エルメス イリス レビュー、アイリスだけでできた香りです

グレーがかった柔らかな布地の質感

朝の空気がひやりとしてくると、僕は棚の奥からこの瓶を前に出します。エルメスのイリスは、季節でスイッチが入る一本になりました。結論から言うと、アイリスの花だけでできた香りを、肌のすぐ近くで楽しむ香水です。この記事では、どのくらいの濃さでどこまで届くのか、弱点はどこにあるのか、そしていつ棚に戻したのかまで書いていきます。

この記事でわかること

  • つけた直後の濃さと、実際に人へ届く距離
  • 買う前に知っておきたい弱点が二つ
  • 秋に出して春にしまう、僕の一年の使い方
  • 100mLと価格まわりの基本情報
Hermès オード トワレ イリス 100mL

Hermès オード トワレ イリス 100mL

参考価格 25,520円前後

アイリス一輪だけの静かな香りを探している人向け。

このブログを書いている人

men's house 運営者

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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目次

結論:イリス は「肌の近くで完結する、季節つきの一本」

半年ぶりに手首へ一滴のせた瞬間、ああこれこれ、と声が出ました。理由は単純で、この香水は自分にしか分からない距離で香ってくれるからです。会議室に入っても誰ひとり顔を上げないのに、資料をめくろうと腕を動かした拍子に、自分の鼻にだけ粉っぽい花の匂いが届きます。人に気づかせる道具というより、自分の機嫌を整えるための道具でした。

去年の九月の終わりに使い始めて、ゴールデンウィークが明けた頃に棚へ戻しました。使った月を数えると、だいたい七か月半です。残りの四か月ちょっとは瓶を見てもいません。持っている香水の中で、ここまではっきり出番の季節が決まったものは初めてでした。だから僕は、これを季節つきの一本と呼んでいます。

総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆

香りの良さ ★★★★★
粉っぽさと青さが同じ濃さで立っている
色気 ★★★★☆
近づいた人にだけ分かる種類の色気
万人受け ★★★☆☆
気づかれにくいぶん好みははっきり割れる
持続 ★★★☆☆
体感で五〜六時間、三時間を過ぎると静かになる

エルメス イリス の基本情報

買う前にいちばん確かめたかったのは、容量が100mLしかないのか、という一点でした。ひと吹きで足りる香りだと分かっていたので、大きい瓶を持て余さないかが心配だったんです。結局そのまま買いましたが、一年で減ったのは瓶の肩のあたりまででした。あと二巡は余裕でできそうです。数字まわりはここに並べておきます。

項目 内容
ブランド エルメス
商品名 オー ド トワレ 《イリス》
濃度 オー ド トワレ
容量 100mL
価格 税込25,520円
香調 アイリスの花だけを使った単一ノートフレグランス
主な素材 アイリス
商品番号 V107436V0
JAN 3346130011491
数字は各商品ページの表記にもとづきます

香調の欄が一行で終わっているのは、手を抜いたからではありません。公式が「アイリスの花だけを使った単一ノートフレグランス」と書いていて、そもそも複数の素材を並べる作りになっていないからです。名前の由来も面白くて、神のお告げを伝える女神アイリスと、エルメスの頭文字「H」を組み合わせた名前だと説明されています。調香師はオリヴィア・ジャコベッティ、イメージされたのは1999年。買ったあとでその年号を知って、そんなに長く残っている香りだったのかと少し背筋が伸びました。

100mLという容量は、正直に言えば買う前の不安要素でした。でも一年使ってみると、季節が限られる香水だからこそ大きい瓶が生きる、という逆の結論に落ち着いています。毎日ひと吹きを七か月続けても四分の一しか減らないので、瓶の重さと減りの遅さは、むしろ安心材料になりました。

Hermès オード トワレ イリス 100mL

Hermès オード トワレ イリス 100mL

参考価格 25,520円前後

アイリス一輪だけの静かな香りを探している人向け。

香りをつくっている素材

単一ノートと聞いたとき、正直なところ物足りないんだろうなと身構えていました。素材が一つしかないなら、嗅ぐたびに同じ顔をしているだけではないか、と。実際に一年つけてみた感想は逆で、濃さと距離の組み合わせだけで、こんなに表情が変わるのかと驚かされます。ここからは、僕が肌の上で受け取ったものを三つに分けてお話ししましょう。

