パチュリと聞くと、少し身構えてしまう方もいますよね。結論から言うと、最初は乾いたシダー、1〜3時間で湿った土の甘さ、3時間を過ぎるとスエードの質感へと変わる、秋冬の夕方から夜に向く1本です。土や革の要素が平気な人ほど楽しめます。日本では敬遠されやすいパチュリを主役にした構成を、この記事で見ていきます。
この記事でわかること
- 乾いたシダーから起毛した革へ移る、香りの流れ
- パチュリが苦手な人でも候補になるかどうか
- オードトワレとオードパルファンの選び分け
- 75mLをどのくらいで使い切るか、どこで買うか
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:パチュリが平気なら、秋冬の主力になる1本
総合評価:4.3 / 5.0 ★★★★☆
テンポは、乾いた木で入って起毛した革で終わるオードパルファンです。トップのシダー、ミドルのパチュリ、ラストのスエードと移りますが、劇的に変わる場面はありません。1プッシュで5〜8時間続き、肌に近い距離で香ります。
分かれ目はパチュリです。後半はほぼパチュリとスエードになるため、この素材が苦手なら候補から外れます。逆に土や革の要素が平気なら、これは秋冬の夕方から夜に強い1本。落ち着いた香りを探している人ほど、はまり方は深くなるはずです。
ディプティック テンポの基本情報
| ブランド | ディプティック(1961年・パリのサン・ジェルマン大通り34番地で創業) |
| 商品名 | テンポ オードパルファン |
| 容量 / 価格 | 75mL:31,460円(オードトワレは18,700円〜) |
| 香調 | トップ:シダー / ミドル:パチュリ / ラスト:スエード、アニマルノート |
| 系統 | ウッディ(乾いた木・パチュリ・起毛した革) |
| 題材 | 硬い革ではなく、起毛した革の質感 |
| 持続 | 1プッシュで5〜8時間 |
テンポの題材:硬い革ではなく「起毛した革」
公式は「情熱的で、滑らかでやわらかいシダーノート」と説明しています。
そこにかすかなアニマルノートが加わり、スエードのやさしい香りを連想させます。
つまり、硬い革ではなく起毛した革。その質感が題材です。
ディプティックは1961年、パリのサン・ジェルマン大通り34番地で始まりました。画家・舞台美術家・インテリアデザイナーという3人のアーティストが作った店で、もともとは布や雑貨を扱っていました。
香りの変化をレビュー:乾いたシダーから、起毛した革へ
乾いた木で入って、起毛した革で終わります。つけた瞬間の顔と、時間がたって残る顔がそろっていません。その落差を、朝に1プッシュした一日で追いかけます。
香りの見取り図
- 最初:シダーの乾いた木
- 1〜3時間:パチュリの土と甘さ
- 3時間以降:スエードとアニマルノートの柔らかさ
トップ:乾いたシダーだけが立つ
立ち上がりはシダーです。公式の言い方は「情熱的で、滑らかでやわらかいシダーノート」。とがったところのない乾いた木が、まず来ます。
ここだけを嗅ぐと、パチュリが主役だとは思えません。土も革もまだ顔を出しません。
ミドル:パチュリの土と、その奥の甘さ
1〜3時間でパチュリが前に出ます。日本では古い衣類や防虫剤の匂いに例えられがちな素材ですが、ここで立つのは湿った土と、その奥にある甘さです。
パチュリは精製の度合いで印象が変わります。粗いものはカビ臭く土くさく、熟成させたものは丸みが出て高級感につながります。テンポが見せるのは甘く木質でまろやかな後ろ側です。
ラスト:起毛した革が夕方まで残る
3時間を過ぎると、スエードとアニマルノートの柔らかさが表に出ます。
革そのものは香料になりません。ラブダナムなら甘く重い革、バーチタールなら燻した革。この香水が使うのはスエード調の合成香料で、狙いは柔らかい起毛の質感です。
アニマルノートが「かすか」なのは、動物的な要素を効かせすぎない設計だから。硬い革のこわばりは最後まで出てきません。
全体を通して落ち着いていて、劇的に変わる場面がありません。オードパルファンなので持続は長く、1プッシュでも5〜8時間は続きます。
木の香りのつもりで選ぶと、夕方の革で戸惑います。肌で確かめてから決めたい1本です。
向いている人
| こういう人 | 相性 |
|---|---|
| 落ち着いた香りが好き | ◎ |
| 秋冬に使いたい | ◎ |
| 土や革の要素が平気 | ◎ |
| 爽やかな香りが好み | × |
| パチュリが苦手 | × |
パチュリが苦手なら、この香水は合いません。
後半はほぼパチュリとスエードになります。
ただ、これまでパチュリで嫌な思いをしただけなら、この香水は別と考えることをおすすめします。
場面と服装
| 場面 | おすすめ度 |
|---|---|
| 秋冬の日常 | ◎ |
| 夜の外出 | ◎ |
| 職場 | ○ |
| 休日 | ◎ |
| 夏 | △ |
◎が固まるのは秋冬です。コートやウールを着ている時期の、夕方から夜の外出が一番はまります。
肌に近く香るタイプなので、量は1プッシュで足ります。
夏が△なのは単純に重いから。使うなら日が落ちてからにしてください。
合わせやすい服
- スエードの靴や鞄
- ウール
- 茶系の色
- 秋冬の素材
合わせるのはスエードの靴や鞄、ウール、茶系の色。秋冬の素材と並べると印象が揃います。
吹きかけるのは肌の上だけ。袖口やマフラーにかけると、脱いだあとの服に香りが居座ります。
秋冬の一本になりそうなら、あとは現物を探す番です。
オードトワレとオードパルファンの違い
ディプティックには、同じ名前でオードトワレとオードパルファンの両方がある香りがあります。
| オードトワレ | オードパルファン | |
