肌のすぐそばで香る、甘さを抑えたムスクです。出だしはシトラスとフルーツの明るさ、1時間ほどでムスクが中心に移り、3時間を過ぎると肌の香りと混ざって残ります。強い香りが苦手で、職場でも気を使わずに使える1本を探している人向け。
ムスクはもともと動物から採る香料でした。現在使われているものはほぼすべて合成です。その中で、植物から採れるムスク様の香料がひとつだけあります。
この記事でわかること
- アンブレット9の香りの正体(植物から採れる唯一のムスク)
- 時間ごとの香りの出方と、香りが届く距離
- 15mLから買える価格と、買う場所ごとの違い
- ムスク系の中でどの方向に向くかの整理
結論:香水らしさではなく、肌のなじみで選ぶ1本
総合評価:4.3 / 5.0 ★★★★☆
| 香りの良さ | ★★★★★ | 植物から採れる唯一のムスクが主役 |
| ユニセックス度 | ★★★★★ | 肌の延長のような香りで、甘さは柔らかい程度 |
| 持続時間 | ★★★★★ | 遠くには飛ばないが、3時間以降も肌の近くに残る |
| 被りにくさ | ★★★★★ | ムスク系は各社にあるが、この原料は希少 |
アンブレット9を一言でいうと、香水らしい主張ではなく、肌へのなじみで選ぶ香水です。主役のアンブレットシードはトロロアオイの種子から採る香料で、植物でありながらムスクに近い香りを持ちます。遠くまで飛ばず、近づいた人にだけ届く距離感。
主張の弱さと価格の高さは、この香水のはっきりした短所です。ただ、主張が弱いぶん職場でも食事の席でも構えずにつけられ、毎日の1本としては強みに変わります。15mLが14,300円で用意されているので、3万円台の50mLに手を出す前に日常で試せる点も判断を助けてくれるはず。
ル ラボ アンブレット9の基本情報
| ブランド | ル ラボ(2006年にニューヨークで始まったブランド) |
| 商品名 | アンブレット9 |
| 容量 / 価格 | 15mL:14,300円 / 50mL:32,230円 / 100mL:47,190円 |
| 主な原料 | アンブレットシード(トロロアオイの種子)、シトラス、フルーツの要素 |
| 香調 | 最初:シトラスとフルーツの明るさ / 1時間前後:ムスクが中心 / 3時間以降:肌の香りと混ざって残る |
| 系統 | ムスク(植物性ムスクが主役) |
| 名前の数字 | 配合されている原料の数(公式の説明による) |
アンブレットシードとは
トロロアオイの種子から採る香料です。
植物でありながら、ムスクに近い香りを持ちます。
この素材の特徴
- 収量が少なく高価
- 熟成させると香りが変わる
- 動物性ムスクに最も近いとされる
- 肌に近い距離で長く残る
公式が「見つけるのがほとんど不可能に近い」と書いているのは、この希少性を指しています。
合成ムスクなら安価に手に入りますが、この素材はそうではありません。
ル ラボは2006年にニューヨークで始まったブランドです。注文を受けてから店頭で調合し、そのラベルに日付と名前を入れる。この売り方そのものがブランドの中身になっています。
どんな構成か
| 原料 | 役割 |
|---|---|
| アンブレットシード | 主役。植物性のムスク |
| シトラス | 最初の明るさ |
| フルーツの要素 | 柔らかい甘さ |
構成は非常にシンプルです。
公式も「フレッシュでやわらかく香る」とだけ説明していて、要素を積んでいません。
数字の9が示すとおり、このブランドの中でも原料の数が少ない部類です。
名前についている数字は、配合されている原料の数だと公式は説明しています。サンタル33なら33種類。数が多いほど良いという意味ではなく、その香りを作るのに何種類を要したかという記録です。
香りの出方
時間の流れ
- 最初:シトラスとフルーツの明るさ
- 1時間前後:ムスクが中心になる
- 3時間以降:肌の香りと混ざって残る
ムスク系の特徴として、肌に近い距離で長く残ります。
遠くまで飛ぶ香りではないので、すれ違いざまに強く香ることはありません。
自分では途中から分からなくなりますが、近づいた人には届いています。
向いている人
| こういう人 | 相性 |
|---|---|
| 強い香りが苦手 | ◎ |
| 職場で毎日つけたい | ◎ |
| 肌なじみのいい香りが好き | ◎ |
| 印象を残したい | △ |
| 季節感を出したい | △ |
香水をつけていると気づかれにくい香りです。
「いい匂いがする人」という印象になりやすく、銘柄までは分からない距離感になります。
