パチュリは日本では敬遠されやすい素材です。この1本はそれを主役にしています。シダーとスエードでどう扱いやすくしているのかを見ていきます。
何を表現しているか
公式は「情熱的で、滑らかでやわらかいシダーノート」と説明しています。
そこにかすかなアニマルノートが加わり、スエードのやさしい香りを連想させる。
つまり、硬い革ではなく起毛した革。その質感が題材です。
ディプティックは1961年、パリのサン・ジェルマン大通り34番地で始まりました。画家・舞台美術家・インテリアデザイナーという3人のアーティストが作った店で、もともとは布や雑貨を扱っていました。
パチュリという素材の誤解
日本では古い衣類や防虫剤の匂いに似ていると言われることがあります。
| 精製の度合い | 印象 |
|---|---|
| 粗いもの | カビ臭い・土くさい |
| 精製したもの | 甘く木質。まろやか |
| 熟成させたもの | 丸みが出て高級感 |
実際には、質と精製度で印象がまったく変わります。
安価な製品に使われる粗いパチュリと、高価な香水に使われるものは別物です。
パチュリで嫌な思いをした経験があっても、この香水は別と考えたほうがいい。
最初に評判を取ったのはフレグランスキャンドルで、香水はその後です。1968年に最初のオードトワレ「ロー」を発売しました。部屋の香りから始まったブランドなので、空間に馴染む作りが今も残っています。
スエードの香りはどう作るか
革そのものは香料になりません。
| 素材 | 出る印象 |
|---|---|
| ラブダナム | 甘く重い革 |
| バーチタール | 燻した革 |
| サフラン | 乾いた革 |
| スエード調の合成香料 | 柔らかい起毛の革 |
この香水は最後の方向です。
硬い革ではなく、起毛した柔らかい質感を狙っています。
アニマルノートが「かすか」と説明されているのは、動物的な要素を効かせすぎない設計だからです。
香りの流れ
時間の変化
- 最初:シダーの乾いた木
- 1〜3時間:パチュリの土と甘さ
- 3時間以降:スエードとアニマルノートの柔らかさ
全体を通して落ち着いていて、劇的に変わる場面がありません。
オードパルファンなので持続は長く、1プッシュで半日以上残ります。
向いている人
| こういう人 | 相性 |
|---|---|
| 落ち着いた香りが好き | ◎ |
| 秋冬に使いたい | ◎ |
| 土や革の要素が平気 | ◎ |
| 爽やかな香りが好み | × |
| パチュリが苦手 | × |
パチュリが苦手なら、この香水は合いません。
後半はほぼパチュリとスエードになります。
場面と服装
| 場面 | おすすめ度 |
|---|---|
| 秋冬の日常 | ◎ |
| 夜の外出 | ◎ |
| 職場 | ○ |
| 休日 | ◎ |
| 夏 | △ |
合わせやすい服
- スエードの靴や鞄
- ウール
- 茶系の色
- 秋冬の素材
スエードの小物と合わせると印象が揃います。
オードトワレとオードパルファンの違い
ディプティックには、同じ名前でオードトワレとオードパルファンの両方がある香りがあります。
| オードトワレ | オードパルファン | |
|---|---|---|
| 濃度 | 低め | 高め |
| 持続 | 3〜5時間 | 5〜8時間 |
| 拡散 | 軽く広がる | 肌に近く長い |
| 価格 | 18,700円〜 | 31,460円 |
濃度が違うだけでなく、処方そのものが違うことがあります。
同じ名前でも別の香りとして扱ったほうが正確です。
軽く使いたいならオードトワレ、長く残したいならオードパルファンという分け方が現実的です。
短所
| 短所 | 程度 |
|---|---|
| パチュリが苦手だと使えない | 大 |
| 夏には重い | 中 |
| 価格が高い | 大 |
| 服に残る | 中 |
パチュリは服につくと長く残ります。
洗っても匂いが取れないことがあるので、肌につけてください。
土の要素が苦手なら、最初から候補外です。
キャンドルとの関係
ディプティックはキャンドルで知られたブランドです。
| キャンドル | 香水 | |
|---|---|---|
| 広がり方 | 空間全体に均一 | 肌から立ち上がる |
| 温度 | 炎の熱で一定 | 体温で変化する |
| 変化 | ほとんどない | 時間とともに移る |
| 価格 | 8,000円前後〜 | 18,700円〜 |
同じ名前の香りがキャンドルにもある場合、部屋で試してから香水に進むという順番が取れます。
ただしキャンドルと香水では設計が違うので、同じ香りに感じられるとは限りません。
容量の選び方
オードパルファンは75mLで31,460円です。
1プッシュを約0.1mLとすると750回分。毎日2プッシュ使っても1年以上あります。
濃度が高いので1プッシュで足りる場面が多く、実際にはもっと長く残ります。
開封後1〜3年で香りは変わり始めるので、使い切る前に劣化する可能性はあります。
どこで買うか
日本では公式オンラインと、伊勢丹などの百貨店で買えます。
| 容量 | 価格 |
|---|---|
| 75mL | 31,460円 |
| 買う場所 | 価格 | 注意 |
|---|---|---|
| 公式・百貨店 | 定価 | 試してから買える |
| 正規取扱の通販 | 定価 | 扱う香りが限られる |
| 並行輸入 | 上下する | 保管状態が読めない |
通販に出ているものには並行輸入品が混ざります。香水は熱と光で劣化するので、輸送と保管の条件が見えない点は許容が要ります。
定価より極端に安いものは、中身と状態を確認できないと考えたほうがいい。
パチュリは肌の油分で出方が変わります。
店頭で肌につけて、最低でも3時間は見てから決めてください。
実際の価格と在庫は、扱っている店によって変わります。同じものでも取扱の有無が分かれるので、まとめて確認しておくと早い。
店頭で試せない香りもあります。少量から肌で試す方法を持っておくと、3万円を払う前に判断できます。
あわせて読みたい
- ブランド全体を見るならディプティックのおすすめ香水もどうぞ。
- 同じブランドのディプティック フルール ドゥ ポー、肌そのものに近い香りもどうぞ。
まとめ
シダーとパチュリに、スエードの柔らかさを重ねた構成です。
パチュリは精製度で印象が変わります。高価な香水のものは別物と考えてください。
硬い革ではなく起毛した革の質感を狙っています。
パチュリが苦手なら候補外です。後半はほぼパチュリとスエードになります。
※本記事はプロモーションを含みます









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