同じ豆を買ってきたのに、家で淹れると味が違う。器具のせいだと思って高いものを買う人が多いのですが、実際に効くのは器具より前の段階です。順番を知っておくと、費用をかけずに近づけます。
味を決める要素の順番
何が味に効くかには、はっきりした順位があります。上から手を付けるのが効率的です。
| 要素 | 効きの大きさ | かかる費用 |
|---|---|---|
| 豆の鮮度 | 最も大きい | 変わらない |
| 挽き方 | 大きい | 器具が要る |
| 湯の温度 | 大きい | ほぼゼロ |
| 粉と湯の比率 | 大きい | ゼロ |
| 抽出器具 | 中くらい | 高い |
| 水 | 小さい | 小さい |
一番下から手を付ける人が多いのですが、効きは最も小さい。
上の4つはほとんど費用がかかりません。ここを整えるだけで、かなり変わります。
鮮度が最大の差
焙煎してからの時間が、味に一番効きます。店の味が違うのは、多くの場合これが理由です。
| 焙煎からの日数 | 状態 |
|---|---|
| 1〜2週間 | 最も良い |
| 1か月 | 落ちるがまだ良い |
| 3か月 | はっきり落ちる |
| 半年以上 | 別の飲み物 |
袋に焙煎日が書いてあるものを選んでください。賞味期限しか書いていないものは、いつ焼いたか分かりません。
買う量も重要です。2週間で飲み切れる量にすると、常に良い状態で飲めます。
挽いた状態で買わない
粉で買うと、その時点から急速に落ちます。空気に触れる面積が一気に増えるためです。
| 状態 | 風味が保たれる期間 |
|---|---|
| 豆のまま | 2〜4週間 |
| 挽いた粉 | 数日 |
| 挽いて放置 | 数時間で落ちる |
挽く道具は、手回しのものなら数千円からあります。高い抽出器具を買うより、先にこちらを揃えるほうが効きます。
淹れる直前に挽く。これだけで別物になります。
湯の温度と比率
沸騰した湯をそのまま使うと、苦みと雑味が出ます。
整える2点
- 沸かしてから30秒〜1分置く。90度前後が目安
- 粉と湯の比率を毎回同じにする
- 計量する。目分量だと再現できない
- 同じ味が出せるようになってから変える
3つ目が肝心です。毎回味が違うのは、量が違うからです。はかりを使うと再現できるようになります。
比率が決まれば、濃い薄いを意図的に調整できるようになります。
揃えるもの
順番どおりに揃えると、無駄が出ません。
最初に買うべきは挽く道具です。次にはかり、その次に温度が測れるもの。
抽出器具は最後で構いません。上の3つが整っていない状態で高い器具を買っても、違いが出ません。
豆は専門店で少量ずつ買うのが結局安くつきます。古い豆を大量に持つより、新しい豆を少しずつのほうが満足度が高い。
保存の仕方で変わる
良い豆を買っても、置き方で落ちます。
保存の基本
- 密閉できる容器に入れる
- 光を通さない場所に置く
- 冷蔵庫は結露するので避ける
- 2週間で飲み切る量を買う
3つ目は誤解されがちです。出し入れのたびに結露するので、常温の暗い場所のほうが状態を保てます。
長期保存するなら冷凍という手もありますが、出したら戻さないことが条件です。そこまでするより、少量ずつ買うほうが簡単です。
豆の選び方の入り口
種類が多すぎて選べない人向けの入り口です。
| 焙煎の度合い | 味の傾向 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 浅い | 酸味が出る。軽い | 果実の風味が好き |
| 中くらい | バランスが良い | 迷ったらここ |
| 深い | 苦みが出る。重い | 牛乳を入れる |
牛乳を入れるなら深めのほうが負けません。そのまま飲むなら中くらいが無難です。
店で買うなら、どう飲むかを伝えると選んでもらえます。それが一番早い方法です。産地で選ぶのは、焙煎の度合いが分かってからで十分です。最初から細かく分けると、違いが分からないまま迷うことになります。同じ店で焙煎の度合いだけ変えて2種類買うと、違いが分かりやすい。比べる相手があると、自分の好みがはっきりします。産地や品種の名前は、そのあとで覚えれば十分です。順番を守ると、遠回りせずに好みにたどり着けます。1杯ぶんの量も決めておいてください。10グラムに対して湯150ミリリットルあたりが基準になります。そこから濃さを調整すると、迷わなくなります。
家では再現できないこと
まず、器具そのものが違う場合があります。業務用の機械は圧力も温度管理も家庭用とは別物です。そこは道具の差なので埋められません。
次に、その場の環境です。店の空気や音、人に淹れてもらうという状況そのものが味の一部になっています。同じ味でも、家では同じようには感じません。
それと、豆の種類が非公開のことがあります。店独自の配合は、同じものを買えません。近い系統を探すことはできますが、同一にはならない。
完全な再現を目指すと疲れます。家では家なりのおいしさを作る、と考えたほうが続きます。そのほうが結果的に飲む回数も増えます。
あわせて読みたい
- 器具から選ぶならコーヒーメーカーの記事もどうぞ。
- 手間をかけないならカプセル式の記事もどうぞ。
まとめ
効くのは鮮度・挽き方・温度・比率の順。器具は最後で構いません。
粉で買うと数日で落ちます。豆で買って淹れる直前に挽いてください。
はかりを使うと味が再現できます。毎回違うのは量が違うからです。
※本記事はプロモーションを含みます









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