ル ラボ イラン49|苔と根で支えたシプレフローラル

濃厚な南国の花を、湿った苔と乾いた根で下から抑えた香りです。出だしはイランイランとティアレの甘い花、1〜3時間でパチュリとオークモスの深みに入れ替わり、3時間を過ぎると木と樹脂の余韻だけが肌に残ります。軽く清潔な香りに飽きて、次の方向を探している人に向く1本です。

シプレと呼ばれる古典的な作りで、明るい花の下に暗い層があります。好みははっきり分かれますが、分かれるぶん合った人には代えがきかない香りになります。

この記事でわかること

  • イラン49がどんな香りか(濃厚な花を苔と根で支えたシプレ)
  • 使われている原料と、それぞれが担う役割
  • 前半と後半で印象が変わる、時間の流れ
  • 15mLから試せる価格と、買う場所ごとの違い
目次

結論:花の甘さを苔で締めた、古典的なシプレ

総合評価:4.3 / 5.0 ★★★★

香りの良さ★★★★花の甘さを苔と根で締めた構成
ユニセックス度★★★★★甘い白い花が主役。苔と根が重さを分散
持続時間★★★★★3時間を過ぎても木と樹脂が残る
被りにくさ★★★★★直営店と一部の百貨店が中心

一言でいえば、明るい花の下に暗い層がある香りです。主役はイランイランとティアレという南国の花で、その足元をパチュリ・オークモス・ベチバーが固めます。花は2種類だけ、あとは全部が下を支える素材という配分になっています。

濃厚さと古典的な作りが重なるので、好みははっきり分かれます。ただ、分かれるということは合った人には深く刺さるということでもあり、このブランドには15mLという小さいサイズが用意されています。3万円を出す前に1万4千円台で数日試せるのは、この香りにとって大きい利点でしょう。

ル ラボ イラン49の基本情報

ブランドル ラボ(2006年・ニューヨーク発)
商品名イラン49 オードパルファム
容量 / 価格15mL:14,300円/50mL:32,230円/100mL:47,190円
香調前半:イランイラン、ティアレ/中盤:パチュリ、オークモス/後半:サンダルウッド、ベンゾイン
系統シプレ(花を苔と根で支える古典的な構成)
名前の「49」配合されている原料の数(公式の説明)
買える場所直営店・公式オンライン・一部の百貨店

シプレという系統

20世紀初頭に確立された、香水の古典的な作り方です。

使う素材
ベルガモットなどの柑橘
オークモス(苔)・パチュリ・ラブダナム

苔の香りで足元を固めるのが特徴です。

オークモスは樫の木につく地衣類から採る香料で、湿った森のような香りを持ちます。

この構造があると、花の香りが浮つかずに落ち着きます。

ル ラボは2006年にニューヨークで始まったブランドです。注文を受けてから店頭で調合し、そのラベルに日付と名前を入れる。この売り方そのものがブランドの中身になっています。

何を合わせているか

原料役割
イランイラン主役。濃厚な白い花
ティアレ(タヒチのクチナシ)南国の花を重ねる
パチュリ土と木の深み
オークモス湿った苔
ベチバー乾いた根
サンダルウッドクリーミーな木
ベンゾイン樹脂の甘さ

花は2種類だけで、あとは全部が下を支える素材です。

公式は「かすかな影のあるアンダートーン」と表現しています。

明るい花の下に暗い層があるという構造です。

名前についている数字は、配合されている原料の数だと公式は説明しています。サンタル33なら33種類。数が多いほど良いという意味ではなく、その香りを作るのに何種類を要したかという記録です。

