髪が太くて硬い。ワックスをつけても言うことを聞かない。これは技術以前に製品の力が足りていないことが多い。この記事では、硬い髪をどう扱うかを整理します。
剛毛が言うことを聞かない理由
物理的な話です。
毛が太いほど、その形を保とうとする力が強い。軽い整髪料では、その力に勝てません。
| 髪質 | 起きること | 必要なもの |
|---|---|---|
| 軟毛 | 重さで潰れる | 軽い製品 |
| 普通 | 標準的 | 標準的な製品 |
| 剛毛・太い | 動かない・広がる | 重さと保持力 |
軟毛向けの製品を剛毛が使っても、何も起きません。パウダーやマット系だけでは、髪が動かない。
そして剛毛は横に広がりやすい。毛が硬く立ち上がるので、抑えないとシルエットが膨らみます。
使う整髪料を変える
重さと保持力のあるものが要ります。
| 種類 | 剛毛への適性 | 備考 |
|---|---|---|
| グリース | ◎ 重さで抑える | ツヤが出る |
| ジェル | ◎ 固める | きっちり系 |
| ヘアバーム | ◎ 油分で落ち着く | ナチュラル |
| ポマード | ◎ | オールバック向き |
| ファイバーワックス | ○ 硬めのもの | 束感を作れる |
| ヘアパウダー | × 効かない | 軟毛用 |
| 軽いマット系 | × 動かない | 同上 |
剛毛はツヤ系のほうが扱いやすい。油分が髪の広がりを抑えて、まとまりが出ます。
軟毛の人がツヤ系を使うと潰れますが、剛毛の場合はその「潰れる力」がちょうど良く働く。
髪質と製品の重さを合わせる。これが選び方の基本です。
乾かし方で広がりを抑える
整髪料の前に、ここで下地を作ります。
抑える乾かし方
- 上から下に風を当てる。キューティクルを寝かせる
- サイドは押さえながら乾かす
- 完全に乾かす。半乾きは広がる
- 冷風で締める
下から風を当てると、表面が逆立って広がります。剛毛は特にこの影響が大きい。
そしてサイドを押さえながら乾かす。手で軽く押さえた状態で風を当てると、膨らみがかなり抑えられます。
半乾きで放置すると、残った水分が抜ける過程で広がります。面倒でも最後まで乾かしてください。
カットで軽くする
セットだけで戦うのは効率が悪い。
| カットの手法 | 剛毛への効果 | 注意 |
|---|---|---|
| 内側をすく | ◎ 量が減って落ち着く | 表面をすくと跳ねる |
| サイドを短く | ◎ 膨らみが消える | |
| 段を入れる | ○ 動きが出る | 入れすぎると広がる |
| 全体を短く | ◎ 最も確実 | 似合うかは別 |
内側をすくのの影響が最も大きい。表面の毛はそのままなので見た目は変わらず、内側の量だけ減って膨らみが収まる。
美容室で「毛量が多くて広がる」と伝えれば、内側から量を調整してもらえます。
表面をすかれると、短い毛が飛び出して跳ねるのでそこは伝え方に注意が要ります。
シャンプーとトリートメント
土台を柔らかくすると扱いやすくなります。
| 製品 | 剛毛への効き方 |
|---|---|
| しっとり系シャンプー | ◎ 硬さが和らぐ |
| トリートメント | ◎ 必ず使う。毛先中心 |
| 洗い流さないトリートメント | ◎ 朝の広がりを抑える |
| さっぱり系 | × さらに硬くなる |
剛毛はしっとり系が合います。軟毛と真逆の選び方になります。
トリートメントで髪に水分と油分を入れると、硬さが和らいで動かしやすくなる。
そして洗い流さないトリートメントを乾かす前につけると、朝の広がりが変わります。剛毛には効果が出やすい工程です。
縮毛矯正・ストレートパーマという選択
根本的に扱いやすくする手段です。
| 施術 | 効果 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 縮毛矯正 | くせと硬さを伸ばす | 1〜2万円 |
| ストレートパーマ | 軽く柔らかくする | 8千〜1.5万円 |
| 軟化トリートメント | 一時的に柔らかく | 5千円〜 |
剛毛でくせもある場合、縮毛矯正の効果は大きい。毎朝の時間が劇的に減ります。
