スパイスで輪郭を立てた、甘くない薔薇です。出だしはサフランとペッパーの刺激、30分から2時間で薔薇が最も濃く出て、3時間を過ぎるとパチョリの土のような深みが残ります。甘い薔薇が苦手な人ほど、入り口にしやすい1本。
薔薇の香水は女性のもの、という印象が今も残っています。この1本はその前提を崩す方向で作られている。公式が「世界最高濃度」と表現している配合を、実際に何が起きているのかから見ていきます。
この記事でわかること
- 甘さを削った薔薇という、この香りの正体
- サフランとパチョリが担っている役割
- 男がつけたときの印象と、使いやすい季節・場面
- 容量ごとの価格と、正規と並行輸入の違い
結論:ラディカル ローズは「甘くない薔薇」の答え
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆
| 香りの良さ | ★★★★★ | 好みは分かれるが、ハマる人には深く刺さる |
| ユニセックス度 | ★★★★★ | スパイスと土で中性的に振ってある |
| 持続時間 | ★★★★★ | 3時間を過ぎてもパチョリが残る |
| 被りにくさ | ★★★★★ | 正規の扱いが限られるぶん街で被らない |
一言でいうと、花束ではなく素材としての薔薇です。センティフォリアローズを公式が「世界最高濃度」と呼ぶ量まで積み上げ、サフランとチリペッパーベリーで甘さを後ろに下げ、パチョリで土のような深みを敷いてある。だから薔薇でありながら、甘さより輪郭のほうが先に立ちます。
弱点は濃さと価格です。1プッシュでも十分に届くため、普段の感覚でつけると多すぎる。裏を返せば1回の量が少なくて済み、50mLでも長く使えます。薔薇が苦手なら合いませんし、職場向きでもない。そのぶん秋冬の夜には、代わりのきかない1本になります。
マティエール プルミエール ラディカル ローズの基本情報
| ブランド | マティエール プルミエール(オーレリアン ギシャールが2019年に設立) |
| 商品名 | ラディカル ローズ |
| 容量 / 価格 | 50mL:31,350円 / 100mL:45,980円 |
| 主役の原料 | センティフォリアローズ(グラースの品種)のアブソリュートを高濃度で配合 |
| 香調 | サフラン(ジャマイカ産)、チリペッパーベリー、パチョリ(インドネシア産) |
| 系統 | 花・スパイス(公式はジェンダーレスと表現) |
| 向く季節・場面 | 秋冬、夜の外出 |
何が「ラディカル」なのか
公式の説明では、センティフォリアローズのアブソリュートを可能な限り高い濃度で配合しています。
センティフォリアは、グラースで栽培されてきた品種です。花びらが百枚あるという意味の名前を持ちます。
この原料は非常に高価で、1キロの精油に数百キロの花が要ります。
普通は少量を使って香りの一部にしますが、この香水はそこを主役に据えている。
マティエール プルミエールは、グラースの調香師一家に育ったオーレリアン ギシャールが2019年に立ち上げたブランドです。名前はフランス語で「原料」を意味します。
薔薇だけではない構成
| 原料 | 役割 |
|---|---|
| センティフォリアローズ | 主役。高濃度 |
| サフラン(ジャマイカ産) | 明るくスパイシーな面 |
| チリペッパーベリー | 刺激と輪郭 |
| パチョリ(インドネシア産) | 暗く土のような深み |
サフランとチリペッパーが入ることで、薔薇の甘い印象が後ろに下がります。
パチョリは土や木のような重い香りで、花の香りに落ち着きを与える素材です。
この2方向を足すと、薔薇が「花束」ではなく「素材」として立ちます。
男性がつけられるか
薔薇の香水は、歴史的には男女ともに使われてきました。
女性向けという印象が強まったのは、甘い方向に振った製品が増えたためです。
| 構成 | 印象 |
|---|---|
| 薔薇+甘い素材 | 女性向けに寄る |
| 薔薇+スパイス | 中性的 |
| 薔薇+ウッディ | 男性でも使いやすい |
この香水はスパイスとパチョリで支えているので、後者の2つに近い。
公式もジェンダーレスと表現しています。つけてみると、甘さより輪郭の強さが先に来ます。
香りの移り変わり
時間の変化
- 最初:サフランとペッパーの刺激
- 30分〜2時間:薔薇が最も濃く出る
- 3時間以降:パチョリの深みが残る
最初と最後で、まるで別の香りに感じることがあります。
