メンズのダッフルコートは丈と色で決まる|大人に見える3着

メンズのコート

「ダッフルコートは子どもっぽい」と言われる理由の大半は、コートそのものではなく丈と色の選び方にあります。僕も20代の前半にキャメルの短いダッフルを買って、3回着ただけでクローゼットの奥に沈めました。あのときは生地が安かったせいだと思っていたのですが、後から同じ値段帯のネイビーを中間丈で買い直したら、そちらは5年目に入ってもまだ現役です。

先に結論を書きます。大人が着られるダッフルの条件は2つ。ヒップが隠れる丈であること、そしてネイビー・チャコール・ブラックのような沈んだ色であること。産地や生地の話は、そのあとで効いてくるもの。順番を逆にすると、高い買い物ほど外します。

この記事では丈・色・生地の順に、条件で振り分けた3着を並べます。予算を4万円台に収めたいならロンドントラディションのMARTIN SLIM、8万円台まで出せて丈で失敗したくないならグローバーオールのMC3251、英国製の王道を一着で終わらせたいなら同じブランドのMONTY。なぜこの順番になるのかを、以下で分解していきます。

この記事を書いた人

men's house 運営者

30代前半メンズ、都内在住。大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業と、現在3社目です。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものを発信しています。

洋服には累計で2,000万円ほど、いまも年間300万円くらい使っています。綺麗め・大人シンプルが軸ですが、着るものの幅は広いほうです。スーツは既製もオーダーも実際に買って比べましたし、「高いものが正解だった買い物」も「値段ほど差がなかった買い物」も、同じくらい経験してきました。

だからこのブログでは、値段ではなく、どこを見れば外さないかを書いています。手元にないものは「レビュー」とは書かず、条件で振り分ける形にしています。

YouTubeでは日常Vlogをメインに発信しています

目次

ヒップが隠れる丈と沈んだ色を選べば、ダッフルは大人の服になる

ダッフルは形そのものが学生服に寄っています。トグル、フード、太めの身幅。この3つは買う側では変えられません。だからこそ、変えられる部分──丈と色──で大人側へ引き戻すのが最短の解になります。

丈は、ヒップが隠れるところが分岐点です。腰骨より上で切れているものは上半身だけが四角く見えて、脚の長さと関係なく体型が幼く映ります。逆に膝まであるロング丈は、身長が175cmに届かないと生地に着られてしまう。だから狙うのは、その中間。ヒップが隠れて、太ももの途中で止まる長さ。

色は、暗いほど無難なのではなく、暗いほど形の癖が消えます。キャメルやベージュは面が明るいぶんトグルとフードの輪郭が強調されて、シルエットの学生っぽさをそのまま見せてしまう。ネイビーとチャコールは陰影が沈むので、同じ形でも大人に振れるわけです。

商品色とシルエットの性格向いている人
LONDON TRADITION MARTIN SLIM代表型を細身に振った型。ネイビーやチャコールなど大人向けの色が選べる4万円台に抑えつつ上半身のボリュームを出したくない人
Gloverall MC3251ヒップが隠れる中間丈。ネイビー・ブラック・チャコールグレー・キャメルの4色丈で失敗したくない人。身長や体型を選ばず着たい人
Gloverall MONTYヒップが隠れるかどうかの境目にある短めの丈。トグル3つの王道的な形肩幅があってゆったり着たい人。英国製を一着で終わらせたい人
数字は各商品ページの表記にもとづきます
コートを着た男性(1)

子どもっぽさの正体は、丈より先に上半身のボリューム

丈の話をしておいてなんですが、鏡の前で違和感が出る最初の瞬間は、たいてい肩から胸のあたりです。ダッフルはもともと防寒の作業着なので、中に厚着をする前提で身幅が取ってあります。そこに小柄な日本人の骨格が入ると、上半身だけが膨らんで、全身が幼く見える。

身幅を削ると、同じ形でも印象が変わる

ここを一番わかりやすく解いているのが、LONDON TRADITION MARTIN SLIM ダッフルコートです。ブランドの代表型をそのままスリムに振った型で、身幅と袖幅が削ってある。トグルもフードも残したまま上半身の面積だけが減るので、ダッフル特有の野暮ったさが最初に消えます。英国製でこの価格帯に収まる一着は、そう多くありません。

もちろん削った分の代償はあります。厚手のニットを中に着ると腕まわりが窮屈で、重ね着の自由度は低い。生地はウール混紡なので、純ウールのような肉厚な面持ちは出ません。フードも小ぶりで、雨風をしのぐ実用品としては期待しないほうがいいでしょう。細く見せるためのダッフルだと割り切れる人に向きます。

ひとつ断っておくと、この型は着丈の実寸が公表されていません。取扱店の表記も「英国製」「ウール混」あたりで止まっていて、ヒップが隠れる長さかどうかを数字で確かめられない一着です。だから僕はこのMARTIN SLIMを、丈で選ぶ一着ではなく身幅で選ぶ一着として置いています。丈を数字で確定させてから買いたいなら、次に挙げるMC3251のほうが読みやすい。

