白く清潔なムスクと、暗く官能的なムスクが1本に同居しています。出だしはアルデヒドの輝きで洗いたてのシーツのような白さ、中盤からベチバーの土と根が下から出てきて、最後はアンバーグリスとムスクが暗いほうへ振り切れる。清潔感だけの香りでは物足りなくなった人に向く1本です。
ロサンゼルス限定のこの香りは、公式の説明文が矛盾しています。天使のようだと書いた直後に、悪魔のように暗いとも書いている。この二面性が構成にそのまま出ています。
この記事でわかること
- 白い前半から暗い後半へ印象が反転する構成
- 明るい面と暗い面を担う素材の違い(アルデヒドとベチバー)
- 夜・秋冬・職場での向き不向きと、つける量の目安
- 容量ごとの価格と、期間限定の期限までに決める順番
結論:清潔感で選ぶ香りではなく、落差で選ぶ香り
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆
白いムスクの中心に暗さがある、というのがこの香水の構造です。公式が天使のようだと書いた直後に悪魔のように暗いとも書いているとおり、前半の清潔感と後半の官能が同じ肌の上で入れ替わる。清潔な石鹸だけを期待すると裏切られますが、その落差こそが狙いなので、変化のある香水を集めている人には代わりが見つかりにくい1本になります。
引っかかるのは価格と期限のほうです。50mLで52,250円、しかも日本で買えるのは2026年9月30日までの期間・数量限定。負担は軽くないものの、15mLなら22,990円から入れるので、小さい容量で前半と後半の両方を確かめてから大きいサイズを決められる。前半だけを嗅いで判断すると、この香水の半分しか見ていないことになります。
ムスク25の基本情報:公式が書く明るい面と暗い面
| ブランド | ル ラボ(2006年・ニューヨーク発) |
| 商品名 | ムスク25 |
| 系統 | ムスク |
| 香調 | 明るい面:ホワイトムスク、アルデヒド / 暗い面:ベチバー、アンバーグリス、シベット(植物性) |
| 容量 / 価格 | 15mL:22,990円 / 50mL:52,250円 / 100mL:76,560円 |
| 題材 | ロサンゼルス(シティ エクスクルーシブ) |
| 日本での取り扱い | 2026年9月30日までの期間・数量限定 |
白く輝くムスクと、その中心にある暗さ。
明るい側と暗い側で、使っている素材がはっきり分かれています。
| 面 | 使っている素材 |
|---|---|
| 明るい面 | ホワイトムスク・アルデヒド |
| 暗い面 | ベチバー・アンバーグリス・シベット |
明るい側を担うアルデヒドは、洗いたてのシーツのような清潔で輝く印象を出す合成香料です。少量で全体の色が変わる素材で、ここではムスクの白さを際立たせる役に回る。
暗い側のシベットはジャコウネコ由来の香料でしたが、公式は植物性のものを使っていると明記しています。
名前についている数字は、配合されている原料の数だと公式は説明しています。サンタル33なら33種類で、多いほど良いという意味ではありません。
ル ラボは2006年にニューヨークで始まったブランドです。注文を受けてから店頭で調合し、そのラベルに日付と名前を入れる。この売り方そのものがブランドの中身になっています。
ムスク25が属するシティ エクスクルーシブは、その都市の店舗でしか買えない香りとして作られた枠です。都市の名前は香りのどこにも書かれていない。その街をどう捉えたかが、構成だけで示されます。
香りの変化をレビュー:洗いたてのシーツから、暗いムスクへ
この香水は、前半と後半で明るさが反転します。同じ手首から別の香りが上がってくる、と言ってもいい。
トップ:アルデヒドの輝きは洗いたてのシーツ
アルデヒドの輝きと白いムスクが、まとめて立ち上がります。石鹸のような清潔感で、香りというより光に近い印象。
空気が乾いている日ほど、この白さは輪郭がはっきり出ます。湿度の高い時期だと同じ白さが肌に張りつき、清潔感より重さのほうが先に届く。店頭で数分だけ嗅いだ人がこの香水を「清潔な石鹸」と覚えて帰るのは、この段階が分かりやすすぎるからです。
ミドル:ベチバーの土と根が白さの下から出てくる
時間が進むと、ベチバーの土と根が下から出てきます。白さはまだ残っているのに、その足元に湿った地面が敷かれていく。
落差が一番はっきり見えるのがこの区間です。上着を着る季節なら、布に移った白さと肌の上の土が二重に届きます。この重なりを面白いと思えるかどうかが、最初の分かれ目。
ラスト:アンバーグリスとムスクが暗く官能的な方へ
後半はアンバーグリスとムスクが前に出て、暗く官能的な方へ振り切れます。清潔感だけを期待して選んだ人が裏切られるのは、この時間帯です。
逆に、夜まで一緒に動く1本を探しているなら狙いどおりの落ち方をする。冷えて乾いた空気のほうが密度が出るので、秋から冬の夕方以降がいちばん収まります。
この落差を面白いと感じるかどうかで、評価が分かれます。
向いている人
| こういう人 | 相性 |
|---|---|
| 変化のある香水が好き | ◎ |
