顔の立体感を出す手法ですが、男性がやると最も不自然になりやすい工程でもあります。この記事では、必要かどうかの判断基準と、やるなら守るべき線を整理します。
何をするものなのか
原理はシンプルです。
明るい色は前に出て見え、暗い色は奥に引っ込んで見える。この錯覚を使って、顔の凹凸を強調します。
| 道具 | 働き | 入れる場所 |
|---|---|---|
| ハイライト | 高く見せる | 鼻筋・頬骨の上・眉下 |
| シェーディング | 引き締めて見せる | フェイスライン・鼻の脇 |
ただし男性の顔は、もともと凹凸がはっきりしていることが多い。そこにさらに陰影を足すと、過剰になります。
女性のメイクでこれが多用されるのは、骨格の違いという前提があるからです。同じ理屈をそのまま持ち込むと失敗します。
必要かどうかの判断
そもそもやるべきかを先に決めてください。
| こういう人 | 判断 |
|---|---|
| 顔の凹凸が少ない | ○ 効果が出る |
| 丸顔で輪郭をぼかしたい | ○ シェーディングが効く |
| もともと彫りが深い | × 過剰になる |
| メイク初心者 | × まず他の工程を |
| 自然さを最優先 | × やらないほうがいい |
優先順位としては最後です。青髭、クマ、テカリ、色ムラ。これらを整えるほうが、印象への影響は圧倒的に大きい。
立体感の調整は、その先で「まだ足りない」と感じたときに考えるものです。最初に手を出す工程ではありません。
やるなら「シェーディングだけ」
どちらか一方に絞るほうが失敗しません。
男性の場合、ハイライトは不自然になりやすい。明るく光る部分ができると、テカっているようにしか見えないからです。
| 工程 | 男性での難易度 | 推奨 |
|---|---|---|
| シェーディング | △ 加減が要る | ○ こちらから |
| ハイライト | × テカリに見える | △ やるなら極少量 |
フェイスラインに薄く影を入れるだけなら、輪郭が締まって見えて、しかも気づかれにくい。
ハイライトを使うなら、パール感のないマットなタイプを、ごく少量。光るタイプは避けてください。
入れる場所と量
場所を間違えると一気に不自然になります。
シェーディングの3原則
- フェイスラインの外側に沿って薄く
- 境目を必ずぼかす。線を残さない
- 1回で決める。重ねない
2つ目が要になります。境目が見えた瞬間に「塗っている」と分かります。ブラシで境目を往復させて、色を散らしてください。
そして色は自分の肌より1〜2段暗い程度。それ以上暗いと、汚れているように見えます。
鼻の脇に入れる「ノーズシャドウ」は男性では特に不自然になりやすい場所です。初めてなら手を出さないほうが無難です。
光の下での見え方を確認する
室内と屋外で見え方が変わります。
| 環境 | 見え方 |
|---|---|
| 洗面所の照明 | 陰影が分かりにくい。入れすぎる |
| 自然光 | ◎ 実際の見え方に近い |
| 屋外の直射日光 | 陰影がはっきり出る。過剰が目立つ |
| 蛍光灯のオフィス | 平坦に見える。効果が薄れる |
室内で調整すると、必ず入れすぎます。照明が上から当たるので、自分で入れた影が見えにくい。
出かける前に窓際で確認してください。自然光で見て「入っているかどうか分からない」くらいがちょうど良い量です。
道具で仕上がりが変わる
この工程はブラシがほぼ必須です。
| 道具 | 仕上がり |
|---|---|
| ブラシ | ◎ ぼかせる。境目が消える |
| 指 | × 面で乗って境目が出る |
| スポンジ | △ ぼかせるが量が乗りやすい |
指でシェーディングを入れると、確実に線が出ます。ぼかす工程が要る以上、ブラシは必要です。
ブラシに取ったあと、手の甲で余分を落としてから顔に乗せる。この一手間で量の失敗が減ります。
色の選び方
色を外すと一気に不自然になります。
| 項目 | 選ぶ基準 |
|---|---|
| シェーディングの色 | 自分の肌より1〜2段暗いグレー寄りのブラウン |
| 赤みの強い色 | × 日焼けしたように見える |
