服が多いのに着るものがない、という状態には理由があります。組み合わせられないものが混ざっているからです。枚数を増やしても、組み合わせの数は増えません。掛け算で増える組み方を整理します。
組み合わせは掛け算で増える
トップス3枚とボトムス3本なら、9通りです。
| 構成 | 組み合わせの数 |
|---|---|
| トップス3・ボトムス2 | 6通り |
| トップス4・ボトムス3 | 12通り |
| トップス5・ボトムス4 | 20通り |
| トップス10・ボトムス1 | 10通り |
トップスだけ10枚あっても、ボトムスが1本なら10通りです。バランスが崩れると効率が落ちる。
トップスとボトムスの比率は、2対1から3対2くらいが目安。ここが偏ると、着回せなくなります。
「着るものがない」と感じるときは、たいていボトムスが足りていません。
全部が組み合わせられる条件
9通りが本当に9通りとして機能するには条件があります。
組み合わせが成立する条件
- 色が基本の5色に収まっている
- 同じ系統(きれいめかカジュアルか)でそろっている
- 季節が同じ
- 丈のバランスが取れる
- 柄物が2点以上重ならない
1枚だけ系統が違う服があると、それは他と組み合わせられません。
9通りのはずが、実際は6通りになる。この目減りが「着るものがない」の正体です。
手持ちを並べて、他の何とも合わせられない服を探してみてください。
最小構成を作る
まずこの構成があれば、1週間分は回ります。
| 品目 | 枚数 | 色 |
|---|---|---|
| シャツ | 3 | 白2・薄い青1 |
| カットソー・ニット | 3 | 紺・グレー・白 |
| パンツ | 3 | 濃紺・グレー・ベージュ |
| ジャケット | 1 | 紺 |
| 靴 | 2 | 黒・濃い茶 |
この12点で、組み合わせは50通り以上できます。同じ格好が続くことはありません。
枚数を増やすより、この土台を整えるほうが着られる日が増えます。
ここから足すなら、既存と組み合わせられるものだけを選ぶ。
色の配分を決める
全部が基本色だと単調に見えるので、比率を決めます。
| 役割 | 比率 | 例 |
|---|---|---|
| 基本色(無地) | 70パーセント | 紺・白・グレー |
| 中間の色 | 20パーセント | ベージュ・カーキ |
| 個性のあるもの | 10パーセント | 柄・明るい色 |
10着なら、7着が基本色、2着が中間、1着が個性。
個性のあるものは、他の何とでも合う必要はありません。特定の組み合わせで使えば十分です。
ただしそこが増えると、着回せる数が減る。1割に抑えるのが目安です。
買い足すときの判断
買う前に答える3つ
- 今持っている何と合わせるか(3つ以上挙がるか)
- 同じ役割のものが既にないか
- この1着で組み合わせが何通り増えるか
3つ以上と合わせられないものは、着回しの効率を下げます。
「これしか合わせられない」服が増えると、総数は増えても着る日は増えません。
ボトムスを1本足すと、トップスの数だけ組み合わせが増えます。トップスを1枚足すと、ボトムスの数だけ増える。
少ないほうを足すのが、効率としては正しい。
季節ごとの入れ替え
全季節を同時に持つと、クローゼットが機能しません。
入れ替えの方法
- 今の季節のものだけを手前に置く
- オフシーズンは別の場所にしまう
- 通年使えるものは常に手前
- 入れ替えのときに手放すものを決める
見えるところに20着あると、選ぶのに時間がかかります。10着なら、朝の判断が速い。
入れ替えのタイミングは、手持ちを見直す機会としても使えます。
しまうときに「これは着なかった」と気づいたものは、手放す候補になります。
通年使えるものを増やす
| 品目 | 通年使えるか |
|---|---|
| 白いシャツ | 使える |
| 紺のパンツ | 使える |
| 薄手のニット | 春秋冬 |
| ジャケット | 春秋・冬は重ね着 |
| 厚手のコート | 冬のみ |
| 半袖 | 夏のみ |
通年使えるものが多いほど、持つ枚数を減らせます。
季節限定のものは、着られる期間で費用を割ると割高になる。夏物は年に3か月しか着ません。
予算が限られているなら、通年使えるものから買うほうが効率的です。
1着で複数の役割を持たせる
着回しの効率が高い服には共通点があります。
役割が多い服の条件
- 無地
- 基本色
- 中間的なシルエット
- 季節をまたげる素材
- 1枚でも重ねても使える
紺のジャケットは、シャツと合わせれば仕事、カットソーと合わせれば私服になります。
白いシャツも同様で、ネクタイの有無で場面が変わる。
こうした服を軸に据えると、少ない枚数で幅が出ます。
減らすことでも増える
着回せる数は、足すだけでなく減らしても増えることがあります。
他と合わせられない服が混ざっていると、選ぶときにそれが視界に入って判断が遅くなる。
取り出して、また戻す。この動作が毎朝発生します。
手放すと、残ったものが全部組み合わせられる状態になる。選択肢は減っても、実際に着られる組み合わせは増えます。
枚数を数えるより、「今日この中から選べるか」で判断するほうが実用的です。
20着あって迷うより、12着で全部組み合わせられるほうが、朝の時間が短くなります。
着回しは、増やす技術ではなく整える技術です。
あわせて読みたい
- 色を整えるなら服の色合わせの基本もどうぞ。
組み合わせを増やしても解決しないこと
掛け算で増やす考え方の効かない場面も書いておきます。
まず、組み合わせの数が増えても着る回数は増えません。週5日の通勤なら、どれだけ組み合わせが作れても使うのは週5通り。数を増やすこと自体を目的にすると、出番の来ない服が増えていきます。
次に、色をそろえるほど手持ちは似てきます。全部が組み合わせられる状態は、裏を返せばどれを着ても同じに見える状態。毎日ほぼ同じ格好でよければ強みですが、変化が欲しい人には物足りない。
それと、この考え方はサイズが合っている前提で成り立っています。肩やウエストが合っていない服は、何と合わせても合わないままです。組み合わせを考える前に、手持ちの寸法を先に見直すほうが早い。
おわりに
組み合わせは掛け算。トップスだけ増やしても効率は上がりません。
シャツ3・ニット3・パンツ3・ジャケット1・靴2の12点で50通り以上できます。
3つ以上と合わせられない服は、着回しの効率を下げます。
枚数を増やすより、合わせられないものを外すほうが着る日が増えます。
あわせて服を手放す基準もどうぞ。
※本記事はプロモーションを含みます









コメント