| ムスクが好き | ◎ |
| 夜に使う1本が欲しい | ◎ |
| 清潔感だけが欲しい | △ |
| 安定した香りが好き | △ |
清潔感だけを求めているなら、後半で裏切られます。
変化を楽しむ香水として捉えると、この構成は面白い。
どんな場面でどう着るか
夜に強い香りです。前半の白さで場に入り、後半の暗さがそのまま夜の空気に重なる。
| 場面 | おすすめ度 |
|---|---|
| 夜の外出 | ◎ |
| 休日 | ○ |
| 職場 | △ |
| 秋冬 | ◎ |
| 夏 | △ |
職場に△が付くのは、昼のあいだに印象がひっくり返るからです。朝に清潔感で選んだつもりでも、夕方には別の香りが立っている。人と会う予定が長く伸びる日は、避けたほうが読み違えが少ないはずです。
秋冬が◎なのは、乾いた冷たい空気のほうが白さも暗さも輪郭を保つため。夏は湿度で後半の重さが前に出やすく、扱いが難しくなります。
合わせやすい服
- 白いシャツ
- 黒の服
- きれいめ
- 夜向けの服装
白いシャツに合わせると前半の清潔感が素直に伸び、黒の服だと後半の暗さのほうが強く見えます。同じ香りでも、着ているもので受け取られ方が変わる。
量は少なめから始めてください。首の後ろや胸元など体温で立ち上がる位置に置くと、後半の変化まで無理なく届きます。乗せすぎると前半の輝きが金属的な方へ振れるので、足すのは肌の上で一度確かめてからでも遅くない。
短所
| 短所 | 程度 |
|---|---|
| 後半で印象が変わる | 中 |
| 価格が高い | 大 |
| 期間限定 | 大 |
| アルデヒドが苦手な人がいる | 中 |
アルデヒドは、金属的だと感じる人がいます。
古い香水を連想する人もいる。
この素材が苦手なら、最初の数十分が耐えられない可能性があります。
50mLで52,250円という金額を考えると、試着は必須です。
どれも「合わない人をはっきりさせる」種類の短所です。後半で印象が変わる点は、変化のある香水を探している人にとってはむしろ選ぶ理由になる。期間限定なのも、裏を返せば期限までに決めればいいという話で、迷い続ける時間は短く済みます。価格の重さも、15mLから入れば入口は下げられます。
買い方
本来はロサンゼルスの店舗でしか買えない香りです。
ただし2026年9月30日までは期間・数量限定で、日本の公式オンラインと直営店でも取り扱いがあります。
| 容量 | 価格 |
|---|---|
| 15mL | 22,990円 |
| 50mL | 52,250円 |
| 100mL | 76,560円 |
クラシックコレクションより2割ほど高い価格です。50mLで5万円台になります。
| 買い方 | 利点 | 注意 |
|---|---|---|
| 期間中に公式で買う | 定価で確実 | 期間が終わると買えない |
| 現地の店舗 | 定価 | 行く機会が要る |
| 通販の並行輸入 | いつでも買える | 価格が上がる・状態が読めない |
期間が終わると、次にいつ日本で買えるかは分かりません。気に入ったなら期間中に決めたほうが確実です。
前半と後半で別の香りになるので、必ず時間を置いて判断してください。
店頭で5分嗅いだだけでは、この香水の半分しか分かりません。
難しいのは、期間中に「試す」と「買い足す」の両方を済ませる必要があることです。15mLで数週間試してから50mLを、と考えても、その時点で期間が終わっていれば買えません。現実的には、15mLをまず確保し、前半と後半の変化を数日で集中的に確かめて、合うと分かったら期間内に大きいサイズを判断する。通常の香水よりも決断の時間割が前に詰まっている、と考えておくと失敗しにくいはずです。
あわせて読みたい
- 穏やかなムスクを見るならル ラボ アンブレット9もどうぞ。
まとめ:白い前半と暗い後半が同居する1本
白く清潔なムスクと、暗く官能的な部分が同居する構成です。
アルデヒドが前半の輝きを作り、ベチバーとアンバーグリスが後半を暗くします。
清潔感だけを求めていると、後半で印象が変わります。
動物性香料はすべて代替されており、公式もその点を明記しています。
使いどころは夜と秋冬に寄ります。乾いて冷たい空気のほうが白さも暗さも輪郭を保ち、湿度が高い時期は後半の重さが先に出やすい。職場に置きにくいのは、朝に清潔感で選んだつもりでも夕方には別の香りが立っているからで、人と会う予定が長く伸びる日ほど読み違えが起きます。逆に、夜まで一緒に動く1本を探しているなら狙いどおりに落ちる。
買うなら、期限のほうが先に来ます。本来はロサンゼルスの店舗でしか買えない香りが、2026年9月30日までは日本の公式オンラインと直営店でも扱われている。5万円台の判断を勘で下さないために、まず15mLを確保して前半と後半を数日で集中的に確かめ、合うと分かった時点で大きい容量に進む。店頭で5分嗅いだだけでは半分しか分からない香水なので、時間を置いてから決めてください。
※本記事はプロモーションを含みます

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