夏より冬のほうがニオイを指摘された、という話をよく聞きます。実際、冬は条件がそろいやすい。汗の量ではなく、かいた汗がどうなるかで決まるからです。
冬にニオイが出る仕組み
夏は大量に汗をかくぶん、汗そのものは薄まっています。冬は逆で、少量の汗が濃くなりやすい。
| 条件 | 夏 | 冬 |
|---|---|---|
| 汗の量 | 多い | 少ない |
| 汗の濃さ | 薄い | 濃い |
| 蒸発 | しやすい | 服にこもる |
| 洗う頻度 | 高い | 下がりがち |
3つ目が決定的です。厚着をしていると汗が服の中にとどまり、時間をかけて分解されます。
つまり量ではなく、こもる時間の問題です。
暖房の効いた室内が一番危ない
外は寒いので厚着をしますが、室内に入ると一気に暖かくなります。
汗をかきやすい場面
- 電車やバスの中
- 暖房の効いた店内
- 上着を脱げない会議室
- 階段を上がった直後
上着を脱げる場面では脱ぐ。これが最も効く対策です。
温度差の大きい移動が続く日は、調整しやすい服装にしておくと汗の量が変わります。
服の側でできること
汗をこもらせないためには、肌に近い層が重要です。
| インナー | 汗の扱い | 冬の実用度 |
|---|---|---|
| 綿100% | 吸うが乾かない | 低い |
| 化学繊維の混紡 | 吸って乾く | 高い |
| 発熱をうたうもの | 汗の水分で発熱する | 中くらい |
| ウール | 吸って乾く。ニオイが出にくい | 高い |
一番上は冬には向きません。汗を吸ったまま乾かないので、そのまま冷えてニオイの原因にもなります。
ウールは意外に思われますが、ニオイが出にくい性質があります。
洗い方で残る汚れがある
冬物は洗う頻度が下がるうえ、厚手で汚れが落ちにくい。
冬物の洗い方
- ニットは着るたびに風を通す
- インナーは毎日替える
- コートは季節に一度は洗うか出す
- 洗っても臭うならお湯で洗う
最後が効きます。水では落ちない皮脂が、40度前後のお湯だと落ちます。素材が対応しているか確認してから試してください。
洗ったのに臭う状態は、蓄積した皮脂が原因のことがほとんどです。
対策として使えるもの
夏と同じものが冬にも使えますが、使い方が変わります。
冬は朝に一度塗れば足りることが多い。夏のように塗り直す必要は少なくなります。
香りでごまかすのは逆効果です。ニオイと香料が混ざると、かえって強く感じられます。無香料を選んでください。
上着とマフラーは盲点になる
毎日着るのに、ほとんど洗われないものがあります。そこにニオイが蓄積します。
| 衣類 | 洗う頻度の実態 | ニオイの出やすさ |
|---|---|---|
| コート | 季節に0〜1回 | 高い |
| マフラー | ほぼ洗わない | 非常に高い |
| ニット帽 | ほぼ洗わない | 高い |
| 手袋 | ほぼ洗わない | 中くらい |
マフラーは首と口元に触れるので、皮脂と呼気の両方が付きます。
洗えないものは、使ったあと風を通すだけでも違います。帰宅したら丸めずに広げて掛けてください。
部屋の側にも原因がある
自分が原因だと思っていたものが、実は部屋にこもった空気だったということがあります。
冬の部屋で起きること
- 換気の回数が減る
- 洗濯物を室内に干す
- 暖房で湿度と温度が上がる
- 布製品にニオイが移る
冬は窓を開けないので、空気が入れ替わりません。自分の服に付いていると思っていたものが、部屋のニオイだったというのはよくあります。
一日に数分でも窓を開けるだけで変わります。寒くても、空気の入れ替えは効果があります。
気をつけたいこと
冬は自分でニオイに気づきにくい。寒さで鼻の感度が落ちるうえ、屋内にいる時間が長いと慣れてしまいます。
確認するなら、外から帰った直後に上着の内側を嗅いでみてください。そこが一番分かりやすい。
それと、厚着をするほどニオイは閉じ込められます。外している間は問題なくても、上着を脱いだ瞬間に広がることがある。
対策の中心は「かいた汗を早く乾かすこと」です。抑えることより、こもらせないことのほうが効きます。
それと、指摘されてから対策するのでは遅い。冬が始まる前にインナーを見直しておくと、シーズン中の心配が減ります。
最後に、ニオイは自分では分かりません。だからこそ、指摘される前に条件を整えておくのが現実的な対策です。冬が本格化する前に、インナーと洗い方だけでも見直してください。それと、体調が落ちているときはニオイが変わります。疲れがたまっている時期に強く出ることがあるので、急に気になり出したなら生活の側も見直してみてください。睡眠不足と食事の偏りは、どちらも体臭に影響します。対策をしても変わらないときは、そちらを疑ってください。冬は野菜が減って脂質が増えがちなので、そこも影響します。水分の摂取量も落ちるので、汗が濃くなる一因になります。
あわせて読みたい
- 抑える側から対策するなら制汗剤の記事もどうぞ。
- インナーを選ぶなら発熱インナーの記事もどうぞ。
まとめ
冬は汗が濃く、服の中にこもります。量ではなくこもる時間の問題です。
肌に近い層を綿100%にしないこと。吸って乾く素材のほうが冬は向きます。
香りでごまかすと逆効果です。無香料を選んでください。
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