ココナッツの甘さから、土と苦みへ入れ替わる香りです。出だしはココナッツウォーターの薄い甘さ、30分から2時間はパチョリの土と木、3時間を過ぎるとカカオとムスクの厚みが肌に残ります。名前は「ビロードのような霞」という意味で、甘い香水にも土くさい香水にも寄り切らない1本を探している人に向きます。
甘い果実と土は、ふつう組み合わせません。それを同居させた狙いと、時間ごとの変化、買える場所までを順に見ていきます。
この記事でわかること
- ココナッツとパチョリという正反対の組み合わせが成り立つ理由
- 時間で主役が入れ替わる、トップからラストまでの変化
- 秋冬の夜が◎で、職場と夏が△になる理由
- 50mLと100mL、どちらを選べばいいか
結論:南国の甘さが、途中から土と苦みに入れ替わる
総合評価:4.0 / 5.0 ★★★★☆
| 香りの良さ | ★★★★★ | 好みは分かれるが、ハマれば代わりが利かない |
| 使う場面の広さ | ★★★★★ | 職場と夏は△。秋冬の夜と特別な日に絞れば強い |
| 持続時間 | ★★★★★ | 3時間を過ぎてもカカオとムスクが肌に残る |
| 被りにくさ | ★★★★★ | 取扱が少ないぶん、人と同じ香りになりにくい |
ヴェルベット ヘイズは、前半と後半で主役が入れ替わります。最初はココナッツウォーターの薄い甘さ。30分から2時間のあいだにパチョリの土と木が立ち上がり、3時間を過ぎるとカカオとワイルドムスクの厚みが残ります。甘い果実と土という正反対の材料を、苦さと甘さの両方を持つカカオがつないでいる構造です。
評価はパチョリを好きになれるかどうかで決まります。苦手なら後半がほぼパチョリとカカオになるため、この香水は向きません。好みははっきり分かれますが、その分ハマる人には代わりの利かない1本になります。日本での取扱が限られる点も、人と被らない香りを探しているなら利点に変わる。
バイレード ヴェルベット ヘイズの基本情報
| ブランド | バイレード(2006年・ストックホルム) |
| 商品名 | ヴェルベット ヘイズ オードパルファム |
| 名前の意味 | ビロードのような霞 |
| 容量 / 価格 | 50mL:29,150円 / 100mL:41,910円 |
| 香調 | トップ:ココナッツウォーター / ミドル:パチョリの葉 / ラスト:カカオ、ワイルドムスク |
| 題材 | 人工的な楽園で到達する朦朧とした状態(公式) |
何を表現しているか
公式は「人工的な楽園で到達する朦朧とした状態」を題材にしていると書いています。
その豊かさが、幻覚的な渦へ連れて行くという表現が使われています。
抽象的ですが、現実から少し浮いた感覚を狙っていることは読み取れます。
バイレードは2006年、ベン ゴーラムがストックホルムで立ち上げたブランドです。母がインド人で父がカナダ人という背景を持ち、北欧の簡素さとインドの記憶を混ぜたところに、このブランドの出発点があります。
香りの構成:ココナッツとパチョリを同居させる
| 段階 | 原料 | 役割 |
|---|---|---|
| 最初 | ココナッツウォーター | みずみずしい甘さ |
| 中盤 | パチョリの葉 | 土と木の力強さ |
| 最後 | カカオ | ビロードのような苦い甘さ |
| 最後 | ワイルドムスク | 肌に近い温かさ |

ココナッツとパチョリは、ふつう組み合わせません。
甘い果実と土の香りなので、方向が正反対です。
それを無理やり同居させているのが、この香水の狙いです。
カカオが両者をつなぐ役割をしています。甘さと苦さの両方を持つ素材だからです。
原料の話はここまでで足ります。「人工的な楽園」という題材だけ頭に置いて、あとは時間を追って見たほうが早い香水です。
つけてからの変化
時間の変化
- 最初:ココナッツウォーターの軽い甘さ
- 30分〜2時間:パチョリの土と木が立ち上がる
- 3時間以降:カカオとムスクの厚み
トップ:ココナッツウォーターの薄い甘さが霞になる
最初に立つのはココナッツウォーターです。ココナッツと聞いて濃い甘さを想像すると外れます。
ウォーターの名のとおり、みずみずしくて軽い。輪郭のはっきりしない薄い甘さが、霞のように肌へかかります。
この段階だけなら、軽い南国の香りです。
ミドル:主役がココナッツからパチョリへ入れ替わる
公式は「ココナッツの甘さがパチョリの力へ道を譲る」と表現しています。30分から2時間のあいだに、水の甘さの奥からパチョリの土と木が立ってくる。前半と後半で主役が入れ替わる構造です。
パチョリと聞いて、古い衣類のようなカビ臭さを思い出す人もいるはずです。あれは安価な製品に使われる粗いもので、高価な香水の精製されたパチョリは甘く木質になります。熟成させたものなら、丸みと高級感まで出る。
それでも土の要素は残るので、この時間帯を好きになれるかどうかで評価が決まります。
ラスト:カカオとムスクの厚み
3時間を過ぎると、カカオとワイルドムスクの厚みが残ります。チョコレートを想像すると、ここも外れです。香水のカカオは苦さと甘さの両方を持ち、粉っぽい質感と土の要素があります。
土を持つからパチョリと自然につながり、甘さを持つから前半のココナッツともつながる。この橋渡しが、カカオの効いている理由です。
そこへムスクの肌に近い温かさが重なります。名前の「ビロード」が指すのは、たぶんこの時間帯の質感です。
