先に結論です。髪型が決まらない原因のほとんどは、髪質とスタイリング剤が合っていないことです。同じワックスでも、軟毛と剛毛では正反対の結果になります。
書いているのはくせ毛歴25年の人間です。頭皮はベタつく側で、ワックスも軟毛向けから剛毛向けまで一通り使ってきました。
決まらないときに疑う順番
- 1 … 髪質(軟毛か剛毛か、くせがあるか)
- 2 … 乾かし方(濡れたまま放置していないか)
- 3 … スタイリング剤の種類(ワックスかジェルかバームか)
3番目から替える人が多いのですが、効くのは1番と2番です。同じ製品でも、乾かし方を変えるだけで結果が変わります。
この記事を書いた人
30代前半メンズ、都内在住。大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業と、現在3社目です。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものを発信しています。
洗顔して1時間でテカる極度の脂性肌です。学生時代から肌荒れと戦い続けていて、脂性肌向けとうたわれる化粧水はドラッグストアの棚にあるものからデパコスまで、ほぼ全部試してきました。アゼライン酸・レチノール・ビタミンC・ナイアシンアミドといった成分ものも、セラミド系の敏感肌向けも同様です。
スキンケアだけでは足りず、イソトレチノインや、アドバテックスレーザー・ポテンツァ・アビクリアといった美容医療にも一通り手を出しています。そのうえで「結局これは要る/要らない」を自分の肌で判断してきました。
まず髪質を決める

軟毛:立ち上がらない、夕方につぶれる
細くて柔らかい髪は、重いワックスをのせた時点で終わります。ホールド力の数字ではなく、軽さで選んでください。
軟毛メンズのヘアワックスおすすめ5選に、ぺたんこ髪が立つ選び方をまとめました。個別ではオーシャントリコ オーバードライブと同 クレイが軟毛向けの定番です。
洗い流さないトリートメントも重さが効きます。エルジューダFOは重くならずにコシが出る側なので、軟毛でも使えます。
剛毛:言うことを聞かない、広がる
太くて硬い髪は、ワックスでは押さえきれないことがあります。その場合はジェルに替えるのが早い。マンダムのロングキープジェルが剛毛に強い理由に書きました。
ワックスで押さえたいならアリミノ ハードバームやBYRD クレイポマードのようなホールド重視のもの。軟毛向けの軽いものを使うと、まったく効きません。
くせ毛:湿気で戻る
くせはスタイリング剤では直りません。直すなら熱を使います。くせ毛歴25年が選んだストレートアイロンに、実際に使ったものを書いています。
アイロンを使ったあと、湿気で戻るのを防ぐのはスプレーの役割です。汗でも崩れないヘアスプレーでキープ力を実際に検証しました。
髪質が分からないなら、両方の基準を持つ
自分が軟毛か剛毛か判断できないという人は多い。見分け方は簡単で、1本抜いて指で挟み、コシがあるかどうかです。力を入れずに曲がるなら軟毛、跳ね返るなら剛毛です。
それでも分からないなら、軟毛向けと剛毛向けを1つずつ持って、両方試すのがいちばん早い。合わなかったほうは体や前髪だけに使えば無駄になりません。下の2つが、それぞれの側の基準になります。
オーシャントリコ ヘアワックス オーバードライブ 80g
参考価格 1,650円前後
軟毛向けの基準。軽くて動きが作れるので、細い髪でも重くならない。サロン向けブランド。
マンダム ロングキープジェル スーパーハード 225g
参考価格 451円前後
剛毛向けの基準。湿気に強く、ワックスでは押さえきれない髪をしっかり固める。225gで500円前後。
価格差が3倍以上ありますが、これは効きの差ではありません。サロン向けの製品は香りと質感に費用がかかっていて、固める力そのものは市販のジェルのほうが強いこともあります。
つまり、決まらない原因が「固まらないこと」なら、高いものを買っても解決しません。押さえたいのか、動かしたいのか。そこを先に決めてから価格帯を選んでください。
スタイリング剤を種類から選ぶ
髪質が決まったら、次は種類です。ホールド力の数字ではなく、直せるかどうかで選ぶと失敗が減ります。
| 種類と役割 | 入口になる記事 | 向き不向き |
|---|---|---|
| ワックスいちばん幅が広い | 初めての整髪料はマット系 | 直しが効く。失敗したときにやり直せる |
| ジェル固める | ロングキープジェル | 剛毛を押さえる。固まると直せない |
| バームツヤと束感 | アリミノ ハードバーム | 手に残った分をそのまま毛先へ使える |
| クレイ・ポマードマットに寄せる | BYRD クレイポマード | 軟毛でも重くなりにくい |
| スプレー最後に止める | 汗でも崩れないスプレー | 形を作ったあと。最初に使うものではない |
| ヘアオイルスタイリング前の下地 | ヘアオイルは何のために使うか | 軟毛と剛毛で使う量が真逆 |
1本目に選ぶならマット系のワックスが最も外しません。理由は初めての整髪料のおすすめはマット系ワックスに書きましたが、要はつけたあとに直しが効くからです。ジェルは固まると直せず、その日はもう終わりになります。
量は「足りないほう」から始める
スタイリング剤で最も多い失敗は、つけすぎです。一度つけたものは減らせないので、少なすぎる量から始めて、足りなければ足すのが正解になります。
目安は、ショートで小豆1粒ぶん、ミディアムで大豆1粒ぶん。手のひら全体に薄く伸ばして、まず後頭部と襟足からつけて、前髪は最後に手に残った分だけ。前髪から始めると、そこだけ重くなって割れます。
つけたあとに束感を出したいときは、指先に残ったものをつまむように使います。追加でつけ足すのではなく、すでに髪についている分を動かすという感覚です。
スタイリング剤は落ちにくい
ワックスやバームは油分なので、普通のシャンプー1回では落ちきらないことがあります。残った油分は頭皮のベタつきやかゆみの原因になります。
落とし方は簡単で、シャンプー前にお湯で1分しっかり流すこと。これだけで大半が落ちます。それでも残る感じがあるなら、シャンプーを2回に分けてください。
スタイリング剤の個別レビュー
- モデニカ スモーキーマットマット系の基準になる1本
- オーシャントリコ オーバードライブ軟毛でも動きが作れる
- トリエ10 ヘアスプレーキープ力のいちばん強い側
- エルジューダFO洗い流さないトリートメント
崩れる場所と、その理由
前髪だけ落ちてくる
前髪が落ちるのは、根元が立っていないからです。毛先をいくら固めても、根元が寝ていれば重さで下がります。
乾かす段階で、前髪の根元を反対側に倒しながら乾かす。そのあと戻すと根元に立ち上がりの余地ができます。スタイリング剤を足すより、この一手のほうが効きます。
夕方につぶれる
皮脂が原因です。頭皮から出た油が根元まで下りてきて、立ち上がりを潰します。シャンプーで皮脂の量そのものを減らすほうが根本的です。
日中の応急処置としては、根元に風を当てて冷ますこと。職場のトイレでハンドドライヤーの冷風を数秒当てるだけでも戻ります。熱を持ったまま形が崩れるので、冷ませば形は固定されます。
横が広がる
サイドが張るのは髪質と長さの問題で、スタイリング剤では抑えきれないことがあります。切り方で解決する範囲なので、次に美容室へ行くときに相談してください。
その場でどうにかするなら、濡らしてから乾かし直すのがいちばん早い。ワックスを重ねると、広がったまま固まります。
朝の順番
- 1 … 根元を濡らす(全体でなくていい)
- 2 … 根元の向きを作りながら乾かす
- 3 … 後頭部と襟足からスタイリング剤、前髪は最後
- 4 … 形が決まってからスプレー
洗う・乾かす