アイリス:これ一つでできた香りです

乾いた粉を指でつまんだときの匂いと、切ったばかりの青い茎の匂い。この2つが同じ濃さで香ります。祖母の家のおしろいの引き出しを開けた記憶と、花屋の水場に立ったときの空気。この二つが一枚の布として同時に届くのが、単一ノートの面白さでした。甘さはほとんど感じません。糖分ではなく、粉と水気で組み立てられた匂いだと思ってもらえれば近いはずです。石鹸っぽさもあるので、清潔な印象で受け取られやすい香りでもあります。

濃さ:つけた量がそのまま出る

この香水はごまかしが効きません。一滴なら澄んだ粉の匂いです。三滴だと匂いは同じまま強くなって、部屋の空気が少し重たくなります。僕は手首の内側にワンプッシュ、が定位置になりました。胸元に吹いた日は自分の呼吸で匂いが戻ってきすぎて、夕方には鼻がすっかり疲れています。量を増やしても届く距離はほとんど伸びず、濃さの目盛りだけが上がる作りです。ここは早めに知っておいたほうがいい癖でしょうね。

届く距離:腕の内側で止まる

すれ違った人が振り向く種類の香りではありません。手を伸ばして書類を渡すとき、相手が受け取る一瞬に届くかどうか、という距離感です。全体の濃さでいうと、最初の三十分がいちばん強く、そのあとは肌の近くに寄っていきます。夕方に手首を鼻へ寄せると、まだちゃんといてくれます。翌朝、脱いだシャツの襟から匂いが立ったときには、思ったより粘るんだな、というのが正直なところでした。部屋を香らせる香水ではなく、自分だけが香る香水です。

STEP 1|0〜30分

いちばん濃い

腕を動かすと肩のあたりまで気配が出る

STEP 2|〜3時間

肌の近くに寄って落ち着く

手首を鼻へ近づければはっきり分かる

STEP 3|それ以降

気配だけ

脱いだ服の襟に翌朝まで残ることがある

正直な注意点

弱点は二つあります。一つめは、暑い時期にまったく出番がないことです。肌が汗ばむと濃さの目盛りだけが上がって、粉っぽさが胸のあたりに溜まる感じになりました。五月の連休が明けた頃、朝つけて電車に乗った日に手首を洗いに行きたくなって、その週末に棚の奥へ移しています。二つめは、香る距離が短いこと。人に褒められたくて買うと、たぶん肩透かしを食らいます。この二つを承知のうえで選べば、大きく外すことはないはずです。

注意

① 暑い時期は出番がない。汗ばむと濃さの目盛りだけが上がって重く感じる
② 香る距離が短い。人に気づかれることを期待すると物足りない

合う人・合わない人

向いているのは、香りを自分のためにつける人だと思います。僕がこの瓶を手放さない理由も、結局そこにありました。逆に、すれ違いざまに「いい匂い」と言われたい人には、正直おすすめしにくいです。褒められた回数で満足度を測る買い物とは、性格がまるで違いますからね。もう一つ加えるなら、秋冬に室内で過ごす時間が長い人ほど、この一本の良さを受け取りやすいはずです。屋外の仕事が中心の方だと、せっかくの粉っぽさが風に持っていかれてしまいます。デスクに向かう時間が長い方であれば、手元から立つ匂いが一日の区切りになってくれます。

こんな人に合う

  • ✓ 秋冬に室内で過ごす時間が長い人
  • ✓ 香りを自分だけのものにしておきたい人

合わないかも

  • × すれ違いざまに気づかれたい人

使う場所と時間

いちばん相性がよかったのは、平日の朝、出社前のワンプッシュでした。オフィスは空気があまり動かないので、近い距離でだけ働くこの香りがちょうどよく収まります。服装でいえば、グレーのウールやネイビーのニットに合わせた日がいちばん落ち着きました。夏物の麻シャツに合わせた朝は、どうにもちぐはぐで落ち着きません。休日に家で本を読んでいる時間も悪くなくて、暖房の効いた部屋で自分の手首から粉っぽい花が立ちのぼるのは、けっこうな贅沢です。誰にも会わない日につけて満足できるかどうかが、この香水と長く付き合えるかの分かれ目だと思っています。

