フレデリック マル シンセティック ネイチャーを買ったのは、とにかく青い香りが欲しかった時期でした。手持ちのグリーン系がどれも中途半端で、もっと極端なものを探していたんです。結論から言うと、これは花の香水ではありませんでした。花の茎と葉、それから花瓶の水の香りです。ここでは僕の腕の上で起きたことを、持続も弱点も含めて書いていきます。
この記事でわかること
- シンセティック ネイチャーが実際にどう香るか、僕の腕の上での話
- 体感の持続と、つけ直しが必要になるタイミング
- 買ってから気づいた弱点が二つ
- 似合う服装と、はっきり外してしまう場面
Frederic Malle シンセティック ネイチャー オードパルファム 50mL
参考価格 29,040円前後
青々しいグリーンとスズランが効いた、個性的な香りを試したい人向け。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:シンセティック ネイチャーは「花ではなく茎の香水」です
一言で言い切るなら、切りたての茎の断面と、花瓶にたまった水の匂いです。花そのものの甘さを想像して買うと、最初のひと吹きで固まると思います。僕も固まりました。店頭の紙で嗅いだときは青くて苦いとしか思えず、これは失敗したかもしれないと本気で焦ったんです。
肌に乗せて三十分ほど置くと、印象はずいぶん違いました。苦さの内側から白い花が薄く立ちのぼってきて、青さがその花を包む膜のように働きます。フレデリック マルの公式サイトは、この香りを高品質な合成香料のブレンドから生まれたものだと説明していますね。自然を緻密に再現するには合成香料が欠かせない、という考え方が、そのまま名前にも出ています。
だから僕はこれを、摘んだ直後の草むらの香水だと呼んでいます。飾られた花束を想像していた人が、買うかどうかで迷う理由もそこでしょう。
総合評価:4.0 / 5.0 ★★★★☆
Ryo
花の香水のつもりで買うと裏切られます。これは花瓶の水の香水です。
フレデリック マル シンセティック ネイチャーの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | フレデリック マル |
| 品名 | シンセティック ネイチャー |
| 香調 | バジル、リリーオブザバレー、ジャスミン、ガルバナム、パチュリ |
| 濃度 | オードパルファム |
| 容量 | 50mL |
| 価格 | 29,040円(税込) |
| 買える場所 | ブランドの公式サイトと百貨店のカウンター |
名前について、ひとつだけ補足させてください。国際的に発表されたときの名前は「シンセティック ジャングル」で、海外の情報ではいまもその呼び方を見かけます。日本で流通しているのは「シンセティック ネイチャー」という名前のほうで、僕の手元にある箱にもそう書いてありました。海外のレビューを読むときは、同じものとして読んで大丈夫です。
濃度はオードパルファムになります。ニッチ系のオードパルファムというと、ひと吹きで一日中戦えるような強さを想像する人もいるでしょう。この香水については、その想像は少しだけ外れます。詳しくは注意点のところで書きました。
買える場所が限られているのも、覚えておいて損はありません。僕はブランドの公式サイトで買いましたが、百貨店のカウンターでも試せます。オンラインモールにはミニサイズを扱う店が多いので、いきなり五十ミリを買うのが怖い人は、そこで一度試してから決めるという手もありますね。
Frederic Malle シンセティック ネイチャー オードパルファム 50mL
参考価格 29,040円前後
青々しいグリーンとスズランが効いた、個性的な香りを試したい人向け。
香りをつくっている素材
挙げられている素材は、バジル、リリーオブザバレー、ジャスミン、ガルバナム、パチュリの五つです。おもしろかったのは、青い芯と白い花と下で支える土という三つの役割が、同時に鳴っている構成だったことでした。どれかが順番待ちをしている感じがまったくありません。三つが比率を変えながら、ずっと同居しています。
ガルバナムとバジル:青さの芯
ガルバナムは、この香水のいちばん外側にある匂いです。青い茎をぽきりと折ったときの、あのつんとした苦さがそのまま瓶に入っています。バジルはそこにハーブの辛みを足す役で、単体なら料理の匂いに寄っていきそうなところを、ガルバナムの苦さが引き止めていました。二つが重なると、鼻の奥をすっと通り抜ける冷たさが出ます。僕はこの部分がいちばん好きで、正直これ目当てで買いました。ただし、つけた直後の三十分は本当に鋭いんです。人と会う直前に吹くのは避けています。
リリーオブザバレーとジャスミン:白い花の主役
青さの内側にいるのが、リリーオブザバレーとジャスミンでした。すずらんは水っぽくて細い白さを担当していて、ジャスミンがそこに濃さと厚みを足します。この二つだけを取り出したら、たぶんかなり古典的な白い花の香りになるはずです。ところが外側の青さが強いので、花はなかなか前に出てきません。カーテン越しの光のように、輪郭がぼやけたまま漂っています。僕が花の香水ではないと書いたのは、この距離感のせいでした。花をはっきり嗅ぎたい人には物足りないでしょう。
パチュリ:背景を支える土
パチュリは床のような役をしています。青さも白い花も、放っておけば軽く飛んでいってしまう匂いですが、パチュリが下で受け止めることで肌に居座ってくれるんです。土っぽさや、いわゆるエスニックな重さはほとんど出てきません。使われている量が控えめなのだと思います。シャツの襟に鼻を近づけると、かすかに土の匂いがしました。ここを好きになれるかどうかで、二本目を買うかが決まる気がしています。
STEP 1|0〜30分