通年で使えるので、毎日つける1本を探しているなら候補になります。
場面と季節
| 場面 | おすすめ度 |
|---|---|
| 職場 | ◎ |
| 日常 | ◎ |
| 食事の席 | ◎ |
| 夏 | ◎ |
| 特別な日 | △ |
季節も場面も選びません。
夏でも重くならず、冬でも消えすぎない。
合わせやすい服
- 何にでも合う
- 白いシャツ
- 綿とウール
- カジュアルからきれいめまで
場面を選ばないという性質は、裏を返せば、これでなければならない場面も少ないということです。表で特別な日を△にしたのはそのためで、強い印象を残したい日の1本には向きません。ただ、毎日つけるものとして考えると評価は逆転します。職場でも食事の席でも気を使わずにつけられる香りは実際には多くなく、この気楽さこそがアンブレット9を毎日の定番に選ぶ理由になります。
短所
| 短所 | 程度 |
|---|---|
| 主張が弱い | 大 |
| 特徴が説明しにくい | 中 |
| 価格が高い | 大 |
| 似た系統が安価にもある | 中 |
この香水の短所は、そのまま長所の裏返しです。
穏やかで肌になじむということは、香水らしさが薄いということでもあります。
ムスク系は各社が作っていて、1万円以下でも良いものがあります。
アンブレットシードという原料に価値を感じるかどうか。そこが判断の分かれ目です。
主張の弱さを物足りないと感じるなら、この1本は向きません。逆に、香水をつけていると気づかれない距離感を求めているなら、その弱さがそのまま選ぶ理由になります。
動物性ムスクが使われなくなった経緯
ムスクはもともと、ジャコウジカから採る香料でした。
使われなくなった理由
- 採取に動物を殺す必要があった
- 1970年代に国際的な取引が規制された
- 合成香料で代替できるようになった
- 現在は流通していない
現在「ムスク」と書かれているものは、すべて合成か植物由来です。
アンブレットシードは、その中で唯一の天然の植物性ムスクとされます。
動物性を使わずに同じ方向の香りを作れるようになったのは、香料化学の成果です。
この香水はその成果の上に立っています。
ムスク系を選ぶときの整理
| 求めるもの | 向く方向 |
|---|---|
| 洗いたての清潔感 | ホワイトムスク中心 |
| 粉っぽく柔らかい | パウダリーなムスク |
| 植物的で自然 | この1本 |
| 濃く官能的 | 動物的なムスク |
同じムスクでも方向が大きく違います。
石鹸のような清潔感を求めているなら、この香水は少し違う方向です。
自然な肌の延長のような香りを求めているなら、これが最も近い。
買い方
日本では直営店と公式オンライン、一部の百貨店で買えます。
| 容量 | 価格 |
|---|---|
| 15mL | 14,300円 |
| 50mL | 32,230円 |
| 100mL | 47,190円 |
15mLがあるのがこのブランドの良いところです。3万円を出す前に、1万4千円台で試せます。
| 買う場所 | 価格 | 注意 |
|---|---|---|
| 直営店・公式 | 定価 | ラベルに名入れができる |
| 百貨店の取扱店 | 定価 | 店舗が限られる |
| 通販の並行輸入 | 上下する | 保管状態が分からない |
通販に出ているものには並行輸入品が混ざります。香水は熱と光で劣化するので、輸送と保管の条件が読めない点は許容が要ります。
穏やかな香りなので、店頭の数分では良さが分かりません。
15mLを買って日常で使ってみる。この系統は、生活の中でしか評価できません。
あわせて読みたい
- 香りが消えたと感じるなら香水の持続時間と付け直しもどうぞ。
まとめ:毎日つける定番としてのアンブレット9
アンブレットシードは、植物から採れる数少ないムスク様の香料です。
構成が非常にシンプルで、原料の数も少ない部類です。
穏やかで通年使え、職場でも問題になりません。
香水らしい主張は弱いので、印象を残したい人には向きません。
主張が弱いことは、香水をつけていると気づかれずに済むことでもあります。職場でも食事の席でも構えずに使えるので、毎日つける定番を探している人にはここが決め手。
価格は15mLで14,300円、50mLで32,230円です。安い買い物ではありませんが、いきなり50mLに手を出さず、15mLで日常を過ごしてから決められます。穏やかな香りは店頭の数分では分からないので、この順番が判断を助けてくれるはず。
※本記事はプロモーションを含みます









コメント