厚手のタオル地のハンカチは、よく吸って便利です。ただ「スーツには合わない」と言われることもある。実際のところどこまでが許容範囲なのかを、見え方と実用の両面から考えてみました。
何が「だらしない」と言われているのか
タオル地そのものが問題なのではありません。問題は、厚みでポケットが膨らむことと、使ううちに毛羽立って古びて見えることです。
薄い平織りのハンカチは畳めば数ミリですが、タオル地は畳むと1センチ以上になります。パンツの後ろポケットに入れると、外から形が分かる。
つまり批判されているのは素材ではなく、膨らんだシルエットのほうです。ここが分かると、対処の方向が見えてきます。
吸う量では明確に勝っている
実用面では、タオル地のほうが優れています。同じ大きさで比べると、吸う水の量は2倍以上違う。
| 場面 | 平織り | タオル地 |
|---|---|---|
| 手を洗ったあと | 一度で拭ける | 余裕がある |
| 夏に汗を拭く | すぐ濡れて役に立たない | 何度でも拭ける |
| 雨で濡れた鞄を拭く | 力不足 | 十分 |
| ポケットに入れる | 目立たない | 膨らむ |
| 人前で広げる | きちんと見える | 私服寄りに見える |
汗をかく季節に平織り一枚で乗り切るのは、正直つらいです。実用を取るならタオル地という結論は変わりません。
置き場所を変えれば問題は消える
膨らみが問題なら、ポケットに入れなければいい。バッグの取り出しやすい場所に入れておけば、厚みはまったく問題になりません。
上着の内ポケットも意外と入ります。外から見えにくく、座っても潰れない。パンツの後ろポケットより実用的です。
膨らみを目立たせない置き方
- バッグの外側のポケットに入れる
- 上着の内ポケットを使う
- 三つ折りにして細長くする
- 小さめのサイズを選ぶ
小さめを選ぶのも有効です。25センチ角くらいのものなら、タオル地でも畳んだ厚みはそこまで気になりません。
二枚持ちが一番実用的だった
結論として、僕は二枚持ちに落ち着きました。平織りをポケットに、タオル地をバッグに入れておく。
人前で出すのは平織り、汗を拭くのはバッグから出したタオル地。これで見え方と実用の両方が成立します。
枚数が増えるのが面倒に思えますが、実際には汗の日にタオル地を出すだけなので手間はほとんど変わりませんでした。
毛羽立ちをどう抑えるか
タオル地が古びて見える一番の原因は毛羽立ちです。これは洗い方でかなり変わります。
柔軟剤を使いすぎると繊維が寝て吸わなくなり、使わないと硬くなって毛羽立つ。指定量の半分くらいがちょうどいいです。
乾燥機を使うと毛羽が立ちますが、そのぶん柔らかくなります。見た目を優先するなら陰干し、手触りを優先するなら乾燥機という選択になります。
厚みを数字で把握しておく
膨らむと言っても、どのくらいなのかは意外と知られていません。実際に畳んで測ると、差は明確です。
| 種類 | 四つ折りの厚み | ポケットでの見え方 |
|---|---|---|
| 薄い平織り | 2〜3ミリ | まったく分からない |
| 厚めの綿 | 4〜6ミリ | ほぼ分からない |
| 薄手のタオル地 | 8〜12ミリ | 少し分かる |
| 厚いタオル地 | 15ミリ以上 | はっきり分かる |
薄手のタオル地なら、後ろポケット以外に入れる限りほとんど気になりません。問題になるのは厚いタオル地だけです。
つまり「タオル地は駄目」ではなく「厚いタオル地を後ろポケットに入れると駄目」というのが正確です。ここを分けて考えると、選択肢が広がります。
うまくいかない条件
面接や式の場では、タオル地は避けたほうが無難です。厳密な決まりがあるわけではありませんが、見る人が見れば私服寄りに映ります。
それと、色柄の入ったタオル地は難しい。無地でも私服寄りに見えるのに、柄が入ると完全に日常の持ち物になります。
薄手のタオル地という選択肢もありますが、薄くすると吸う量が落ちるので、タオル地を選ぶ意味自体が薄れます。中途半端になりやすい買い物ではあります。
そもそも汗をあまりかかない人にとっては、タオル地の利点がほとんどありません。平織りを枚数そろえるほうが、見え方でも手入れでも有利です。
買い替えの目安
タオル地は吸う量が落ちてきたら替えどきです。水を弾くようになったら、繊維に洗剤か柔軟剤が残っています。
一度、柔軟剤なしで熱めのお湯で洗うと戻ることがあります。それでも戻らなければ寿命です。
見た目では、縁のほつれと毛羽立ちが判断材料になります。縁がほつれたものを人前で出すのは、素材の問題以前にだらしなく見えます。
値段は高くないので、半年に一度まとめて入れ替えるくらいの感覚で扱ったほうが、結果的にきれいな状態を保てます。
入れ替えのとき、全部を一度に新品へ替える必要はありません。半分を新しくして半分を残すと、古いほうを汗の多い日や外回りの日に気兼ねなく使えます。新品は会食や大事な打ち合わせの日に回す。こうして役割を分けると、毛羽立ちが目立ってきた一枚を人前で広げてしまう事故が減ります。持つ枚数は使う枚数より2枚ほど多くしておくと、洗濯が遅れた日も途切れません。新旧の見分けがつくように、買う時期で色や縁の柄を少しだけ変えておくと管理も楽になります。
あわせて読みたい
- 基本の選び方はハンカチの選び方もどうぞ。
- 夏の汗対策は夏の足のにおいの記事もどうぞ。
締めくくりに
批判されているのは素材ではなく、ポケットが膨らむことと毛羽立ちです。
バッグか上着の内ポケットに入れれば、厚みの問題は消えます。
平織りをポケットに、タオル地をバッグに。二枚持ちが見え方と実用の両立でした。
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