いちばん青く鋭い
鼻に刺さるくらい強いので人と会う直前は避けます
STEP 2|〜3時間
角が取れて丸くなる
腕一本ぶんの距離まで下がって扱いやすくなります
STEP 3|それ以降
肌の近くにだけ残る
すれ違いざまには気づかれない濃さです

正直な注意点
半年使ってきた僕が、人に勧めるときは必ず先に言うようにしている注意点が二つあるんです。どちらも香りの質というより、期待のかけ方に関わる話になります。
注意
① 青さと苦さが強い。甘い香りを想像して買うと最初の三十分で外します
② 持続は控えめ。体感で五時間から六時間なので夜まで通すなら昼のつけ直しが要ります
一つ目の青さと苦さは、好みが完全に割れるところでしょう。僕は友人に手首を嗅がせて「草むしりのあとの手みたい」と言われたことがあります。褒め言葉ではなかったはずですが、表現としては的確だと感じましたね。甘い香りやパウダリーな香りが好きな人には、たぶん最後まで刺さりません。
二つ目は持続です。僕の腕でしっかり香っているのが二時間半から三時間、肌に寄り添う程度の残り方まで含めて五時間から六時間でした。朝つけて夜まで通すつもりなら、昼にもう一度吹くことになります。五十ミリの瓶が減っていく速さは、正直に言って想像より速かったです。
合う人・合わない人
この香水は、香りの好みよりも「どういう印象を持たれたいか」で選ぶタイプだと思っています。甘さも艶も出ないかわりに、清潔さと少しの変わり者っぽさが残ります。
こんな人に合う
- ✓ 甘くない香りを探している人
- ✓ 人と同じ匂いになるのが嫌な人
合わないかも
- × 一本目の香水を探している人
僕のまわりで実際に反応が良かったのは、香水にそれなりに慣れている人たちでした。逆に、香水をほとんどつけない友人には「何これ、草?」で終わりました。一本目の香水として選ぶものではないと思います。二本目、三本目で「みんなと同じ匂いは嫌だ」と思い始めたころに、ちょうど刺さる香りです。
使う場所と時間
服装で言えば、白いシャツかリネンのジャケットがいちばん合いました。素材の青さと布の清潔感が同じ方向を向くからだと思います。逆に、革のブルゾンやウールの厚いコートに合わせると、香りだけが浮いてしまってちぐはぐでした。
使う場面
| 仕事・オフィス | ◎ | 清潔さだけが残るので昼の会議に強い |
| 夜デート | △ | 青さが照明を落とした場所で場違いに響く |
| 休日 | ◎ | 白シャツとリネンに素直に乗る |
| 真夏 | ◎ | 汗ばむ季節ほど涼しく感じられる |
時間帯は、圧倒的に日中がいいです。午前中の会議前に吹いておくと、三時間くらいで穏やかな残り香になってちょうどいい。夜のバーのような照明を落とした場所では、この青さがどうしても場違いに響きます。僕は一度だけ金曜の夜に試して、席についてから軽く後悔しました。
真夏でも重くならないのは、この香水の大きな長所です。汗ばむ季節にグリーン系を吹くと涼しく感じられるので、七月と八月の登板が僕はいちばん多くなりました。

保管で中身は変わる
香水は光と温度で中身が動きます。せっかく三万円近く出して買ったものを、置き場所で駄目にするのはもったいないでしょう。僕は買ったときの箱に戻して、クローゼットの中段に置いています。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | 紫外線と熱で中身が動く |
| 浴室・洗面所 | × | 湿気と温度差がいちばん厳しい |
| 暖房の近く | × | 温まった瓶は香りの立ち方が鈍る |
| 開けたまま長く置く | × | 青さから先に飛んでいく |
この香水に関して特に気をつけているのは、青さが飛びやすい点です。開けてから何か月も経った瓶ほど、あの鋭い立ち上がりが穏やかになる感覚があります。頻繁に使う人ほど気にしなくていい話ですが、年に数回しか出番がないなら、五十ミリは持て余すかもしれません。
口コミの読み方
このあたりは、ネットで見かける感想と自分の感じ方がずれやすい香水です。読むときの補助線として、僕の答えを三つ置いておきます。
口コミの読み方
| 高すぎる | 五十ミリで三万円近いので試してから買う価値はあります | |
| 地味 | 腕元では鋭いのに周囲には控えめという距離の差です | |
| 季節を選ぶ | 真夏はむしろ得意で苦手なのは真冬のほうでした |
特に「地味」という言葉は、書いた人がどの距離で嗅いだかで意味が変わります。自分の腕に鼻を近づければ、この香水はまったく地味ではありません。ただ、周囲の人が感じ取る強さは控えめです。近づいた人にだけ伝わる香りだと理解しておけば、読み違えはかなり減るはずです。
まとめ
シンセティック ネイチャーは、青さと苦さを本気で押し出した、かなり尖った一本でした。甘い香りを求めている人には向きませんが、グリーン系を探して満足できるものが見つからなかった人には、たぶん答えになります。僕自身、買った直後は失敗したと思ったのに、半年経ってみると出番がいちばん多い瓶になっていました。
持続の短さと、季節や場面を選ぶところは弱点として残ります。そこを飲み込めるなら、白いシャツを着る日の相棒として長く付き合える香りです。
この記事のまとめ
- ✓主役は花よりも茎と葉の青さという一本
- ✓体感の持続は五時間から六時間で昼のつけ直しが要る
- ✓白いシャツと日中の予定に合わせるといちばん映える
Frederic Malle シンセティック ネイチャー オードパルファム 50mL
参考価格 29,040円前後
青々しいグリーンとスズランが効いた、個性的な香りを試したい人向け。
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