買い物のたびに迷うのは、選ぶ基準がその都度変わるからです。自分の系統を決めておくと、店に入った瞬間に見る棚が決まります。選択肢を減らすことが、選びやすさにつながる。
3つに分けて考える
| 系統 | 特徴 | 代表的な品目 |
|---|---|---|
| きれいめ | 線が細い・無地・落ち着いた色 | シャツ・スラックス・革靴 |
| カジュアル | ゆとりがある・素材に表情 | カットソー・デニム・スニーカー |
| 中間 | 上下でどちらかを混ぜる | シャツにデニム・ニットにスラックス |
多くの人にとって現実的なのは中間です。仕事にも私服にも使える範囲が広い。
ただし中間を狙うと、どちらにも寄り切れず中途半端になることがあります。
そこで、上下のどちらかは必ずきれいめにする、という決まりを持つと安定します。
自分の系統を決める材料
決めるときに見るもの
- 普段行く場所(職場・買い物・外食)
- 手持ちで最も多い品目
- 着ていて落ち着く格好
- 体型(線が細いか、がっしりしているか)
- 年齢と周囲の服装
手持ちで最も多い品目が、自分の実際の系統です。理想ではなく現状を見る。
職場がカジュアルなのにきれいめでそろえると、着る機会が限られます。
落ち着かない格好は、持っていても着ません。ここは正直に判断してください。
がっしりした体型ときれいめ
体型によって、系統の向き不向きがあります。
| 体型 | 向く系統 | 理由 |
|---|---|---|
| 細身 | きれいめ・カジュアル両方 | どちらも成立する |
| がっしり | きれいめ寄り | ゆとりのある服は太く見える |
| 背が低い | きれいめ寄り | 縦の線が出る |
| 背が高い | カジュアルも成立 | 丈のゆとりが映える |
がっしりした体型でゆったりした服を着ると、実際より大きく見えます。
きれいめ寄りにして線を細く見せるほうが、全体のバランスが取れる。
背が低い場合も、縦の線が出るきれいめのほうが有利です。
系統を決めたあとの買い方
系統が決まると、店に入って見る場所が絞れます。
買うときの手順
- 自分の系統の棚だけ見る
- 手持ちと合わせられるか考える
- 系統から外れるものは保留
- 外れるものを買うなら年に1〜2点まで
全部の棚を見ると、時間もかかるし迷います。見る範囲を狭めるほうが速い。
系統から外れたものを買っても、手持ちと組み合わせられません。
1着だけ買っても、それに合う靴や鞄が要る。結局そこから買い足すことになります。
系統を変えるとき
決めた系統を一生続ける必要はありません。
職場が変わった、年齢が上がった、体型が変わった。理由があれば変えていい。
変えるときの手順
- 一気に変えない(半年〜1年かける)
- まず靴から変える(全体の印象が動く)
- 次にボトムス
- トップスは最後
- 古い系統のものは残す(急に戻ることもある)
靴から変えると、同じ服でも印象が変わります。投資額に対する変化が大きい。
一気に全部変えると、手持ちが全部使えなくなって費用がかさみます。
系統を絞る短所
決めておくと楽ですが、失うものもあります。
| 短所 | 程度 |
|---|---|
| 似た格好ばかりになる | 中 |
| 新しい試みをしなくなる | 中 |
| 場面によっては浮く | 小 |
| 流行から外れやすい | 小 |
似た格好が続くのは、悪いことばかりではありません。その人の型として認識される。
ただし全部が同じだと、特別な日の格好が作れなくなります。
そこで1割だけ、系統から外れる枠を残しておく。全部を縛らないほうが長く続きます。
系統の中で幅を出す
同じ系統でも、変化はつけられます。
幅の出し方
- 色を変える(同じ形で違う色)
- 素材を変える(綿とウールとリネン)
- 重ね方を変える(1枚と重ね着)
- 小物で変える(時計・鞄・靴)
形が同じでも、素材が違えば印象は変わります。夏の綿シャツと冬のフランネルは別物に見える。
小物は最も手軽に変えられる要素です。服を変えずに印象を動かせる。
系統を守りながら幅を出すほうが、全体としてまとまります。
人の系統を真似るとき
参考にする相手を決めるのは有効です。ただし条件があります。
真似るときの条件
- 体型が近い
- 年齢が近い
- 生活の場面が近い
- 予算が近い
- 全部ではなく1つずつ真似る
体型が違う人の格好は、そのまま着ても同じにはなりません。
全身を真似ると、自分の手持ちと合わなくなります。
「この人の靴の選び方」のように、要素を絞って取り入れるほうが実用的です。
決めることの本当の効果
系統を決める最大の効果は、買わない判断ができるようになることです。
店で良いと思ったものが、自分の系統に合わないと分かれば買わずに済む。
この「買わない」が積み重なると、クローゼットに使えないものが溜まりません。
何を買うかより、何を買わないかのほうが結果に効きます。
決めていない状態だと、その場の気分で買うことになる。
気分は日によって変わるので、買ったものの系統もばらつきます。
そのばらつきが、組み合わせられない服の正体です。
だから系統を決めるのは、おしゃれになるためというより、無駄を減らすための作業です。
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ここまでの整理
きれいめ・カジュアル・中間の3つで考えます。多くの人には中間が現実的。
手持ちで最も多い品目が、自分の実際の系統です。理想ではなく現状を見る。
がっしりした体型と背が低い場合は、きれいめ寄りのほうが有利です。
決める最大の効果は、買わない判断ができるようになることです。
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