薔薇が苦手な人でも、後半のパチョリの部分は好きだということがある。
逆に薔薇を求めている人は、中盤が最も満足度が高いはずです。
場面ごとの使いやすさ
| 場面 | おすすめ度 | 注意 |
|---|---|---|
| 夜の外出 | ◎ | 1プッシュで足りる |
| 休日 | ○ | 服につけない |
| 職場 | △ | 強く出る |
| 夏の日中 | △ | 熱で増幅する |
| 秋冬 | ◎ | 本来の姿が出る |
濃度が高いので、量は少なめから試してください。
肌の温度が高いほど強く立ちます。夏の日中は控えめに。
秋冬に使うと、香りが穏やかに広がって扱いやすくなります。
服装との組み合わせ
合わせやすい服
- 黒や濃紺のジャケット
- レザー
- ウール
- きれいめの服
強い香りには、落ち着いた服のほうが合います。
明るい色のカジュアルな服だと、香りだけが浮くことがある。
欠点
| 短所 | 程度 |
|---|---|
| 濃い。量の調整が必須 | 大 |
| 薔薇が苦手だと使えない | 大 |
| 職場では避けたほうがいい | 中 |
| 価格が高い | 大 |
| 服に残りやすい | 中 |
濃度が高いことは長所であり短所でもあります。
1プッシュでも十分に届くので、普段の感覚でつけると多すぎます。
服につくと洗っても残ることがあります。肌につけたほうが調整できる。
薔薇の香りが持つ歴史
薔薇は、香水の歴史で最も長く使われてきた素材のひとつです。
| 時代・地域 | 使われ方 |
|---|---|
| 中東 | 蒸留の技術が発達。男女とも使用 |
| 中世ヨーロッパ | 薬や儀式にも使われた |
| 近代のグラース | 栽培と抽出が産業になる |
| 現代 | 女性向けの印象が定着 |
女性向けという印象は、比較的最近のものです。
中東では今も男性が薔薇の香りを日常的に使います。文化によって前提が違う。
だから「男が薔薇をつけるのは変か」という問いは、実は場所と時代の問題でしかありません。
気にする必要はありませんが、周囲の反応が読めない場面では量を抑えるのが現実的です。
同ブランドの他の香りと比べる
| 香り | 強さ | 方向 |
|---|---|---|
| ラディカル ローズ | 強い | 花・スパイス |
| フレンチ フラワー | 強い | 白い花 |
| ファルコン レザー | 強い | 革 |
| ネロリ オランジェ | 穏やか | 花・柑橘 |
| コローニュ セドラ | 穏やか | 柑橘 |
強い系統の中では、最も分かりやすい1本です。
初めてこのブランドを試すなら、穏やかな2つのほうが失敗が少ない。
買い方
| 容量 | 価格 |
|---|---|
| 50mL | 31,350円 |
| 100mL | 45,980円 |
1回の使用量が少なくて済むので、50mLでもかなり長く使えます。
正規で買えるのは公式サイトと一部の百貨店です。通販に出ているものには並行輸入品が混ざります。
| 買う場所 | 価格 | 注意 |
|---|---|---|
| 公式・百貨店 | 定価 | 確実だが店舗が限られる |
| 正規取扱の通販 | 定価 | 取扱の香りが限られることがある |
| 並行輸入 | 定価前後〜高い | 保管状態が分からない |
香水は熱と光で劣化します。並行輸入は輸送と保管の条件が見えないので、そこを許容できるかどうかです。
定価より極端に安いものは、中身や状態を確認できないと考えたほうがいい。
あわせて読みたい
- 他の香りと合わせるなら香水の重ね付けもどうぞ。
- 容量で迷うなら香水は何ミリリットルを買うべきかもどうぞ。
まとめ:甘くない薔薇を、量を抑えて使う
センティフォリアローズを高濃度で配合し、サフランとパチョリで支えた構成です。
甘い薔薇ではなく、スパイスと土の要素で中性的に振ってあります。
濃度が高いので1プッシュから。普段の感覚でつけると多すぎます。
秋冬向き。夏は肌の温度で強く出ます。
50mLで31,350円。安くはありませんが、1回の使用量が少ないぶん、1本で使える期間は長くなります。
正規で買えるのは公式サイトと一部の百貨店。通販に混ざる並行輸入は保管の条件が見えないので、そこを許容できるかで決めてください。
※本記事はプロモーションを含みます









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