価格は4万円台。英国製のダッフルとしては入口にあたる金額で、ここから上に行くほど生地の厚みと丈の選択肢が増えていきます。

LONDON TRADITION MARTIN SLIM ダッフルコート

LONDON TRADITION MARTIN SLIM ダッフルコート

参考価格 41,580円前後

予算重視。英国製を4万円台で。細身〜標準体型で、ダッフルの野暮ったさを一番出したくない人

中に何を着るかを先に決めておく

身幅の細い一着を選ぶなら、下はシャツか薄手のニットまで。厚手のケーブルニットを着る冬が想定にあるなら、細身は最初から候補から外したほうが早い。僕は一度、細身のコートに合わせて中を全部薄手に買い替える羽目になり、コート本体より出費がかさみました。

重ね着の自由度は、あとから増やせません。コートの身幅は変えられないので、変えられるのは中身だけ。手持ちのニットのうち、いちばん厚いものを基準に考えると読み違えが減ります。

丈で失敗したくないなら、型番で丈を分けているブランドを選ぶ

丈は試着しないとわからない、とよく言われます。実際そのとおりなのですが、丈そのものを型番で分けているブランドなら、通販でも読み違えが減ります。

Gloverall MC3251 ミッドレングス ダッフルコートが、まさにその中間丈。定番のダッフルが膝あたりまであるロング丈なのに対して、これはヒップが隠れる長さで止まります。冒頭に書いた「大人が着られる丈」を、ブランド自身が別の型番として用意している数少ない例です。色もネイビー、ブラック、チャコールグレー、キャメルと沈んだ色から選べるので、丈と色の話が同じ一着のなかで完結する。

弱点も明確です。本国ラインなのでサイズが全体に大きめで、細身の人はXSやSでも身幅が余ります。イタリア産ウールをブレンドしたダブルフェイスのメルトンを使うため、軽さを優先する人の選択肢からは外れる一着。そしてトグルとフードがある以上、結局のところ上半身にボリュームは出るので、下は細いパンツで受ける前提で考えてください。

価格は8万円台です。入口のMARTIN SLIMから倍近く上がるので、判断はここに集約されます。丈をブランド側が型番で保証してくれることに、その差額を払えるかどうか。試着できない環境で買うほど、この保証の価値は上がります。

Gloverall MC3251 ミッドレングス ダッフルコート

Gloverall MC3251 ミッドレングス ダッフルコート

参考価格 86,735円前後

本命。丈で失敗したくない人。身長・体型を選ばず、沈んだ色から選びたい人

生地で選ぶなら、英国製の王道が答えになる

「安いダッフルが子どもっぽく見えるのは生地のせい」という説は、半分だけ正しい。形の問題が先にあって、そのうえで生地が効いてきます。ただ、形を整えたあとの差が生地で決まるのも事実です。

Gloverall MONTY ダッフルコートは、英国海軍のダッフルを出自に持つブランドの代表型。厚手のウールメルトンを使った英国製で、面の落ち着き方が違います。同じネイビーでも、薄い生地は光を拾って安く見え、厚いメルトンは光を吸って沈む。この差が遠目の印象を分けます。

ただしMONTYは、ヒップが隠れるかどうかの境目にある短めの丈。トグル3つに大きめのフードという、最も学生に見えやすい形でもあります。ここでキャメルを選ぶと、子どもっぽさが一気に跳ね上がる。選ぶならネイビーかブラックの二択と考えてください。価格も3着で最も高く、10万円台になります。人気のSとMから先に欠けるので、シーズン中盤にはLしか残っていないことも珍しくない。

つまりMONTYは、形の弱さを生地で押し返す一着です。色を絞れる人、肩幅があってゆったり着たい人なら王道が効きますが、形の癖をなるべく消したい人が最初に手を出す型ではありません。

Gloverall MONTY ダッフルコート

Gloverall MONTY ダッフルコート

参考価格 101,200円前後

長く使う上位。英国製の王道を一着で終わらせたい人。肩幅があってゆったり着たい体型

コートを着た男性(2)

通販でサイズを外さないための手順

ダッフルは試着せずに買われることが多いコートです。僕自身もコートは通販で買うことが多いのですが、それでも大きく外さずに済んでいるのは、見る順番を決めているからだと思っています。

最初に見るのは肩幅。ダッフルは肩の位置がずれると、どれだけ丈と色を整えても着られている感じが出ます。次に着丈。手持ちのジャケットを平置きして測り、そこに10cmから15cm足したあたりが、ヒップの隠れる目安になります。身幅は最後でかまいません。多少余っても、下を細くすれば全体は締まります。

