元の香りは薔薇を2種類使っていました。アブソリュ版は3種類に増やし、煙の要素を強めています。薔薇の香水としてはかなり密度の高い1本です。
元の香りとの関係
第一次世界大戦の従軍看護師に捧げられた香りです。
困難な状況で他人を助ける人々の、強さと優雅さと思いやりが題材になっています。
アブソリュ ド パルファンは、既存の香りを濃度と構成の両方から作り直したものです。単に濃くしただけではなく、素材を足したり比率を変えたりしている。だから同じ名前でも別の香りとして扱ったほうが正確です。
公式は、アブソリュ版が元の香りの煙の面を強めていると書いています。
バイレードは2006年、ベン ゴーラムがストックホルムで立ち上げたブランドです。母がインド人で父がカナダ人という背景を持ち、北欧の簡素さとインドの記憶を混ぜたところに、このブランドの出発点があります。
薔薇を3種類使う
| 段階 | 原料 | 役割 |
|---|---|---|
| 最初 | サフラン | 乾いた苦み |
| 最初 | ブラックカラント | 果実の甘酸っぱさ |
| 最初 | ピンクペッパー | 明るいスパイス |
| 中盤 | 薔薇(3種) | 構成の中心 |
| 中盤 | ブラックラズベリー | 濃い果実 |
| 中盤 | ピオニー | 柔らかい花 |
| 最後 | パピルス | 乾いた煙 |
| 最後 | パチョリ | 土と木 |
| 最後 | アンバー | 暖かい樹脂 |
公式は3種類の薔薇を「三部作」と表現しています。
それぞれが最初から最後まで香りの中を貫いていて、層としてではなく縦糸として機能している。
サフランが加わったのが元との大きな違いです。
バイレードの香水は、香りそのものより先に「何の記憶か」が決まっています。だから原料の説明を読むより、何を題材にしたかを知ってから嗅ぐほうが腑に落ちる。他のブランドとは順番が逆です。
香りの流れ
時間の変化
- 最初:サフランとブラックカラント、ピンクペッパー
- 1〜3時間:3種の薔薇とラズベリー、ピオニー
- 3時間以降:パピルス・パチョリ・アンバーの煙と土
薔薇が全体を貫いているので、どの段階でも薔薇を感じられます。
後半の煙が強いのがアブソリュ版の特徴です。
元の香りより長く残ります。
どちらを買うべきか
| 元の香り | アブソリュ | |
|---|---|---|
| 薔薇の数 | 2種類 | 3種類 |
| 加わる素材 | — | サフラン・黒ラズベリー・ピオニー |
| 方向 | 柔らかく明るい | 煙が強く濃厚 |
| 季節 | 春 | 秋冬 |
| 価格(50mL) | 29,150円 | 36,520円 |
日常で使うなら元の香り。
特別な日や秋冬ならアブソリュ。
薔薇が好きなら両方持つ価値はありますが、まず元のほうから試してください。
向いている人
| こういう人 | 相性 |
|---|---|
| 薔薇が好き | ◎ |
| 濃厚な花の香りが好き | ◎ |
| 秋冬に使いたい | ◎ |
| 軽い花が好み | △ |
| 職場で使いたい | △ |
薔薇が主役なので、苦手なら候補外です。
サフランとパチョリが入るぶん、元の香りより中性的になっています。
場面と服装
| 場面 | おすすめ度 |
|---|---|
| 秋冬の夜 | ◎ |
| フォーマルな場 | ◎ |
| 休日 | ○ |
| 職場 | △ |
| 夏 | △ |
合わせやすい服
- 濃い色
- きれいめの服
- レザー
- フォーマル寄り
短所
| 短所 | 程度 |
|---|---|
| 薔薇が苦手だと使えない | 大 |
| 濃い。量の調整が要る | 中 |
| 価格が高い | 大 |
| 名前が長い | 小 |
薔薇を3種類使っているので、密度が高い。
1プッシュで十分に届きます。
名前が長く、店頭で伝えにくいという実務的な問題もあります。
「ローズ オブ ノーマンズ ランドのアブソリュ」と正確に言えないと探すのに手間取ります。
ボトルについて
ボトルの蓋は焼杉という日本の技法から着想を得た仕上げになっています。木を焼いて炭化させることで、腐りにくく強くする伝統的な方法です。変質させることで強くなるという発想が、濃縮という考え方と重ねられています。
アブソリュのボトルは共通設計です。
この香りは薔薇が主役なので、中身の色も赤みを帯びています。
並べると、同じシリーズでも液体の色がそれぞれ違うのが分かります。
薔薇を複数使う意味
| 薔薇の種類 | 特徴 |
|---|---|
| ダマスクローズ | 華やかで濃厚 |
| センティフォリア | 柔らかく上品 |
| ローズオットー | 蒸留。透明感がある |
| ローズアブソリュート | 溶剤抽出。濃く甘い |
同じ薔薇でも、品種と抽出方法で香りが変わります。
複数を組み合わせると、単一では出せない厚みと立体感が生まれます。
その代わり原価が上がる。
薔薇の香水が高いのは、こうした事情によるところが大きい。
容量の選び方
アブソリュは50mLで36,520円。同じ香りのオードパルファムより7,000円ほど高い。
濃度が上がっているぶん、1回に使う量は減らせます。1プッシュで足りる場面が増える。
毎日つけるなら50mLで8か月前後。まずこちらで様子を見るのが無難です。
どこで買うか
日本では公式オンラインと、伊勢丹などの百貨店で買えます。アブソリュ ド パルファンの価格はこの通りです。
| 容量 | 価格 |
|---|---|
| 50mL | 36,520円 |
| 100mL | 50,600円 |
| 買う場所 | 価格 | 注意 |
|---|---|---|
| 公式・百貨店 | 定価 | 試してから買える |
| 正規取扱の通販 | 定価 | 扱う香りが限られる |
| 並行輸入 | 上下する | 保管状態が読めない |
通販に出ているものには並行輸入品が混ざります。香水は熱と光で劣化するので、輸送と保管の条件が見えない点は許容が要ります。
定価より極端に安いものは、中身と状態を確認できないと考えたほうがいい。
薔薇は肌質による差が大きい香りです。
店頭で肌につけて、最低でも3時間は見てから決めてください。
店頭で試せない香りもあります。少量から肌で試す方法を持っておくと、3万円を払う前に判断できます。
あわせて読みたい
- 定番を見るならバイレード ブランシュもどうぞ。
- ブランド全体を見るならバイレードのおすすめ香水もどうぞ。
まとめ
薔薇を3種類使い、それぞれが最初から最後まで香りを貫いています。
サフランが加わり、後半の煙が元より強くなっています。
元は春向き、アブソリュは秋冬向き。使う季節で分けられます。
密度が高いので1プッシュで足ります。
※本記事はプロモーションを含みます









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