9月から11月は、夏の香りだと軽すぎて、冬の香りだと重すぎる。この中途半端な時期に何をつけるかで迷う人は多いと思います。気温と湿度の変化を基準にすると、選ぶものが決まってきます。
気温で香りの立ち方が変わる
香りは体温と気温で揮発します。気温が下がると立ち上がりにくくなる。
| 気温 | 香りの立ち方 | 必要な濃さ |
|---|---|---|
| 30度以上 | 強く立ってすぐ飛ぶ | 軽く・少なく |
| 20〜25度 | ほどよい | 標準 |
| 15度前後 | 立ちにくい | やや濃く |
| 10度以下 | ほとんど立たない | 濃く・多めに |
9月はまだ夏に近く、11月は冬に近い。同じ秋でも前半と後半で必要な濃さが変わります。
9月に冬用を使うと重すぎ、11月に夏用を使うとつけているのに何も香らないという状態になります。
秋に合う系統
| 系統 | 印象 | 向く時期 |
|---|---|---|
| ウッディ | 落ち着き・温かみ | 秋全般 |
| スパイシー | 深み | 10月以降 |
| フルーティ | 甘さと軽さの中間 | 9月 |
| アンバー | 甘く重い | 11月以降 |
| 柑橘+樹木 | 軽さを残しつつ深い | 9〜10月 |
樹木の香りは秋の定番です。気温が下がっても立ち上がり、かつ重くなりすぎない。
9月なら、夏に使っていた柑橘に樹木が入ったものへ移行する。急に系統を変えるより、段階を踏むほうが自然です。
11月に入ったら、甘さのあるものに移す。そこから冬物につながります。
服装との関係
秋は服の素材が変わります。ここも香りに影響します。
夏はシャツ1枚なので、肌から直接香る。秋はジャケットやニットが入るので、香りが布に吸われます。
つまり同じ量でも、届く量が減る。服が厚くなるぶん、つける量か場所を変える必要があります。
服が厚くなったときの工夫
- 首元や手首など、外に出ている場所につける
- 服の内側に軽くつける
- 量を1プッシュ増やす
- 上着を脱ぐ場面が多いなら胴体につける
上着を脱いだ瞬間に強く香るのは、内側に溜まっていた香りが一気に出るからです。室内で脱ぐことが多いなら、量を抑えてください。
9月・10月・11月で分ける
| 月 | 気温の目安 | 選ぶもの |
|---|---|---|
| 9月 | 25〜30度 | 夏物の続き・柑橘に樹木 |
| 10月 | 18〜23度 | ウッディ・軽いスパイス |
| 11月 | 12〜18度 | アンバー・甘さのあるもの |
3か月を1本で通そうとすると、どこかで合わなくなります。2本あれば前半と後半で分けられる。
手持ちの夏物と冬物の間をつなぐ1本、という位置づけで選ぶと役割がはっきりします。
秋専用を買い足すのが難しければ、夏物を量を増やして使い、11月から冬物に移る形でも成立します。
香りと季節感の関係
秋に夏の香りをつけていると、季節がずれて見えることがあります。
香りには季節の印象が結びついています。海や柑橘は夏、樹木や香辛料は秋冬。
服装が秋なのに香りが夏だと、そこにずれが出る。気づかれるほどではありませんが、印象としては残ります。
逆に、服より少し先の季節に寄せると先取りしている印象になります。
9月の後半から秋の香りに入るくらいが、ちょうどいい塩梅です。
湿度の変化も効く
秋は空気が乾いてきます。ここも香り方に影響する。
湿度が高いと香りは広がりやすく、乾いていると近くにしか届きません。
夏に「強すぎる」と言われた香水が、秋になると「ちょうどいい」と感じることがあります。量を変えていなくても、環境が変わっている。
だから夏に避けていた濃いものが、秋には使えるようになる。手持ちを見直す機会でもあります。
肌の乾燥も進むので、香りの持ちが落ちます。保湿を挟むと、夏と同じ持続に戻ることがあります。
秋に人気が出る香りの傾向
季節と香りの結びつきには、ある程度の共通認識があります。
秋を連想させる要素
- 樹木・落ち葉のような乾いた香り
- 香辛料(シナモン・カルダモン)
- 果実の中でも洋梨・いちじく
- 紅茶・コーヒーのような焙煎の香り
- 革・煙のようなニュアンス
焙煎の香りは秋に強く働きます。気温が下がると、温かみのある香りが心地よく感じられる。
いちじくや洋梨は、甘さがありながら重くない。9月から10月にかけて使いやすい部類です。
革や煙は難易度が上がります。職場では強く出ることがあるので、休日から試すほうが安全です。
秋物を買い足す前に
新しく買う前に、手持ちで試せることがあります。
1つは量を変えること。夏物を1プッシュ増やすだけで、秋の気温に合うことがあります。
もう1つはつける場所です。体温の高い場所に変えると、気温が低くても立ち上がる。
それでも物足りないなら、系統が合っていません。そこで初めて買い足しを検討する。
秋は期間が短いので、専用の1本が本当に要るかは考える価値があります。年に2か月しか使わないなら、小さい容量で足ります。
手持ちが3本以上あるなら、そのうち1本は秋に合うものが混ざっている可能性が高い。買う前に全部試してみてください。
秋に合う系統は分かっても、自分の肌でどう出るかは別の話です。買い足す前に肌で確かめておくと、10月に眠るボトルが増えません。
まとめ
気温が下がると香りは立ちにくくなります。秋は前半と後半で必要な濃さが違います。
樹木の香りが秋の定番。9月は柑橘に樹木、11月は甘さのあるものへ。
服が厚くなると布が香りを吸います。外に出ている場所につけてください。
買い足す前に、手持ちを量と場所を変えて試してみてください。
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