グローバーオールのように本国サイズのブランドは、日本のブランドと同じ感覚で選ぶと一段大きく届きます。MC3251は特にその傾向が出やすく、細身の人ならSでも余ることがある。逆にMARTIN SLIMは削ってある型なので、普段どおりか、中に着るものが多いなら一段上げる。同じ英国のコートでも、型によって基準が反対に動くわけです。

寸法が出ていない商品ページに当たったら、その出品は見送ってかまいません。ダッフルは肩幅・着丈・身幅・袖丈の4つが載っていない限り、判断できない服です。逆に言えば、その4つさえ載っていれば、試着なしでも読み違えはかなり減らせる。

値段の差はどこに出て、どこに出ないか

洋服にはそれなりの金額を使ってきましたが、値段と満足度がきれいに比例する分野と、そうでない分野があります。ダッフルは前者に近い。理由は単純で、このコートの印象の大半をメルトンという生地が背負っているからです。

ただ、比例するのは生地の面の落ち着き方までで、シルエットの良し悪しは値段と関係ありません。10万円のダッフルでも丈が短くて色が明るければ学生に見えるし、4万円台でも身幅が整っていれば大人に見える。ここを取り違えると、高いほうを買ったのに着なくなるという、一番もったいない結果になります。

もうひとつ。ダッフルは流行で形が変わりにくいので、一度当たりを引くと長く着られます。僕のネイビーは5年目ですが、いま買っても同じものが売られている。1年あたりの負担で考えると、最初の金額ほどの差はつきません。

3着はそれぞれ、違う人のための一着

同じダッフルでも、この3着は解いている問題が違います。買う前に、自分がどこで困っているのかを先に決めたほうがいい。

迷ったときの決め方

  • 上半身が膨らんで見えるのが悩み → MARTIN SLIM。ただし中は薄手まで
  • 丈の読み違えが怖い・体型を選ばず着たい → MC3251。重さは許容する
  • 生地の質感で長く着たい・肩幅がある → MONTY。色はネイビーかブラックに限定
  • 中に厚手ニットを着る冬が前提 → 細身は避けてMC3251かMONTYへ

向かない人も書いておきます。身長が175cm以上あって、ロング丈のドラマチックな見え方を求める人には、この3着はどれも中途半端に映るはずです。その場合はダッフル以外、たとえばピューテリーのハリケーンのような、丈より素材と質感で見せる別ジャンルを見たほうが早い。逆に、通勤で毎日着る一着を探しているなら重さは無視できない条件で、MC3251のダブルフェイスメルトンは電車移動が長い人には負担になります。

買ったあとに効いてくること

ダッフルは手入れの手間が少ないコートです。ウールが主体なので、着たらブラシをかけて陰干し。毛先のやわらかい洋服ブラシを玄関に置いて、脱いだその場で肩と背中に数往復かける。習慣にしてしまえば、シーズン中にクリーニングへ出す回数は1回で足ります。出しすぎるほうが、むしろメルトンの表情を痩せさせる。

気をつけたいのはトグルの革ループ。ここは完全に消耗品で、切れると一気に古びて見えます。留め外しのたびに引っぱられる部分なので、ほつれを見つけた時点で直したほうが安く済む。フードの裏側も汗と皮脂がたまりやすく、白っぽい輪じみが出てから気づくことが多いので、シーズンの終わりに確認しておいてください。

合わせ方は単純です。上半身にボリュームが出る以上、下は細く。テーパードのスラックスか、細身のデニム。靴は黒か茶のレザーで、スニーカーを合わせるなら白の細身に限ります。ここで太いパンツとボリュームスニーカーを足すと全身が丸くなって、結局は学生服に戻る。冬の重ね着の考え方そのものは、レザージャケットの秋冬コーデで書いた組み立てと同じです。

通販モールで買うときの注意もひとつ。ロンドントラディションもグローバーオールも、正規取扱店の出品と並行輸入品、それに中古が同じ検索結果に混ざります。価格が明らかに安いものは並行輸入か中古であることが多く、サイズ表記が本国基準のままだったり、保証の扱いが違ったりする。ここで挙げた価格も通販モールの実売であって、定価とは限りません。買う前に、出品者と商品状態の欄は必ず開いてください。

冬の服選びで合わせて読む記事

順番だけは間違えないこと

ダッフルで失敗する人は、たいてい生地とブランドから入ります。僕もそうでした。でも実際に印象を決めているのは、丈がどこで切れているかと、色がどれだけ沈んでいるか。この2つを先に決めて、そのあとで予算と生地を当てはめる。順番をこう変えるだけで、候補は3着くらいまで自然に絞れます。

今年の1着を選ぶなら、まずは手持ちのパンツを思い浮かべてください。細いパンツが何本あるかで、選べるダッフルの幅は変わります。

アウターを決める前に見ておくもの

※本記事はプロモーションを含みます

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この記事を書いた人

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ...)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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