甘さの無い、青く鋭い緑の香りです。出だしはカシスの葉のとがった青さ、1〜3時間で緑の奥から花の柔らかさが顔を出し、3時間を過ぎると肌の近くに薄い緑だけが残ります。甘い香りに飽きた人、人と被らないものを探している人に向きます。
名前は「水に映る影」という意味です。イギリスの庭園で葉がこすれる音、という具体的な情景が題材になっています。黒い果実の葉というあまり使われない素材が主役です。
この記事でわかること
- カシスの葉が主役という、この香りの正体
- トップからラストまで、香りの届く距離がどう縮むか
- オードトワレとオードパルファンのどちらを選ぶか
- 好みが分かれる理由と、買う前に確かめること
結論:カシスの葉で押し切った、甘さの無い緑
総合評価:4.3 / 5.0 ★★★★☆
| 香りの良さ | ★★★★★ | 葉の青さで押し切った、甘さの無い緑 |
| ユニセックス度 | ★★★★★ | 甘さが無く、性別を選ばない |
| 持続時間 | ★★★★★ | 3時間で肌の近くへ。職場で使える距離感 |
| 被りにくさ | ★★★★★ | 葉を主役にした香水はそう多くない |
果実ではなく、葉が主役です。ブラックカラント(カシス)の葉は青くて硬く、少量なら爽やかに、多いと動物的に働きます。公式の分類は「フローラル グリーン」。緑に始まり、花を通って、穏やかな余韻へ向かう構成で、時間とともに香りの届く距離が縮んでいきます。
向くのは、甘い香りに飽きた人と、人と被らない香りを探している人。出番の中心は春から夏の朝から日中で、白いシャツやリネンによく合います。好みははっきり分かれる素材ですが、その分ハマった人には代わりが見つかりません。価格はオードパルファンの75mLで31,460円と高い部類。ただし1プッシュで足りる場面が多く、毎日2プッシュ使っても1年以上もつ計算です。
ロンブル ダン ローの基本情報
| ブランド | ディプティック(1961年・パリ) |
| 商品名 | ロンブル ダン ロー |
| 名前の意味 | 水に映る影 |
| 容量 / 価格 | オードパルファン 75mL:31,460円/オードトワレ 18,700円〜 |
| 主な素材 | ブラックカラント(カシス)の葉 |
| 香調 | 緑に始まり、花を通って、穏やかな余韻へ |
| 系統 | フローラル グリーン(公式の分類) |
| 題材 | イギリスの庭園でカサカサと音を立てる、黒い果実の花びらと葉 |
何を題材にしているか
公式は「イギリスの庭園でカサカサと音を立てる、黒い果実の花びらと葉」と説明しています。
果実そのものではなく、葉と花びらを扱っているのが特徴です。
つまり食べるものの香りではなく、庭に立ったときの空気が題材になっています。
作ったのはディプティック。1961年にパリのサン・ジェルマン大通り34番地で、3人のアーティストが始めた店です。
主役の素材:カシスの葉は果実より青く鋭い
主役はブラックカラント(カシス)の葉です。
| 部位 | 香りの印象 |
|---|---|
| 果実 | 甘酸っぱく濃い |
| 葉(バッズ) | 青くて硬い。猫のような動物感もある |
葉のほうは果実と違い、青く鋭い香りを持ちます。
少量だと爽やかですが、多いと動物的に感じられることがある。
扱いが難しい素材で、これを主役にした香水は多くありません。
葉や茎を描く香りは「グリーン」とひとくくりに呼ばれますが、刈った直後の草の柔らかさから茶葉の乾いた渋みまで、その幅は広い。この1本はその中でも硬くとがった側です。
香りの移り変わり
公式の分類は「フローラル グリーン」。緑に始まり、花を通って、穏やかな余韻へ向かいます。香りの届く距離が少しずつ縮んでいく、と考えると変化を追いやすい。
トップ:カシスの葉の青さが、すれ違いにも届く
肌に乗せた直後に立つのは、カシスの葉の鋭い青さです。刈った草のような柔らかい緑ではなく、硬くとがった青。ここが香りのいちばん遠くまで届く時間で、すれ違う相手にも葉の気配が伝わります。「水に映る影」という名前がいちばん腑に落ちるのも、この出だしです。
ミドル:緑の奥から花の柔らかさが顔を出す
1〜3時間するとフローラルな面が見えてきます。とがっていた角が取れ、緑の奥から花の柔らかさが顔を出す。すれ違いざまに香るのではなく、半歩近づいた相手にだけ分かる距離感へ変わっていきます。
ラスト:3時間を過ぎると、薄い緑の余韻が残る
その先は穏やかな余韻です。もう周りには広がらず、腕を近づけたときにだけ薄い緑が残っている。庭の空気が肌の内側にしまわれていくような終わり方をします。
緑と花が同時にある構成なので、どちらか一方を期待すると印象がずれます。
当てはまるほうだったなら、こちらです。
向いている人
| こういう人 | 相性 |
|---|---|
| 緑の香りが好き | ◎ |
| 春夏に使いたい | ◎ |
| 人と違う香りが欲しい | ◎ |
| 甘い香りが好き | × |
| 分かりやすい香りが好き | △ |
カシスの葉は好みが分かれる素材です。
猫を連想する人もいるので、そこが受け入れられるかで評価が決まります。
服装と場面
| 場面 | おすすめ度 |
|---|---|
| 春夏 | ◎ |
| 日常 | ◎ |
| 職場 | ○ |
| 休日の外出 | ◎ |