イランイランという花

コモロ諸島やマダガスカルで栽培される花です。

この素材の特徴

  • 濃厚で甘い
  • バナナのような果実感がある
  • 少量で存在感が出る
  • 化粧品にも使われる
  • 苦手な人がはっきりいる

白い花の中でも特に甘い部類です。

単体で使うと重すぎるので、多くの香水では脇役として使われます。

この香水は主役に据えていますが、苔と根で重さを分散させています。

香りの流れ

時間の変化

  • 最初:イランイランとティアレの濃厚な花
  • 1〜3時間:パチュリとオークモスの湿った深み
  • 3時間以降:木と樹脂の落ち着いた余韻

前半は華やかで、後半は暗く落ち着きます。

この落差が古典的なシプレの魅力です。

花だけを期待していると、後半の暗さに戸惑うかもしれません。

場面と服装

場面おすすめ度
夜の外出
秋冬
フォーマルな場
職場
夏の日中

合わせやすい服

  • フォーマル
  • 濃い色
  • ウール
  • きちんとした服装

古典的な香りなので、服装もきちんとしているほうが合います。

取り扱いを確かめる

ル ラボ イラン49

惜しい点

短所程度
濃厚。好みが分かれる
古典的すぎると感じる人がいる
職場では使いにくい
価格が高い

シプレは古い作り方なので、現代的な軽い香りに慣れていると重く感じます。

イランイラン自体も好みが分かれる素材です。

この2つが重なるので、試さずに買うのは危険な部類に入ります。

もっとも、この濃さこそが好きな人には代えがききません。合うかどうかは15mLで確かめられるので、いきなり50mLを選ばなければ、外したときの痛手は小さく抑えられます。

オークモスと規制の話

シプレの中心にあるオークモスは、現在使用量が制限されています。

その背景

  • アレルギーを起こす成分が含まれる
  • 国際的な業界基準で上限が定められた
  • 古い名作の処方が変更された
  • 代替の合成香料が使われるようになった

そのため、現在のシプレは昔のものと同じ香りではありません。

「昔の香水のほうが良かった」という声があるのは、この規制が理由のひとつです。

現在作られるシプレは、制限の中で近い印象を作り直したものになります。

この香水もその流れの中にあります。

シプレを試してみる価値

現代の香水は軽く清潔な方向が主流です。

シプレはその対極にあります。

シプレの特徴

  • 構造がはっきりしている
  • 前半と後半で印象が変わる
  • 持続が長い
  • 肌の上で完成する
  • 香水らしい香水

軽い香りに飽きた人が次に向かう方向でもあります。

一度この構造を知ると、他の香水の作りも見えるようになります。

買い方

日本では直営店と公式オンライン、一部の百貨店で買えます。

容量価格
15mL14,300円
50mL32,230円
100mL47,190円

15mLがあるのがこのブランドの良いところです。3万円を出す前に、1万4千円台で試せます。

買う場所価格注意
直営店・公式定価ラベルに名入れができる
百貨店の取扱店定価店舗が限られる
通販の並行輸入上下する保管状態が分からない

通販に出ているものには並行輸入品が混ざります。香水は熱と光で劣化するので、輸送と保管の条件が読めない点は許容が要ります。

前半と後半の落差が大きい香りです。

15mLで数日試して、後半の暗さが自分に合うか確認してください。

サイズ選びに迷ったら、この香りに関しては15mLから始める一択だと思います。50mLとの差は約1万8千円。シプレの後半が肌の上で好みと分かってから大きくしても、失う機会はほとんどありません。逆に、すでにシプレ系を何本か持っていて相性が読めているなら、mLあたりの単価が下がる大きいサイズまで一気に行く選び方もあります。

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まとめ:15mLで後半の暗さを確かめてから決める

イランイランとティアレの花を、苔・根・木で支えたシプレ構成です。

前半は華やかで後半は暗く落ち着きます。この落差が古典的な魅力です。

現代の軽い香りに慣れていると重く感じます。

イランイランとシプレの両方に好みが出るので、必ず試してから決めてください。

名前の49は、配合されている原料の数を指します。中心にあるオークモスは今では使用量に上限があり、この香りも規制の中で近い印象を作り直した現代のシプレという位置づけになります。

価格は15mLで14,300円、50mLで32,230円。差は約1万8千円あります。夜の外出や秋冬に、きちんとした服装で合わせるのが本領。まず小さいサイズで数日つけて、後半の暗さが自分の肌に合うと分かってから大きいサイズへ進むのが確実です。

※本記事はプロモーションを含みます

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この記事を書いた人

「かっこよくなりたい」を、ファッション・香水・美容・ガジェット・インテリア・仕事・健康まで丸ごと。大事にしているのは、実際に自分で買って使った"本音レビュー"——良い点も悪い点も包み隠さずお伝えします。テーマは「人生を豊かに生き抜く」。MEN'S EDIT を運営、YouTubeでも動画で発信中です。

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