| 黄みの強い色 | △ 肌によっては浮く |
| ハイライト | パールなしのマット。白すぎないもの |
シェーディングは「影の色」なので、グレー寄りが自然です。赤みや黄みが強い色は、影ではなく「塗った色」に見えます。
そして暗すぎないこと。2段以上暗いと、汚れているように見えます。
ハイライトを使うなら、白ではなく肌に近いベージュを。白いものは確実に浮きます。
やめどきの判断
続けるかどうかを見直す基準です。
| こういう状態なら | 判断 |
|---|---|
| 境目が消せない | やめる。技術より時間がかかる |
| 自然光で見ると濃い | 量を半分に。それでも濃いならやめる |
| 人に指摘された | やめる。気づかれている時点で過剰 |
| 自分で満足している | 続けていい |
この工程はやらなくても困りません。うまくいかないなら、無理に続ける理由がない。
他の工程に手間を回すほうが、同じ時間で得られる見た目の改善が大きい。
立体感は骨格でほぼ決まります。メイクで変えられる幅は、思っているより小さいと考えてください。
代わりになる方法
立体感を出す手段は、メイクだけではありません。
| 方法 | 効果 | 難易度 |
|---|---|---|
| 髪型で輪郭を変える | ◎ 最も効果が大きい | 美容師に相談 |
| 眉の角度を整える | ○ 顔が引き締まる | △ |
| 姿勢を正す | ◎ フェイスラインが変わる | ◎ 無料 |
| 体重を落とす | ◎ 根本的 | △ 時間がかかる |
| シェーディング | △ 限定的 | △ 失敗しやすい |
姿勢は無料で今すぐ変えられます。顎を引いて背筋を伸ばすだけで、フェイスラインの見え方が変わります。
そして髪型。サイドの量や長さで輪郭の見え方は大きく変わるので、美容師に「顔まわりを締めたい」と相談するほうが確実です。
メイクで陰影を足すのは、これらをやったうえで、それでも足りないときの手段です。
使う道具と質感の選び方
パウダーとクリームで難易度が違います。
| 形状 | 扱いやすさ | 仕上がり | 向く人 |
|---|---|---|---|
| パウダー | ◎ 調整しやすい | 自然 | 初めてならこれ |
| クリーム | △ 一度乗ると動かせない | 密着感がある | 慣れてから |
| スティック | × 濃く出る | はっきりする | 非推奨 |
パウダー一択だと思ってください。少しずつ足せるので、失敗しても取り返しがつきます。
クリームやスティックは、一度乗せると色を薄くするのが難しい。濃く入りすぎたときに修正できません。
そしてラメやパールが入っていないものを選ぶ。光る成分が入っていると、影のはずの場所がテカって見えます。
誰にでも合うわけではない
はっきり言っておきます。
| そう期待しているなら | 実際のところ |
|---|---|
| 小顔になる | ならない。輪郭が締まって見える程度 |
| 鼻が高く見える | 近距離では不自然に見えやすい |
| 必須の工程 | × 男性では優先度が最も低い |
| やらないと物足りない | 他の工程を先に見直す |
この工程は、やらなくても困りません。むしろ初心者がやると、失敗が最も目立つ場所です。
青髭を消す、クマを消す、テカリを抑える。この3つのほうが、投じた手間に対する見た目の改善がはるかに大きい。
立体感の調整は、他が完成してから考えてください。
あわせて読みたい
- 自然に見せるなら、バレない基準の記事もどうぞ。
- ぼかす道具は、メイクブラシの記事もどうぞ。
- 優先順位は、メンズメイクの始め方の記事もどうぞ。
まとめ
ハイライトとシェーディングは、男性がやると最も不自然になりやすい工程です。青髭・クマ・テカリを整えるほうが、印象への影響は圧倒的に大きい。優先度は最後です。
やるならシェーディングだけ、フェイスラインに薄く。ハイライトはテカって見えるので避けたほうが無難です。そして自然光で「入っているか分からない」くらいがちょうど良い量です。
※本記事はプロモーションを含みます









コメント