リップクリームを塗っているのに、皮がむける。塗るのをやめるとすぐ荒れる。その繰り返しに入っている人は少なくありません。
唇は顔の中でも特殊な場所です。角層が薄く、皮脂腺がほとんどない。自前で守る力が弱いぶん、習慣の影響がそのまま出ます。
この記事でわかること
- 唇が他の場所と違う点
- 荒れる原因になっている習慣
- リップクリームの選び方
- 化粧品で対応できない場合
唇には皮脂腺がない
顔の皮膚には皮脂腺があって、自分で油分を出して守っています。唇にはそれがほとんどありません。
だから乾燥にはとても弱い。外から補わないと、放っておけば必ず乾く場所だということです。
角層も薄いので、刺激を受けるとすぐに反応します。塗るものを選ぶ意味が、顔用より大きい部位でもあります。
荒れる原因になる習慣
唇を舐める
いちばん多い原因です。唾液は蒸発するときに水分を持っていくので、舐めるほど乾きます。リップクリームを塗った直後に舐めれば、成分ごと落としていることになる。
口呼吸
寝ているあいだ口が開いていると、一晩じゅう空気が当たり続けます。朝だけ荒れているなら、これを疑う。
歯磨き粉
特定の成分で口の周りが荒れる人がいます。毎日2回使うものなので、心当たりがあれば替えて試す価値があります。
皮をむく
めくれた皮が気になって取ってしまう。これをやると下の層まで剥がれて、治りが遅くなります。
| 習慣 | 起きること |
| 唇を舐める | 唾液の蒸発で余計に乾く |
| 口呼吸 | 一晩じゅう乾燥が続く |
| 歯磨き粉が合わない | 口の周りまで荒れる |
| 皮をむく | 治りが遅くなる。出血の原因 |
リップクリームの選び方
唇に塗るものは成分数が少ないので、中身が読みやすい商品です。上位3つを見れば方向が分かります。
| 上位にあるもの | 性格 |
| ワセリン | 覆う力が強い。荒れているときに向く |
| エステル油 | 軽く伸びる。日中使いやすい |
| ワックス類 | 硬さと持ちを作る。何種類か混ぜてある |
| メントール・香料 | 荒れているときは避ける |
最後のものは注意が要ります。清涼感のあるリップは気持ちいいのですが、荒れている唇には刺激になります。スースーするのは、感覚を刺激しているだけで治しているわけではありません。
塗り方で持ちが変わる
唇には縦じわがあります。横に往復させると表面にしか乗らないので、縦方向に沿って塗ると溝の中まで届きます。
回数は、荒れてからではなく乾く前に。食事のあとに1回と決めておくと続けやすい。
量は薄くて構いません。厚く塗ってもテカるだけで、持ちが良くなるわけではないからです。
区分で選べる場合もある
リップクリームには、化粧品と医薬部外品と医薬品があります。
| 区分 | 書けること | 向く状態 |
| 化粧品 | うるおいを与える | 予防・日常使い |
| 医薬部外品 | 荒れを防ぐ(有効成分あり) | 荒れやすい人 |
| 医薬品 | 効能効果が明記される | 既に荒れている・切れている |
既にひび割れて出血しているなら、化粧品では追いつきません。棚が違うので、薬のコーナーを見ることになります。
季節と場面で変える
唇の乾燥は季節でかなり変わります。一年中同じものを使っていると、どこかで合わなくなる。
冬
空気が乾き、暖房でさらに乾きます。覆う力の強いもの、つまりワセリンが上位にあるものが向く季節です。
夏
冷房で乾きますが、汗もかくので重いものは不快になりやすい。軽いエステル油中心のもののほうが使いやすい。
外にいる時間が長い日
唇にも紫外線は当たります。SPF表示のあるリップを選ぶという選択肢もある。唇の色素沈着は意外と目立ちます。
マスクを着ける日
蒸れて潤っているように感じますが、外した瞬間に一気に乾きます。着ける前に塗っておくほうが安全です。
| 場面 | 向いているもの |
| 冬・乾燥 | ワセリンが上位。覆う力を優先 |
| 夏・冷房 | 軽いエステル油中心 |
| 屋外が長い | SPF表示のあるもの |
| マスク着用 | 着ける前に塗る。外したあとも |
物足りないと感じたときは
何を塗っても改善しない場合、塗るもの以外に原因があります。
癖、口呼吸、歯磨き粉。この3つを2週間見直してから製品の話をしたほうが、結果として早く済みます。
それでも荒れが続く、同じ場所が繰り返し切れるという場合は医療機関で相談する領域です。市販品を何本も試すより早いことがあります。
リップクリームが手放せなくなるのか
「塗り始めると手放せなくなる」という話を聞いたことがあるかもしれません。
これは成分に依存性があるという話ではなく、覆われた状態に慣れるという感覚の問題だと思います。塗らないと乾いた感じがするので、また塗る。
ただ、唇はもともと皮脂腺がほとんどない場所です。外から補うのが前提の部位なので、手放せなくなること自体は問題ではありません。
問題になるのは、刺激のあるものを繰り返し塗っている場合。メントール入りを何度も塗っていると、刺激で荒れて、また塗るという循環になります。そこは成分を変えれば抜けられます。
塗る前に習慣を見る
唇は皮脂腺がなく、角層も薄い。だから塗るものは要りますが、それ以上に習慣の影響が大きい。
舐める癖を止めるほうが、高いリップクリームを買うより効きます。成分の読み方は基本ガイドにもまとめています。
唇は、顔の中でいちばん人に見られる場所のひとつです。荒れているだけで疲れて見えるので、手をかける費用対効果は高い。数百円のものでも、選び方と塗り方を押さえれば十分に変わります。
ほかにおしゃれなリップクリームの記事もあります。
ワセリンが乾燥に強い理由についても書いています。
※本記事はプロモーションを含みます

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