熟したマンゴーとドリアンをぶつけた、押しの強い甘さの香りです。出だしはルバーブの酸を含んだ南国の果実、中盤はオスマンサスと白い花が日ざしのように開き、最後はキャラメルとアーモンドの甘さがガイアックウッドの乾いた木に着地します。果実の甘さを最後まで通したい人、そして人と被らない一本を探している人に向きます。
ゴールドジュース。名前だけでは何の匂いか分かりません。ボーントゥスタンドアウトの香りは、たいていそうです。僕はこれを持っていないので、公表されている内容から読み取れることを整理します。
この記事でわかること
- ゴールドジュースの香りの流れ(ドリアンとマンゴーから、キャラメルとウッドへ)
- 調香師名まで公開するというブランドの姿勢
- つける量と持続、そして向く場面・外したほうがいい場面
- 日本で買える場所と、50mLの価格の目安
結論:名前で損をしている、作りの真面目な一本
総合評価:4.0 / 5.0 ★★★★★
| 香りの良さ | ★★★★★ | 名前の粗さに対して中身は丁寧 |
| 場面の広さ | ★★★★★ | 夜と秋冬が主戦場。職場は量で調整 |
| 持続時間 | ★★★★★ | 6〜8時間。1〜2プッシュで届く密度 |
| 被りにくさ | ★★★★★ | 日本の流通が少なく、まず出会わない |
ドリアンとマンゴーという扱いの難しい果実を、正面から組んだ香りです。ルバーブの酸で立ち上がり、オスマンサスと白い花を通って、キャラメルとアーモンドがガイアックウッドに沈む。トップからベースまで原料が公開されていて、調香師の名前も出ている。名前の粗さとは裏腹に、作り方は普通のニッチブランドと同じ精度です。
分かれ目になるのは中身より名前のほうでしょう。人に説明しにくく、贈り物にも向きません。ただし日本での流通量が限られているぶん、同じ香りの人と居合わせる確率は極めて低い。名前を自分で引き受けられるなら、被らない個性がそのまま手に入る一本だと言えます。
ボーントゥスタンドアウト ゴールドジュースの基本情報
| ブランド | ボーントゥスタンドアウト(2019年・ソウル発) |
| 商品名 | ゴールドジュース |
| タイプ | オードパルファン |
| 容量 / 価格 | 50mL:33,000円(取扱サイズは30,800円〜) |
| 調香師 | マルゴ・ル・パイ=ゲラン |
| 香調 | トップ:ルバーブ、ドリアン、マンゴー / ハート:オスマンサスアコード、ホワイトフラワー、ソーラーノート / ベース:キャラメル、アーモンド、ガイアックウッド |
| 持続の目安 | 6〜8時間(1〜2プッシュ) |
| 処方 | ヴィーガン処方・動物実験なし |
| 日本上陸 | 2023年7月 |
名前から中身が読めない
公式の説明はこうです。「ドリアンとマンゴーが激しくぶつかり合う。 甘く、ファンキーで、輝くカオス。 制御不能な黄金の香り」
香りの説明に情景と感情を持ち込むのが、このブランドの書き方です。何の匂いかを列挙するのではなく、どういう状態かを先に示す。
ノート構成
| 段階 | 原料 |
|---|---|
| トップ | ルバーブ ドリアン マンゴー |
| ハート | オスマンサスアコード ホワイトフラワー ソーラーノート |
| ベース | キャラメル アーモンド ガイアックウッド |
トップ・ハート・ベースまで公開されているのは、このブランドの誠実なところです。名前の粗さとは裏腹に、中身は普通のニッチブランドと同じ精度で作られています。
誰が作ったか
公式が公開している調香師はマルゴ・ル・パイ=ゲランです。
このブランドは調香師の名前を全種類で公開しています。しかも起用しているのは欧州の第一線で仕事をしてきた人たちで、名前だけで売るブランドではないことが分かります。
挑発的な名前をどう受け取るか
名前を見て驚く人は多いはずです。汚れ、不潔、罪。どれも普通の香水ブランドが避ける言葉ばかりで、意図的にそうしています。言いにくいものに名前を付けるという姿勢が、このブランドの中心にある。香りそのものは丁寧に作られていて、名前の粗さと中身の精度が食い違っているのが面白いところです。
ヴィーガン処方であることも公表しています。動物由来の原料を使わず、動物実験も行わない。挑発的な見た目とは裏腹に、作り方は現代的です。ムスクやアンバーグリスといった動物由来の素材は、現在では合成で再現されるのが主流になっていて、そこを明示するブランドが増えています。
つけ方ともち
