ベチバーは男性用香水の定番素材です。この1本は、その素材が持つ複数の面を同時に見せようとしています。爽やかにも、煙にも、花にも変わる構成を見ていきます。
ベチバーという素材
イネ科の植物の根から採る香料です。
この素材の特徴
- 土と煙と木が混ざった香り
- 根なので重く、持続が長い
- 産地で香りが変わる
- 男性用香水の定番素材
- 単体では地味
ハイチ産、ジャワ産、ブルボン産などがあり、それぞれ香りが違います。
同じベチバーでも、すっきりしたものと土っぽいものがあります。
ディプティックは1961年、パリのサン・ジェルマン大通り34番地で始まりました。画家・舞台美術家・インテリアデザイナーという3人のアーティストが作った店で、もともとは布や雑貨を扱っていました。
3つに変化するという設計
公式は「ときに爽やかに、スモーキーに、あるいはかすかにフローラルに変化する」と説明しています。
| 面 | 出る場面 |
|---|---|
| 爽やか | つけた直後 |
| スモーキー | 中盤 |
| フローラル | かすかに全体を通して |
ベチバーという素材は、実際にこの3つの要素を持っています。
多くの香水はそのうち1つを取り出して使いますが、この1本は3つとも見せようとしている。
だから時間によって印象が変わります。
最初に評判を取ったのはフレグランスキャンドルで、香水はその後です。1968年に最初のオードトワレ「ロー」を発売しました。部屋の香りから始まったブランドなので、空間に馴染む作りが今も残っています。
性別を超えるという設計
公式は「性別を超越したウッディな力強い香り」と書いています。
ベチバーは男性用香水の定番なので、そのままだと男性的に寄ります。
中性的にするための工夫
- フローラルの要素を残す
- 煙を効かせすぎない
- 土っぽさを抑える
- 軽さのある産地のベチバーを使う
この香水はフローラルの面を残すことで、男性用に寄りすぎないようにしています。
香りの流れ
時間の変化
- 最初:爽やかで青い立ち上がり
- 1〜3時間:スモーキーな根の深み
- 3時間以降:かすかな花と木の余韻
ベチバーは分子が重く揮発しにくいので、持続は長い部類です。
1プッシュで半日以上残ります。
向いている人
| こういう人 | 相性 |
|---|---|
| ウッディが好き | ◎ |
| 通年で使いたい | ◎ |
| 職場でも使いたい | ◎ |
| 甘い香りが好き | △ |
| 印象を強く残したい | △ |
甘さがほとんどないので、甘い香りが苦手な人にも向きます。
季節も場面も選ばない部類です。
場面と服装
| 場面 | おすすめ度 |
|---|---|
| 職場 | ◎ |
| 日常 | ◎ |
| 春秋 | ◎ |
| 夏 | ○ |
| 冬の夜 | ◎ |
合わせやすい服
- 何にでも合う
- 白いシャツ
- ウール
- きれいめもカジュアルも
オードトワレとオードパルファンの違い
ディプティックには、同じ名前でオードトワレとオードパルファンの両方がある香りがあります。
| オードトワレ | オードパルファン | |
|---|---|---|
| 濃度 | 低め | 高め |
| 持続 | 3〜5時間 | 5〜8時間 |
| 拡散 | 軽く広がる | 肌に近く長い |
| 価格 | 18,700円〜 | 31,460円 |
濃度が違うだけでなく、処方そのものが違うことがあります。
同じ名前でも別の香りとして扱ったほうが正確です。
軽く使いたいならオードトワレ、長く残したいならオードパルファンという分け方が現実的です。
この香りは両方の展開があります。
軽く使いたいならオードトワレ、長く残したいならオードパルファンです。
短所
| 短所 | 程度 |
|---|---|
| 主張が控えめ | 中 |
| ベチバー系は他社にも多い | 大 |
| 価格が高い | 大 |
| 個性が出にくい | 中 |
ベチバーを使った香水は各社にあり、1万円以下でも良いものがあります。
3万円を出す理由が見つけにくい系統でもある。
差が出るのは原料の質と3つの面の作り分けです。そこに価値を感じるかどうか。
キャンドルとの関係
ディプティックはキャンドルで知られたブランドです。
| キャンドル | 香水 | |
|---|---|---|
| 広がり方 | 空間全体に均一 | 肌から立ち上がる |
| 温度 | 炎の熱で一定 | 体温で変化する |
| 変化 | ほとんどない | 時間とともに移る |
| 価格 | 8,000円前後〜 | 18,700円〜 |
同じ名前の香りがキャンドルにもある場合、部屋で試してから香水に進むという順番が取れます。
ただしキャンドルと香水では設計が違うので、同じ香りに感じられるとは限りません。
容量の選び方
オードパルファンは75mLで31,460円です。
1プッシュを約0.1mLとすると750回分。毎日2プッシュ使っても1年以上あります。
濃度が高いので1プッシュで足りる場面が多く、実際にはもっと長く残ります。
開封後1〜3年で香りは変わり始めるので、使い切る前に劣化する可能性はあります。
どこで買うか
日本では公式オンラインと、伊勢丹などの百貨店で買えます。
| 容量 | 価格 |
|---|---|
| 75mL | 31,460円 |
| 買う場所 | 価格 | 注意 |
|---|---|---|
| 公式・百貨店 | 定価 | 試してから買える |
| 正規取扱の通販 | 定価 | 扱う香りが限られる |
| 並行輸入 | 上下する | 保管状態が読めない |
通販に出ているものには並行輸入品が混ざります。香水は熱と光で劣化するので、輸送と保管の条件が見えない点は許容が要ります。
定価より極端に安いものは、中身と状態を確認できないと考えたほうがいい。
3つの面が順に出るので、必ず時間を置いて判断してください。
最初の爽やかさだけで決めると、中盤の煙で印象が変わります。
実際の価格と在庫は、扱っている店によって変わります。同じものでも取扱の有無が分かれるので、まとめて確認しておくと早い。
店頭で試せない香りもあります。少量から肌で試す方法を持っておくと、3万円を払う前に判断できます。
あわせて読みたい
- 土と革の方向を比べるならディプティック テンポもどうぞ。
- ブランド全体を見るならディプティックのおすすめ香水もどうぞ。
まとめ
ベチバーが持つ爽やか・スモーキー・フローラルの3つの面を同時に見せる構成です。
フローラルの要素を残すことで、男性用に寄りすぎないようにしています。
甘さがなく、季節も場面も選びません。職場でも使えます。
ベチバー系は安価にも良いものが多く、価格差を体感しにくい部類でもあります。
※本記事はプロモーションを含みます









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