シャンプーは目的で選び分ける
シャンプーは何を解決したいかで成分が変わります。かゆみ、ベタつき、ハリコシ、フケ。この4つは別々の製品が要ります。
頭皮がかゆいなら原因で選び分けるとかゆみは止まる。ベタつきなら無印の薬用スカルプシャンプーと薬用スカルプコンディショナー、朝トップが立たないならハリコシタイプです。
市販で十分かどうかは、美容室のシャンプーと市販の違いにまとめました。価格差の大部分は洗浄成分ではなく、その後の手触りを作る成分に使われています。
乾かし方でその日が決まる
濡れたまま放置すると、髪はそのくせのまま乾いて固まります。そこからワックスで直そうとするから決まりません。乾かす段階で根元の向きを作っておくと、スタイリングはほぼ終わっています。
ドライヤーは風量のスペックより、乾かしたあとの髪の状態で選ぶ道具です。速く乾かすだけなら5千円台で足ります。3万円のモデルで買っているのは、乾いたあとの質感のほうです。
頭皮そのものを整えるなら自宅でできるヘッドスパも選択肢です。シャンプーを替えても改善しないベタつきは、落とし方ではなく血行の問題であることがあります。
美容室で伝えると、朝が短くなる
自宅でどうにもならないものは、切り方で解決できることがあります。美容室で伝えるべきなのは希望の髪型ではなく、毎朝どこで困っているかです。
「前髪が落ちる」「横が張る」「後頭部が潰れる」。この3つのどれかを言うだけで、切り方が変わります。写真を見せるより、困っている場所を伝えるほうが再現性が上がります。
使っているスタイリング剤の名前も伝えてください。軟毛にジェルを使っていた、というだけで原因が分かることがあります。道具に合わせて切ってもらえば、朝の時間はそのぶん短くなります。
まとめ
髪型が決まらないときは、髪質 → 乾かし方 → スタイリング剤の順に見直します。いちばん替えたくなるスタイリング剤は、実は最後です。
軟毛なら軽いワックス、剛毛ならジェル、くせ毛ならアイロン。まず自分がどれかを決めてください。
原因の切り分け方そのものはパーマ用ワックスを基準の1本にするにも書きました。基準になる1本を決めておくと、次に何を替えればいいかが見えるようになります。
※本記事はプロモーションを含みます

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