向いている人
| こういう人 | 相性 |
|---|---|
| 変化の大きい香水が好き | ◎ |
| パチョリが平気 | ◎ |
| 人と違う香りが欲しい | ◎ |
| 安定した香りが好き | × |
| 土の香りが苦手 | × |
パチョリが苦手なら、この香水は合いません。
後半はほぼパチョリとカカオになります。
逆に、甘さと土の同居を面白いと感じるなら、代わりの利かない1本です。
場面と服装
| 場面 | おすすめ度 |
|---|---|
| 秋冬の夜 | ◎ |
| 休日 | ○ |
| 職場 | △ |
| 夏 | △ |
| 特別な日 | ◎ |
◎が付くのは秋冬の夜と特別な日です。後半のカカオとムスクの厚みは、気温の低い季節の夜がいちばん活きます。
夏が△なのは、前半の南国の顔で選ぶと、後半の土と苦みが浮くからです。職場も△。前半と後半で別物になる大きな変化は、毎日同じ顔でいたい場に向きません。
量は1日2プッシュが目安です。
合わせやすい服
- 濃い色
- レザー
- ベルベットなどの素材
- 夜向けの服装
ビロードという名前のとおり、重さのある素材や濃い色と同じ方向を向いた香りです。場面と服が決まれば、あとは価格の確認だけ。
難点
| 短所 | 程度 |
|---|---|
| パチョリが苦手だと使えない | 大 |
| 前半と後半が別物 | 中 |
| 価格が高い | 大 |
| 日本での取扱が限られる | 中 |
この香りは日本の百貨店では扱いが少なく、公式オンラインか並行輸入が中心になります。
試せる場所が限られるので、買う前に嗅ぐのが難しい。
パチョリが好きかどうかで評価が決まる香りなので、試さずに買うのは避けたい。
ただ、扱いが少ないということは、街で同じ香りとすれ違う可能性も低いということ。試す手間をかけられる人なら、その手間の分だけ人と違う1本が手に入ります。
日本で扱いの少ない香水を買う方法
| 方法 | 利点 | 注意 |
|---|---|---|
| 公式オンライン | 定価。確実 | 在庫がないことがある |
| 海外の直営店 | 試してから買える | 行く機会が要る |
| 並行輸入 | いつでも買える | 状態と真贋のリスク |
| 個人輸入 | 安いことがある | 関税と送料がかかる |
並行輸入は、輸送と保管の条件が分かりません。
香水は熱と光で劣化するので、夏場に船便で運ばれたものは中身が変わっている可能性があります。
定価より極端に安いものは、理由を確認できないと考えたほうがいい。
海外へ行く機会があるなら、現地の直営店で試すのが最も確実です。
買い方が決まったら、いまの値段を見ておきましょう。
容量の選び方
50mLで29,150円、100mLで41,910円。1プッシュを約0.1mLとすると、50mLで500回分です。
毎日2プッシュ使って8か月ほど。開封後の香りの寿命は1〜3年なので、50mLがちょうど使い切れる量になります。
毎日2プッシュなら100mLでも1年5か月ほどで使い切れるので、割安さが活きます。秋冬の夜が中心なら、最初は50mLで足ります。
日本での取扱が限られるので、見つけたときが買い時になります。
ただし試さずに買うのは勧められません。
どこで手に入るか
日本では公式オンラインと、伊勢丹などの百貨店で買えます。オードパルファムの価格はこの通りです。
| 容量 | 価格 |
|---|---|
| 50mL | 29,150円 |
| 100mL | 41,910円 |
| 買う場所 | 価格 | 注意 |
|---|---|---|
| 公式・百貨店 | 定価 | 試してから買える |
| 正規取扱の通販 | 定価 | 扱う香りが限られる |
| 並行輸入 | 上下する | 保管状態が読めない |
通販に出ているものには並行輸入品が混ざります。香水は熱と光で劣化するので、輸送と保管の条件が見えない点は許容が要ります。
定価より極端に安いものは、中身と状態を確認できないと考えたほうがいい。
日本の百貨店では扱いが少ない香りです。
公式オンラインで在庫を確認するか、海外の直営店で試す機会を待つことになります。
並行輸入で買う場合は、保管状態が読めない点を許容してください。
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まとめ:甘さと土の同居を面白がれる人の1本
ココナッツウォーターとパチョリという、方向が正反対の組み合わせです。
カカオが甘さと苦さの両方を持ち、両者の橋渡しをしています。
前半と後半で主役が入れ替わります。最初だけでは分かりません。
日本での取扱が限られ、試せる場所が少ない点は不便です。
その不便さは、裏を返せば人と同じ香りになりにくいという意味でもあります。秋冬の夜や特別な日に絞って使えば、後半のカカオとムスクの厚みがいちばん活きる。
価格は50mLで29,150円、100mLで41,910円。毎日2プッシュなら50mLで8か月ほど持つので、最初の1本は50mLで足ります。パチョリが好きかどうかで評価の分かれる香りなので、買う前に一度は嗅いでおきたいところ。
※本記事はプロモーションを含みます









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