在宅で仕事をするようになってから、夕方の首と肩の重さが明らかに増えました。最初は椅子が悪いのだと思って買い替えを検討しましたが、調べていくと順番が違うことに気づきます。この記事では、費用の低い順にデスク環境を直していく手順を整理します。
首肩の原因は、たいてい「画面の高さ」
ノートパソコンをそのまま机に置くと、画面は目線よりかなり低い位置に来ます。そこを見続けるために首が前に倒れ、その状態を8時間続けることになる。
頭は体重の約1割の重さがあり、前に傾くほど首にかかる負荷は増えます。数センチ前に出るだけで、首まわりの負担は倍近くになるといわれます。
つまり、椅子を買い替える前に画面の高さを直すほうが先です。しかもこちらのほうが圧倒的に安い。
直す順番は、費用の低い順で正しい
偶然ですが、効果の大きい順と費用の安い順がおおむね一致します。
| 順 | やること | 費用 | 効くところ |
|---|---|---|---|
| 1 | 画面を目線の高さに上げる | 0〜4,000円 | 首の前傾がなくなる。最大の要因 |
| 2 | 外付けキーボードとマウスを足す | 3,000円〜 | 画面を上げたぶん、手元が打ちやすくなる |
| 3 | 足が床につく高さにする | 0〜3,000円 | 太ももの圧迫が減る。むくみと腰に効く |
| 4 | 椅子を替える | 1万円〜 | 1〜3をやってもつらいなら |
| 5 | 机の高さを変える | 3万円〜 | 最後。昇降デスクは効くが高い |
1と2はセットです。画面を上げるとキーボードも一緒に上がってしまうので、ノートパソコン単体で高さだけ変えると、今度は肩がすくみます。外付けキーボードとマウスがあって初めて成立します。
本や箱で画面を上げるだけでも効果は出ます。まずゼロ円で試してから、続きそうならスタンドを買うという順番で構いません。
正しい高さの目安
数値で覚えておくと、調整が早く終わります。
合わせる基準
- 画面の上端が、目線と同じか少し下。見上げるのは高すぎる
- 画面までの距離は40〜70cm。腕を伸ばして指先が届くくらい
- ひじが90度前後で、肩が上がらない位置にキーボード
- 足の裏全体が床につく。つかないなら足台を使う
1つ目でよくある間違いが、上げすぎです。見上げる姿勢はあごが上がって、これはこれで首に来ます。目線と同じか、やや下が正解です。
4つ目の足については、椅子の高さを机に合わせると足が浮くことがあります。その状態で座り続けると太ももの裏が圧迫され、夕方に脚がむくみます。足台は数千円で買えますし、厚めの本を重ねても機能します。
椅子を買うなら見るところ
1〜3をやってもつらい場合、はじめて椅子の出番です。
| 見る項目 | なぜ効くか |
|---|---|
| 座面の高さ調整 | 足が床につく高さにできるか。これが最優先 |
| 座面の奥行き | 深すぎると背もたれに届かない。ひざ裏に2〜3cmの余裕を |
| 腰のサポート | 腰のカーブを支える形かどうか。クッションで代用も可 |
| ひじ掛けの高さ調整 | 肩がすくまない高さに合うか |
高価格帯の椅子は確かに良いのですが、机の高さと画面の高さが合っていない状態では、椅子だけ替えても解決しません。順番を守るほうが、同じ予算で得られる改善は大きくなります。
腰のサポートについては、いまの椅子にクッションを足すだけで足りることもあります。数千円で試せるので、買い替えの前に一度やってみる価値はあります。
道具より効く習慣が2つある
身も蓋もない話ですが、環境より行動のほうが効く部分があります。
これが効く
- 1時間に一度立つ。トイレでも水を汲みに行くでもいい
- 画面から目を離して遠くを見る。目の疲れは首肩に直結する
どれだけ良い環境を作っても、同じ姿勢で8時間動かなければ体は固まります。逆に環境が完璧でなくても、こまめに立てばかなり違う。
