脇のニオイ対策として毛の処理を勧められることがあります。理屈としては筋が通っていますが、全部なくせばいいという単純な話でもありません。程度と方法を間違えると、別の問題が起きます。
毛があるとニオイが強くなる理由
毛そのものがニオうわけではありません。毛があることで起きる条件が問題です。
| 毛の影響 | 起きること |
|---|---|
| 汗が留まる | 蒸発せず、分解される時間が延びる |
| 表面積が増える | 汗と皮脂が付着する量が増える |
| 空気が通らない | 湿度が保たれて細菌が増える |
| 制汗剤が届かない | 肌に密着しない |
最後は実用上大きい。毛の上から塗っても、汗が出る場所に成分が届きません。
つまり毛を減らすと、対策そのものの効きも上がることになります。
どこまで処理するか
全部なくす必要はありません。短くするだけでも効果は出ます。
| 処理の程度 | ニオイへの効果 | 見た目 | 肌への負担 |
|---|---|---|---|
| 短く整える | かなり出る | 自然 | 少ない |
| 薄くする | 出る | 自然 | 少ない |
| すべて除去 | 最も出る | 人による | 方法次第 |
| 何もしない | — | — | なし |
一番上で十分という人が多いです。汗が留まる条件が変わるので、全部なくすのと大きくは変わりません。
見た目の好みもあるので、まず短くしてみて、足りなければ次を考えるのが安全です。
方法ごとの違い
手段によって、肌への負担と持続が変わります。
| 方法 | 持続 | 肌への負担 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| はさみで短くする | 1〜2週間 | ほぼない | まず試すなら |
| 電気で短くする | 1〜2週間 | 少ない | 定期的にやる |
| 剃る | 数日 | 中くらい | 短期で整えたい |
| 抜く | 2〜3週間 | 大きい | 勧めない |
一番下は勧めません。毛穴が傷つき、炎症や埋没の原因になります。脇は皮膚が薄い場所なので特に。
手軽に始めるなら一番上です。道具も要らず、失敗もありません。
剃るときの注意
脇は皮膚が薄く、凹凸もあるので切りやすい場所です。
剃るときの手順
- 先に短く切っておく。長いまま剃ると引っかかる
- 肌を伸ばして平らにする
- 毛の流れに沿って剃る
- 剃ったあとは冷やして保湿する
3つ目を守らないと、毛が皮膚の中に埋まって炎症を起こすことがあります。
剃った直後は肌が敏感になっています。その状態で制汗剤を塗ると刺激が強いので、当日は避けるか、翌日から使ってください。
道具を選ぶなら
専用のものは肌を切りにくい構造になっています。
刃が直接肌に触れない構造のものが安全です。長さを調整できるものなら、短く整えるだけの使い方もできます。
顔用のものを流用すると、刃の間隔が合わずに引っかかることがあります。体用を選んでください。
処理しても変わらない場合
毛を減らすのは条件を良くする対策であって、原因そのものを消すわけではありません。
| 状況 | 次にやること |
|---|---|
| 処理して軽くなった | そのまま続ける |
| 少し変わったが残る | 制汗剤の成分を見直す |
| まったく変わらない | 汗の種類を疑う |
| 肌が荒れた | 処理をやめて保湿 |
3行目の場合、毛の問題ではなく汗の性質のほうが主因かもしれません。
その場合は殺菌成分の入った製品を試すか、程度によっては相談も選択肢に入ります。
始めるタイミング
夏の途中から始めても効果は出ますが、時期による違いはあります。
| 時期 | 始めやすさ | 理由 |
|---|---|---|
| 春 | 最も良い | 肌への負担が少ない |
| 初夏 | 良い | 本格的な暑さの前 |
| 真夏 | 注意が要る | 汗で肌が敏感 |
| 冬 | 問題ない | 乾燥に注意 |
真夏に始めるなら、剃るより短く整えるほうが安全です。
汗をかいた直後の処理は避けてください。肌がふやけて傷つきやすくなっています。
処理後の肌のケア
処理そのものより、あとのケアで差が出ます。
処理後にやること
- 冷やす。炎症を抑える
- 保湿する。乾燥を防ぐ
- 当日は制汗剤を控える
- 汗をかく運動は翌日から
3つ目は守らないと刺激で赤くなります。処理の日は夜に行って、翌朝から通常どおりにするのが安全です。
黒ずみは炎症の繰り返しで起きます。毎回きちんとケアするほうが、結果的に見た目も保てます。保湿は専用のものでなくても、体用のもので足ります。香りの強いものは刺激になることがあるので、無香料が無難です。
やらないほうがいい場合
まず、肌が荒れているときは処理しないでください。傷ついた皮膚をさらに刺激することになります。
次に、頻度を上げすぎないこと。毎日剃ると肌が炎症を起こし、色素が沈着して黒ずむことがあります。週に1回程度で十分です。
それと、処理した直後に汗をかく予定があるならタイミングをずらしてください。傷ついた皮膚に汗が触れるとしみます。
最後に、見た目のために全部なくす必要はありません。ニオイ対策としては短く整えるだけで十分効きます。肌への負担を考えると、そちらのほうが続けやすい。
まとめ
毛があると汗が留まり、制汗剤も肌に届きません。短くするだけで効果が出ます。
抜くのは勧めません。毛穴が傷ついて炎症や埋没の原因になります。
毎日剃ると黒ずみます。週1回程度で十分です。
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