|---|---|---|
| 濃度 | 低め | 高め |
| 持続 | 3〜5時間 | 5〜8時間 |
| 拡散 | 軽く広がる | 肌に近く長い |
| 価格 | 18,700円〜 | 31,460円 |
濃度が違うだけでなく、処方そのものが違うことがあります。
同じ名前でも別の香りとして扱ったほうが正確です。
軽く使いたいならオードトワレ、長く残したいならオードパルファンという分け方が現実的です。
短所
| 短所 | 程度 |
|---|---|
| パチュリが苦手だと使えない | 大 |
| 夏には重い | 中 |
| 価格が高い | 大 |
| 服に残る | 中 |
パチュリは服につくと長く残ります。
洗っても匂いが取れないことがあるので、肌につけてください。
土の要素が苦手なら、最初から候補外です。
服に残るのは裏返せば持ちの良さで、肌の上だけに1プッシュすれば夕方まで香りが続きます。価格は75mLで31,460円と高い部類。ただし毎日2プッシュ使っても1年以上もつ量なので、1回あたりの負担は見た目ほど重くありません。夏に重いという点も、日が落ちてから使えば避けられます。
キャンドルとの関係
ディプティックが最初に評判を取ったのはキャンドルで、香水はその後です。1968年の「ロー」が最初のオードトワレ。部屋の香りから始まったので、空間に馴染む作りが今も残っています。
| キャンドル | 香水 | |
|---|---|---|
| 広がり方 | 空間全体に均一 | 肌から立ち上がる |
| 温度 | 炎の熱で一定 | 体温で変化する |
| 変化 | ほとんどない | 時間とともに移る |
| 価格 | 8,000円前後〜 | 18,700円〜 |
同じ名前の香りがキャンドルにもある場合、部屋で試してから香水に進むという順番が取れます。
ただしキャンドルと香水では設計が違うので、同じ香りに感じられるとは限りません。
手元にキャンドルがないなら、価格だけでも先に見ておくと早いです。
容量の選び方
オードパルファンは75mLで31,460円です。
1プッシュを約0.1mLとすると750回分。毎日2プッシュ使っても1年以上あります。
濃度が高いので1プッシュで足りる場面が多く、実際にはもっと長く残るのです。
開封後1〜3年で香りは変わり始めるので、使い切る前に劣化する可能性はあります。
どこで買うか
日本で買えるのは、公式オンラインと伊勢丹などの百貨店です。
| 容量 | 価格 |
|---|---|
| 75mL | 31,460円 |
| 買う場所 | 価格 | 注意 |
|---|---|---|
| 公式・百貨店 | 定価 | 試してから買える |
| 正規取扱の通販 | 定価 | 扱う香りが限られる |
| 並行輸入 | 上下する | 保管状態が読めない |
通販に出ているものには並行輸入品が混ざるのがふつうです。香水は熱と光で劣化するので、輸送と保管の条件が見えない点は許容が必要です。
定価より極端に安いものは、中身と状態を確認できないものと考えておきましょう。
パチュリは肌の油分で出方が変わります。
店頭で肌につけて、最低でも3時間は見てから決めてください。
実際の価格と在庫は、扱っている店によって変わります。同じものでも取扱の有無が分かれるので、まとめて確認しておくと早いです。
店頭で試せない香りもあります。少量から肌で試す方法を持っておけば、3万円を払う前に判断できるわけです。
あわせて読みたい
- ブランド全体を見るならディプティックのおすすめ香水もどうぞ。
- 同じブランドのディプティック フルール ドゥ ポー、肌そのものに近い香りもどうぞ。
まとめ:秋冬の夕方から夜に効く、起毛した革の1本
乾いたシダーで始まり、土と甘さを通って、起毛した革に着地します。
パチュリは精製度で印象が変わります。高価な香水のものは別物と考えてください。
はまるのは秋冬の夕方から夜。夏には重く感じます。
パチュリが苦手なら候補外です。後半はほぼパチュリとスエードになります。
買うかどうかは、パチュリの土をどう受け取るかで決まります。肌の油分で出方が変わる素材なので、短い試香では判断できません。1〜3時間で土と甘さ、3時間以降にスエード。後半の顔を見ないまま決めると、夕方の革で戸惑うことになります。
買う場所は公式オンラインと百貨店が基本で、通販には並行輸入品が混ざります。定価より極端に安いものは、保管状態が読めないぶんの割引と考えておきましょう。3万円は軽い金額ではないので、少量から肌で試す手段を先に用意しておくと、判断の精度は上がります。
あわせてディプティック ヴェチヴェリオはどんな香りもどうぞ。
ディプティック テンポ オードパルファンに近い方向で探すなら
似た方向で探すなら、この3本が候補になります。同じ香りではないぶん、何が近くて何が違うのかを順に見ていきましょう。
| 銘柄と価格 | どう近くて、どう違うか |
|---|---|
| メゾン マルジェラ ソウル オブ ザ 17,270円〜 | パチョリが重なります。カシスが入り、酸味のある果実が乗る |
| タンバリンズ ブルーヒノキ/オードパルファン 19,500円〜 | 同じウッディの方向。ヒノキが入り、和の木の香りになる |
| ジョー マローン アンバー ラブダナム 23,650円〜 | 同じウッディの方向。ラブダナムが入り、重い樹脂が残る |
香りは重ねる相手でも印象が変わります。手持ちと並べて、いちばん出番が無さそうな方向を埋めるのが結局いちばん使える方法です。
※本記事はプロモーションを含みます

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