| 冬の夜 | △ |
合わせやすい服
- 白いシャツ
- リネン
- 緑や生成り
- カジュアルからきれいめまで
出番の中心は春から夏、朝から日中にかけてです。
白いシャツやリネンに乗せると、庭の空気という題材がそのまま着こなしにつながります。甘さが無いので、職場でも嫌味になりにくい。
量は1プッシュからで十分です。多いと動物的な面が顔を出す素材なので、控えめに始めるほうが失敗しません。
オードトワレとオードパルファンの違い
ディプティックには、同じ名前でオードトワレとオードパルファンの両方がある香りがあります。
| オードトワレ | オードパルファン | |
|---|---|---|
| 濃度 | 低め | 高め |
| 持続 | 3〜5時間 | 5〜8時間 |
| 拡散 | 軽く広がる | 肌に近く長い |
| 価格 | 18,700円〜 | 31,460円 |
濃度が違うだけでなく、処方そのものが違うことがあります。
同じ名前でも別の香りとして扱ったほうが正確です。
軽く使いたいならオードトワレ、長く残したいならオードパルファンという分け方が現実的です。
この香りは両方の展開があります。
緑の香りは軽いほうが映えるので、オードトワレのほうが素直に楽しめます。
難点
| 短所 | 程度 |
|---|---|
| 好みが分かれる | 大 |
| 冬は物足りない | 中 |
| 価格が高い | 大 |
| 動物的に感じる人がいる | 中 |
カシスの葉は動物的な要素を持ちます。
「猫のおしっこのよう」と表現されることもある素材で、そこが苦手な人には合いません。
ただし量が適切なら爽やかさとして働きます。
キャンドルとの関係
ディプティックはキャンドルで知られたブランドです。もともとは布や雑貨の店で、最初に評判を取ったのはフレグランスキャンドルでした。最初のオードトワレ「ロー」は1968年。部屋の香りから始まったブランドなので、空間に馴染む作りが今も残っています。
| キャンドル | 香水 | |
|---|---|---|
| 広がり方 | 空間全体に均一 | 肌から立ち上がる |
| 温度 | 炎の熱で一定 | 体温で変化する |
| 変化 | ほとんどない | 時間とともに移る |
| 価格 | 8,000円前後〜 | 18,700円〜 |
同じ名前の香りがキャンドルにもある場合、部屋で試してから香水に進むという順番が取れます。
ただしキャンドルと香水では設計が違うので、同じ香りに感じられるとは限りません。
サイズが決まったら、あとは買うだけです。
どの大きさを買うか
オードパルファンは75mLで31,460円です。
1プッシュを約0.1mLとすると750回分。毎日2プッシュ使っても1年以上あります。
濃度が高いので1プッシュで足りる場面が多く、実際にはもっと長く残ります。
開封後1〜3年で香りは変わり始めるので、使い切る前に劣化する可能性はあります。
買える場所
日本では公式オンラインと、伊勢丹などの百貨店で買えます。
| 容量 | 価格 |
|---|---|
| 75mL | 31,460円 |
| 買う場所 | 価格 | 注意 |
|---|---|---|
| 公式・百貨店 | 定価 | 試してから買える |
| 正規取扱の通販 | 定価 | 扱う香りが限られる |
| 並行輸入 | 上下する | 保管状態が読めない |
通販に出ているものには並行輸入品が混ざります。香水は熱と光で劣化するので、輸送と保管の条件が見えない点は許容が要ります。
定価より極端に安いものは、中身と状態を確認できないと考えたほうがいい。
この素材は好みがはっきり分かれます。
店頭で最初の10分を確認するだけでも、合うかどうかはかなり分かります。
実際の価格と在庫は、扱っている店によって変わります。同じものでも取扱の有無が分かれるので、まとめて確認しておくと早い。
あわせて読みたい
- ブランド全体を見るならディプティックのおすすめ香水もどうぞ。
- 同じブランドのディプティック サン・ジェルマン大通り34番地、店の住所が名前になっもどうぞ。
まとめ:春夏の日中に強い、青い緑の1本
イギリスの庭園で葉がこすれる情景が題材です。果実ではなく葉を扱っています。
カシスの葉は青く鋭く、多いと動物的に感じられる難しい素材です。
緑と花が同時にある構成なので、どちらか一方を期待するとずれます。
好みがはっきり分かれます。店頭で最初の10分を確認してください。
使い方は難しくありません。春から夏の朝から日中に、白いシャツやリネンへ1プッシュ。多いと動物的な面が顔を出す素材なので、控えめに始めるほうが安全です。甘さが無いぶん職場でも嫌味になりにくく、休日の外出にもそのまま持ち出せます。
価格はオードパルファンの75mLが31,460円、オードトワレは18,700円から。緑の香りは軽いほうが映えるので、まず試すならオードトワレが素直です。開封後1〜3年で香りは変わり始めるため、使い切れるかどうかも選ぶ材料になります。並行輸入は保管状態が読めないぶん値段が動くので、店頭で最初の10分を確かめてから決めるのが確実。
※本記事はプロモーションを含みます









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