タイマーを使うのが確実です。集中していると1時間などあっという間に過ぎるので、自分の感覚に任せると立ちません。
固まってしまった体をほぐす側の対策も併用すると、翌日への持ち越しが減ります。
照明と目の疲れも、首肩に効いている
見落とされやすいのが照明です。目が疲れると、無意識に画面へ顔を近づけます。
つまり暗い環境は、姿勢を悪くする方向に働きます。机の上が暗いまま画面だけが明るいと、目のピント調整の負担も増えます。
| 状況 | 起きること | 対策 |
|---|---|---|
| 部屋の照明だけで手元が暗い | 画面に顔が近づく。目が疲れる | デスクライトを足す |
| 画面の輝度が周囲より明るすぎる | まぶしさで目が疲れる | 輝度を下げる。夜は暖色寄りに |
| 窓を背にして座っている | 画面に映り込む | 窓に対して横向きに座る |
3つ目の窓の位置は、在宅では調整しやすいポイントです。窓を背にすると画面が反射し、窓に向かうと逆光で目が疲れる。窓が横に来る配置がいちばん負担が小さくなります。
デスクライトを足すなら、画面を直接照らさず手元を照らす向きにしてください。画面に光が当たると、かえって見づらくなります。
そして夜に作業する人は、部屋全体の照明も見直す価値があります。暗い部屋で画面だけが光っていると、明暗差が大きくて目が疲れます。作業中は部屋を明るく保ち、就寝前に落とす。この切り替えができると、目の疲れと寝つきの両方に効きます。
使う前に知っておくこと
在宅環境を整えるときの注意も挙げておきます。
| こういう問題 | 考え方 |
|---|---|
| 机が食卓と兼用で、専用にできない | 高さは変えられないので、画面と椅子で合わせる |
| 置く場所がない | 使わないときにたためるスタンドを選ぶ |
| 家族と共用で毎回調整が要る | 調整に時間がかかるものは続かない。固定式のほうがいい |
| 買ったが体に合わない | 返品条件を確認してから買う。体に合うかは使ってみないと分からない |
1つ目は在宅では非常に多いケースです。机の高さを変えられないなら、椅子の高さで手元を合わせ、足台で足を支える。この組み合わせでかなり近づけられます。
4つ目の「体に合わない」は、椅子で特に起きやすい問題です。座り心地は体格と座り方で変わるので、レビューの評価が高くても自分に合うとは限りません。可能なら店頭で座ってから買うのがいちばん確実です。
最後に予算配分の話をしておきます。在宅環境に使える金額が3万円なら、スタンドとキーボードとマウスと足台で1万円、残りを椅子にという配分が現実的です。3万円を全額椅子に使うより、この分け方のほうが体感は大きくなります。
あわせて読みたい
- 固まった首肩をほぐすなら、マッサージガンの選び方の記事もどうぞ。
- 姿勢そのものを戻すなら、ストレッチポールの記事もどうぞ。
- 夜の回復も気になるなら、睡眠グッズの記事もどうぞ。
足元の冷えなら、足元ヒーターの記事もあわせてどうぞ。
目の疲れなら、眼精疲労の回復法の記事もあわせてどうぞ。
部屋を整えるなら、年末の大掃除の記事もあわせてどうぞ。
座りっぱなしが続くなら、姿勢改善の記事もあわせてどうぞ。
まとめ
在宅の首肩は、椅子より先に画面の高さを疑ってください。ノートパソコンを直置きすると首が前に倒れ、その姿勢で8時間過ごすことになります。画面を目線の高さに上げ、外付けキーボードとマウスを足す。ここが最も安く、最も効きます。
その次が足が床につく高さ、それでもつらければ椅子、最後に机。順番を守るほうが同じ予算で得られる改善は大きい。そして1時間に一度立つこと。これは道具より効きます。
※本記事はプロモーションを含みます









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