ない |
身体にぴったりしたシャツは見た目が整いますが、肌に張りつくぶん熱がこもります。夏は指1〜2本分のゆとりがあるほうが快適です。
襟は第一ボタンを開けられる形かどうかで大きく変わります。ネクタイをしない日が多いなら、そこを基準にしてもいい。
汗染みを目立たせない選び方
汗をかくこと自体は避けられないので、目立たない条件を知っておくほうが実用的です。
| 条件 | 汗染みの目立ちやすさ |
|---|---|
| 白 | 目立ちにくい |
| 濃紺・黒 | 乾くまで目立つ |
| 薄い青・グレー | 最も目立つ |
| 柄物 | 目立ちにくい |
薄いグレーや水色は、汗に濡れると色が濃くなって輪郭が出ます。夏に一番避けたい色です。
白は濡れても色の変化が小さく、柄物は模様が視線を散らすので目立ちません。汗をかく日は、この2つのどちらかにしておくと安心できます。
洗い方で寿命が変わる
夏のシャツは汗を吸うので、洗う回数が増えます。扱い方の差がそのまま寿命に出る。
長持ちさせる洗い方
- 着たその日に洗う。皮脂が固まる前に
- 襟と袖口は先に部分洗い
- 干すときは襟を立てて形を整える
- 乾燥機は縮むので避ける
1つ目が効きます。汗と皮脂は時間が経つほど落ちにくくなり、黄ばみとして残ります。
襟と袖口だけ先に洗っておくと、全体を強く洗わずに済むので生地が傷みません。
探すときの手がかり
通販で買うなら、生地の説明に織り方の記載があるかを見てください。「涼しい」とだけ書かれているものは判断できません。
洗ってすぐ着られるかどうかも見ておくと、枚数が少なくて済みます。
実店舗なら、光に透かして目の詰まり具合を見るのが早い。隙間が見えるものは風が通ります。
何枚あれば足りるか
夏は毎日洗うので、枚数が少ないと洗濯に縛られます。
| 洗濯の頻度 | 必要な枚数 |
|---|---|
| 毎日 | 4枚 |
| 2日に1回 | 5〜6枚 |
| 3日に1回 | 7枚以上 |
同じものを何枚も持つほうが、朝の判断が減って楽です。色違いで揃えると、着回しの幅も出ます。
傷んだ1枚を混ぜると全体の印象が下がります。襟がよれたものは早めに入れ替えてください。
限界と割り切り
まず、どんな生地でも真夏の屋外では汗をかきます。シャツで解決できるのは室内と移動中までです。外を歩く時間が長い日は、着替えを持つほうが現実的です。
次に、通気のよい生地は概してカジュアルに見えます。かっちりした場が多い仕事だと、涼しさと格好の間で折り合いをつける必要があります。
それと、薄い生地は傷みも早い。毎日着るなら枚数を確保して、1枚あたりの着用回数を減らすほうが結果的に長持ちします。
最後に、インナーとの組み合わせで結果が変わります。シャツだけ替えても、下に汗を抱えるインナーを着ていれば同じです。上下セットで考えてください。
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まとめ
薄さより織りの隙間で選んでください。薄くても目が詰まれば風は通りません。
通気を上げるほど透けます。肌に近い色のインナーで解決できます。
汗染みが最も目立つのは薄い青とグレー。白か柄物が無難です。
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