オードパルファンなので1〜2プッシュで足ります。持続は6〜8時間ほど。
つける場所の目安
- 首すじ・耳の後ろ:最も届く
- 手首:動作のたびに香る
- 腰まわり:下から穏やかに立ち上がる
このブランドは香りの密度が高い部類です。同じ1プッシュでも、一般的なオードパルファンより存在感が出ます。初めて使うときはいつもの半分から始めるほうが安全です。
つけ直すなら昼過ぎが目安です。ただし自分の鼻は最初の30分で慣れるので、「消えた」と感じても他人にはまだ届いていることがあります。足す前に袖などで一度確かめるほうが安全です。
このブランドは日本語のレビューがまだ少ない部類です。他人の評価を当てにできないぶん、自分の鼻で判断するしかありません。試す手段を先に用意しておく意味が、他のブランドより大きくなります。
使いどころ
| 場面 | 向き | 理由 |
|---|---|---|
| 夜の外出 | ◎ | 密度が高く場面に合う |
| 秋冬 | ◎ | 重心の低さが整う |
| 職場 | △ | 存在感が出やすい。量の管理が要る |
| 夏の日中 | △ | 汗と混ざると重い |
作っているブランド
ボーントゥスタンドアウトは、2019年にソウルで始まったフレグランスブランドです。掲げているのは「社会の規範に抑え込まれた欲望を解放する」というコンセプトで、商品名もそれに沿って挑発的なものが多い。日本には2023年7月に上陸し、いくつかのセレクトショップと専門店が扱っています。
残念なところ
試せる場所が限られます。日本での取扱は数店舗で、地方だと現物に触れる機会がほぼありません。
価格も高い。50mLで33,000円という設定は、欧州の老舗ニッチブランドと同じ帯です。
商品名も人を選びます。人に見せる場面や、贈り物にする場面では名前そのものが障壁になることがあります。
その代わり、被る心配はほぼありません。日本での流通量が限られているので、同じ香りの人と居合わせる確率は極めて低い。人と違うものを持ちたいなら利点になります。
ボトルも黒を基調にした重い作りで、棚に置くと存在感があります。香りだけでなく、モノとしての性格もはっきりしているブランドです。
抽象的な名前なので、人に説明しにくい。
容量と値段の目安
日本では正規取扱店のオンラインストアと、いくつかのセレクトショップで買えます。路面店は限られるので、実物を試せる場所は多くありません。
| 容量 | 価格 |
|---|---|
| 取扱サイズ | 30,800円〜 |
並行輸入や個人輸入の品も出回りますが、保管状態が読めません。香りは熱と光で変わるので、正規の流通で買うほうが確実です。
実物を試せる場所が少ないぶん、買う判断は慎重になってよいと思います。3万円台という価格は香水として安くなく、名前や話題性だけで決めるには重い。本文で書いた香りの流れと使いどころを読み返して、自分の生活で出番が具体的に思い浮かぶかどうか。それが浮かんだときだけ、正規の流通で押さえるのが失敗しない順番です。
買う前に確かめる
3万円を超える買い物になります。しかも日本で試せる場所が限られていて、実物に触れずに買う人が多い。
まとめ:名前を越えられるなら、被らない一本
GOLD JUICEは、名前の粗さと中身の精度が食い違っている一本です。調香師名まで公開されていて、作り方は真面目です。
名前を受け入れられるかどうかが最大の分かれ目になります。そこを越えられるなら、他にない個性を持っています。
香りの道筋をもう一度たどると、ルバーブとドリアンとマンゴーで始まり、オスマンサスと白い花を経て、キャラメルとアーモンドとガイアックウッドで終わります。オードパルファンで持続は6〜8時間。ただしこのブランドは密度が高い部類なので、初めての日はいつもの半分から始めるほうが安全です。夜の外出と秋冬が主戦場で、職場や夏の日中は量を絞れば出番があります。
弱点は、試せる場所が少ないこと。日本での取扱は数店舗で、地方だと現物に触れる機会がほぼない。50mLで33,000円という価格を、実物を嗅がずに払うことになります。裏を返せば、その流通量の少なさこそが被りにくさの中身でもある。人と違うものを持ちたいなら、この欠点はそのまま利点に転びます。
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※本記事はプロモーションを含みます









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