使う場面

仕事・オフィス ワンプッシュで足りるので周りに気を遣わせない
夜デート 近づいたときにだけ届く
休日 誰にも会わない日でも満足できる
真夏 × 僕は棚に戻す季節

保管で中身は変わる

半年近く使わない時期がある香水なので、置き場所は最初から決めておきました。僕の家では、寝室のクローゼットの中段が定位置です。暗くて、湯気が来なくて、暖房の風も当たりません。この三つを満たす場所が家に一つあれば、香水の置き場所としては足ります。夏のあいだ触らない瓶ほど、置いた場所の環境がそのまま出るからです。オフシーズンに机の上へ出しっぱなしにしていた年は、次の秋に取り出したとき液の色が少し濃く見えて、それ以来やめました。夏のあいだ眠らせるぶん、しまう場所は使う場所より大事だと考えています。

置き場所と影響

直射日光の当たる窓際 × 紫外線と温度差が中身にいちばん厳しい
浴室・洗面所 × 湯気と温度の上下を毎日浴びることになる
暖房の近く × 冬に使う香水なので暖房との距離を見落としやすい
使わない季節の置き場所 × 半年眠らせるので暗い引き出しへ移しておく

買う前に、いちばん怖かったこと

この瓶を手に入れるまで、僕は三つのことを怖がっていました。どれも一年つかったいまなら自分で答えられるので、順番に書いておきます。

怖かったのは、地味すぎて棚の肥やしになることでした。結果から言えば、地味なのは事実です。近くでしか香らない作りなので、華やかさを期待して開けた日は肩透かしを食らいます。ただ、自分の鼻にだけ届くという性質は、一年つきあってみると欠点より性格に近いものでした。

季節を選ぶだろうな、というのも引っかかっていました。これもそのとおりです。僕自身、年の半分ちょっとしか手首に乗せていません。とはいえ、しまう季節があるおかげで、秋に瓶を棚の前へ出す日がちょっとした行事になりました。

最後は100mLという容量でした。単一ノートの香水をこの量で抱えて飽きないのか、と本気で心配していたんです。一日ワンプッシュなら重荷にならず、使う季節が限られるからこそ長く楽しめる、というのが一年後の実感でした。

買う前に迷った点

地味すぎて棚の肥やしにならないか 近くでしか香らない作りです。自分の鼻に届けばいい人なら合います
季節を選ぶのではないか そのとおりで、僕は年の半分ちょっとしか使いません
100mLを飽きずに使えるか 一日ワンプッシュなら持て余さず、むしろ長く楽しめます

まとめ

秋に棚から出して、春にしまう。この一年でいちばん多く手首に乗せたのは、結局この瓶でした。人に気づかれる回数は少ないのに、自分が嗅いだ回数はずっと多かったんです。香水の満足度には、そういう測り方もあるんだなと教えてもらいました。粉っぽい花の匂いが好きで、それを自分のためにまとえる方なら、長い付き合いになると思います。次に瓶を前へ出すのは、朝の空気がまたひやりとしてくる頃です。

Ryo

棚に戻す時期がある香水を、僕は初めて好きになりました

この記事のまとめ

  • ✓ アイリスの花だけの単一ノート、粉っぽさと青さが同じ濃さで届く
  • ✓ 濃さは量に正直、届く距離は腕の内側まで
  • ✓ 秋から冬の室内で、自分のためにつける人向き
Hermès オード トワレ イリス 100mL

Hermès オード トワレ イリス 100mL

参考価格 25,520円前後

アイリス一輪だけの静かな香りを探している人向け。

※本記事はプロモーションを含みます

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この記事を書いた人

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ...)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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