ただし男性の場合、全体をまっすぐにすると不自然に見えることがあります。部分的に、あるいは弱めにかけるという選択肢もある。
美容師に「柔らかくしたいが、まっすぐすぎるのは避けたい」と伝えると、加減してもらえます。
剛毛の利点も使う
悪いことばかりではありません。
| 剛毛の特性 | 活かせる場面 |
|---|---|
| ボリュームが出る | ◎ 軟毛の悩みがない |
| 形が保てる | ◎ 一度作った形が崩れにくい |
| 立ち上がる | ◎ アップバングが作りやすい |
| パーマがかかりにくい | × 施術に時間がかかる |
軟毛の人が最も苦労する「ボリューム」で悩まなくて済みます。これは大きな利点です。
そして一度作った形が保てるので、整髪料さえ合っていれば日中の崩れは少ない。
抑える方向で製品を選べば、剛毛は扱いやすい髪質でもあります。
つける順番と量
重い製品は、つけ方を誤ると一気に重くなります。
つけるときの3つ
- 手のひらで完全に伸ばす。塊のままつけない
- 後頭部と内側から。表面は最後
- 根元に入れてから、毛先で束を作る
2つ目が押さえどころです。表面からつけると、外側だけ重くなって内側が浮いたままになります。
剛毛は内側から広がるので、内側にこそ製品を届かせる必要がある。
量は軟毛の1.5倍程度が目安ですが、多すぎると今度はベタついて見えます。足りなければ足す、の順番は変わりません。
季節ごとの対策
剛毛は湿度の影響を受けやすい。
| 季節 | 起きること | 対策 |
|---|---|---|
| 梅雨・夏 | 膨らむ・広がる | オイルで抑える。短くするのも手 |
| 秋 | 安定する | 標準 |
| 冬 | 静電気で広がる | 水分を保つ。ミルクやオイル |
| 通年 | 毛量が多いと重い | 内側をすいてもらう |
剛毛は夏と冬の両方で広がります。夏は湿気、冬は乾燥。原因が逆なのに症状が同じ。
だから対策も変わります。夏は油分で覆って湿気を防ぎ、冬は水分を補って乾燥を防ぐ。
同じ製品を通年使うと、どちらかの季節で必ず苦戦します。
パーマという選択
剛毛は施術との相性が独特です。
| 項目 | 剛毛の場合 |
|---|---|
| かかりやすさ | △ かかりにくい。時間がかかる |
| 持ち | ◎ 一度かかれば長持ち |
| 扱いやすさ | ◎ 動きが出て収まりやすくなる |
| 費用 | △ 通常より高くなることも |
剛毛にパーマをかけると、扱いやすくなることがあります。毛が動く方向ができるので、広がる力が分散されるからです。
ただしかかりにくいので、施術時間も費用も通常より増えることがある。
美容師に「剛毛でパーマがかかりにくい」と伝えたうえで、可否を相談してください。
使ってみて引っかかった点
限界を書いておきます。
| こういう場合 | 考え方 |
|---|---|
| どうしても広がる | カットで内側の量を減らす |
| 整髪料が効かない | 重い製品に変える。軽いものでは無理 |
| 柔らかくしたい | トリートメントか施術の領域 |
| 毎朝時間がかかる | 短くするのが最も確実 |
剛毛は軽い製品では絶対に動きません。何本買い替えても、方向が同じなら結果は同じです。
重さのある製品に変える。これだけで解決することが多いので、まずそこを試してください。
あわせて読みたい
- 何を選ぶかは、整髪料の種類の記事もどうぞ。
- くせもあるなら、くせ毛のセットの記事もどうぞ。
- 全体の手順は、ヘアセットの基本の記事もどうぞ。
まとめ
剛毛が言うことを聞かないのは、毛が太くて形を保つ力が強いからです。軽い整髪料では勝てません。グリース・ジェル・バームなど、重さと保持力のあるものに変えてください。
そして乾かすときは上から下に風を当てて、サイドを押さえながら完全に乾かすこと。半乾きは必ず広がります。カットで内側の量を減らすのも効果が大きい手段です。
※本記事はプロモーションを含みます









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