シャンプーの棚には「アミノ酸系」「ノンシリコン」「スカルプ」といった言葉が並んでいます。ただ、そのどれもが中身を正確に説明しているわけではありません。実際に何で洗っているかは全成分を見れば分かります。
見るのは2番目に書かれている成分です。1番目はほぼ必ず水なので、2番目が主たる洗浄剤になります。ここの型が分かれば、洗い上がりの予想が立ちます。
この記事でわかること
- 洗浄剤の4つの型と見分け方
- 型ごとの洗い上がり
- 自分に合う型の決め方
- 「ノンシリコン」が意味していないこと
2番目を見る
化粧品の全成分表示は配合量の多い順に並びます。シャンプーの1番目は水で、2番目が主たる洗浄剤。ここが洗い上がりの大部分を決めます。
広告に「アミノ酸系」と書いてあっても、2番目が別の型でアミノ酸系が5番目という製品もあります。入っているかどうかではなくどこにあるかを見る必要があります。
この確認は棚の前で数秒でできます。裏面を見て、水の次に来ている名前を読むだけ。慣れると型がすぐ分かるようになります。
4つの型
| 型 | 表示名の例 | 洗浄力 | 洗い上がり |
| 硫酸系 | ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸Na | 強い | さっぱり。きしみやすい |
| アミノ酸系 | ココイルグルタミン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNa | 穏やか | しっとり。物足りないことも |
| ベタイン系 | コカミドプロピルベタイン | 穏やか | マイルド。単独では弱い |
| スルホン酸系 | オレフィン(C14-16)スルホン酸Na | やや強い | 硫酸系に近い |
多くの製品はこれらを組み合わせています。2番目が硫酸系ならその製品は洗浄力の強い側、アミノ酸系やベタイン系なら穏やかな側、という判断ができます。
硫酸系は悪者か
ラウレス硫酸Naは「危険」という文脈で語られることがありますが、洗浄力が高いというだけです。皮脂の多い人にとっては噛み合う選択でもあります。
実際、低刺激をうたうブランドでもシャンプーには硫酸系を使っている例があります。手元で調べたキュレルのシャンプーもラウレス硫酸Naが上位にありました。肌への配慮と洗浄力は別々に設計されているということです。
問題になるのは、皮脂が少ない人が毎日これで洗う場合です。乾燥やフケが出ているなら型を変える価値があります。
アミノ酸系の弱点
穏やかな一方で、整髪料が落ちにくいことがあります。ワックスやジェルを使う日は物足りなく感じるかもしれません。
その場合、整髪料を使った日だけ洗浄力の高いものにする、あるいは予洗いを長めにする。1本ですべてを賄う必要はありません。
ノンシリコンが意味しないこと
「ノンシリコン」はシリコーンが入っていないという意味だけで、洗浄剤が穏やかという意味ではありません。硫酸系のノンシリコンシャンプーも普通にあります。
シリコーンは髪のすべりを良くするもので、頭皮に悪いという明確な根拠は乏しい。入っていればきしみにくく、入っていなければ軽い仕上がりになる。好みの問題として扱うほうが実態に近い。
医薬部外品のシャンプー
シャンプーにも医薬部外品があります。フケやかゆみを防ぐといった効能が承認されているものです。
手元で調べた範囲では、キュレルのシャンプーとコンディショナーは8品すべてがグリチルリチン酸ジカリウムを有効成分として持っていました。肌荒れ防止の方向で組まれているということです。
殺菌成分を有効成分に持つものもあります。フケの原因が菌ならそちらのほうが噛み合う。何を防ぎたいかで選ぶ有効成分が変わります。
自分に合う型の決め方
| 状態 | 向く型 |
| 夕方に頭皮が脂っぽい | 硫酸系・スルホン酸系でよい |
| 洗った直後からかゆい | アミノ酸系・ベタイン系へ |
| フケが出る | 洗浄力を落とす。有効成分も見る |
| 整髪料を毎日使う | 洗浄力のあるもの。または予洗いを長く |
| 乾燥して髪がパサつく | アミノ酸系+トリートメント |
判断の基準は洗った直後の頭皮です。つっぱる、かゆいなら強すぎる。数時間で脂っぽくなるなら弱いか、洗い方が足りていない。
洗い方のほうが効くことがある
型を変える前に、洗い方を確かめる価値があります。予洗いを1分やるだけで汚れの大半は落ちます。
シャンプーを直接頭に付けるのではなく手で泡立ててから乗せる。爪を立てず指の腹で洗う。この2つで頭皮への負担が変わります。
そして流し残さない。洗う時間より流す時間を長く。耳の後ろ、生え際、うなじは残りやすい場所です。
毎日洗うべきか
皮脂の量によります。夕方に脂っぽくなるなら毎日、乾燥やフケが出ているなら2日に1回という選択もあります。
ただし整髪料を使った日は落としたほうがいい。油分が残ったまま寝ると枕を経由して顔にも影響します。
湯温
熱い湯は頭皮の皮脂を落としすぎます。38〜40度が目安で、体を洗う温度より少し低いくらい。
湯温を下げるだけでかゆみが減ることがあります。費用がかからない調整なので先に試す価値があります。
コンディショナーは頭皮に付けない
コンディショナーやトリートメントは髪のためのものです。頭皮に付けると毛穴に残ることがあります。
中間から毛先に付けて、頭皮には触れさせない。そして流すときはシャンプー以上に丁寧に。ぬるつきが残らなくなるまで流します。
弱いところ
この記事は「2番目を見る」という判断基準だけを示していて、特定の製品を勧めていません。
ただ、型さえ分かればどのブランドでも判断できます。広告の言葉が変わっても成分表示は変わらないので、長く使える見方だと思っています。
フケが出ている場合はフケの記事にまとめています。
水の次に何があるか
シャンプーは2番目の成分で大半の性格が決まります。硫酸系なら強い、アミノ酸系やベタイン系なら穏やか。
洗った直後の頭皮の状態で合っているかを判断する。成分表示の読み方はメンズ美容の基本ガイドにまとめています。
※本記事はプロモーションを含みます

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