霧をふくんだような、渋さの少ない木の香りです。出だしは柑橘とスパイスで明るく、中盤からジャスミンが木の輪郭をぼかし、最後は癖の少ないシダーウッドが静かに残ります。木の香水はまだ自分には早い、と感じてきた人に向く1本です。
木の香水と聞いて身構える人がいます。渋くて重く、年齢が上の人のもの、という印象があるからでしょう。SHIRO PERFUMEのボン ウッド(BON WOOD)は、その先入観からずれた場所を狙っています。公式が公開している内容から読み取れることを整理します。
この記事でわかること
- ボン ウッドの香りの正体(霧のかかった森という設計)
- 柑橘からシダーウッドまでの時間の流れ
- つけ方と持続、向く場面と外したほうがいい場面
- 50mLと100mLの値段、フレグランスシリーズとの違い
結論:ボン ウッドは「霧で和らげた木」の香り
総合評価:4.0 / 5.0 ★★★★☆
公式の説明は「柑橘とフローラル、木々のフレッシュな香りがまろやかに溶け合う、まるで森の中にいるようなウッディな香り」。そして「霧が深くかかって先の見えない森のような、神秘的な奥深さ」と続きます。
晴れた森ではなく霧の森だという指定が効いています。湿度が入ることで、木の乾いた渋さが和らぐ。針葉樹の爽快さでもなく、老木の重さでもない、中間の温度に置かれています。
ボン ウッドの基本情報
| ブランド | SHIRO(1989年・北海道砂川で創業) |
| ライン | SHIRO PERFUME(調香師が自由に表現するライン) |
| 商品名 | ボン ウッド(BON WOOD) |
| 容量 / 価格 | 50mL:11,203円/100mL:16,005円 |
| 香調 | トップ:柑橘、スパイス / ミドル:ジャスミン / ラスト:シダーウッド |
| 系統 | ウッディ(柑橘とフローラルを含む) |
| 持続時間 | 約5〜6時間(公式) |
| 題材 | 霧が深くかかった森 |
香りの変化:柑橘の入り口からシダーウッドまで
使われている原料は三段で、時間がたつごとに景色が入れ替わっていく構成です。表の並びは、そのまま肌の上で起きる順番として読めます。
| 段階 | 原料 | 役割 |
|---|---|---|
| 最初 | 柑橘、スパイス | 明るい入り口。木の前に置く |
| 中盤 | ジャスミン | 上品な花。硬さを抜く |
| 最後 | シダーウッド | 落ち着いた木。長く残る |

トップ:柑橘とスパイスで、木の香水に聞こえない
最初に立つのは柑橘とスパイスの明るさです。冒頭を柑橘で始めているので、最初のひと吹きでは木の香水だと分かりません。渋い森を予想して身構えていた人ほど、入り口の開けた明るさに拍子抜けするはずです。
ミドル:霧をつくっているのはジャスミン
柑橘が引いたあと、間に入ってくるのがジャスミンです。花の湿度が木の輪郭をぼかして、乾いた渋さがまろやかに変わる。公式が霧にたとえた神秘的な奥行きは、この段階でいちばん濃くなります。木だけで組むと単調になるところを、花を一枚挟んで避けている作りです。
ラスト:癖の少ないシダーウッドが残る
最後まで肌に残るのはシダーウッドです。鉛筆の芯を削ったときのような、乾いた静かな木の香りで、癖が少なく主張も穏やか。派手な締めではないぶん、木の香水に慣れていない人を最後まで置いていかない。
木の香水が初めてでも入れるか
入れます。公式も「まとうたび、森林浴をしながら深呼吸をしているかのような心地よさ」という書き方をしていて、専門的な渋さを求めていません。
| 場面 | 向き | 理由 |
|---|---|---|
| 秋冬 | ◎ | 木と樹脂が気温の低い時期に整う |
| 職場 | ○ | 主張が穏やか。量を絞れば使える |
| 休日の外出 | ◎ | カジュアルにも寄る |
| 真夏 | △ | スモーキーさが汗と混ざる |
量の目安
- 1〜2プッシュ。木系は多くても強くならず、こもる
- 上半身につけると柑橘の明るさが先に立つ
- 服より肌のほうが穏やかにまとまる
つけ方と持続
公式は、肌から15センチほど離して1〜2プッシュと案内しています。
つける場所と出方
- 首すじ・耳の後ろ:最も届く。人に伝えたいとき
- 手首:動くたびに香る
- 足首・内もも:自分だけが感じる程度
- ウエストまわり:下から穏やかに立ち上がる
公式が「しっかり香らせたいなら上半身、穏やかに楽しみたいなら下半身」とはっきり書いているのは親切です。同じ1プッシュでも、場所を変えるだけで印象が変わります。
公式が公表している持続時間は、どの香りも約5〜6時間です。
朝につけて昼過ぎに薄くなる計算になります。夕方まで残したいなら、昼に一度足す前提で考えておくと外しません。
SHIRO PERFUMEというライン
SHIRO PERFUMEは、テーマやコンセプトを設けず、世界各地の調香師がそれぞれの世界観を自由に表現したラインです。だから香りの名前が抽象的で、何の匂いなのかは名前から読み取れません。フレグランスシリーズが「サボン」「キンモクセイ」と中身をそのまま名乗るのとは逆の作りになっています。
誰が作ったかを公開しているのも、このラインの特徴です。国籍や性別、着想の元まで書かれている香りがあり、香水を作品として扱う姿勢が見えます。
SHIROの香水には2つのラインがあります。値段が4倍近く違うので、先に整理しておいたほうがいい。
| ライン | 容量と価格 | 性格 |
|---|---|---|
| フレグランス | 40mL・4,180円 | サボンなど。日常に置く価格帯 |
| パフューム | 50mL・11,203円/100mL・16,005円 | 調香師の作家性を出したライン |
サボンやキンモクセイが4,180円で買えることを知っていると、1万円を超えるこちらは同じブランドとは思えないかもしれません。実際、容量も40mLと50mL以上で違い、狙っている場所が別です。
SHIROは1989年に北海道の砂川で始まった会社です。もともとは化粧品の受託製造をしていて、自社ブランドを立ち上げたのは2009年。ガゴメ昆布や酒かすなど、日本の素材を使うことで知られています。
SHIROの香水は、水の代わりに植物の抽出液を使っています。香りによって使う素材が違い、北海道愛別町のヨモギ、北海道江丹別町の白樺、徳島県の木頭ゆずが使い分けられている。香料以外の部分に産地を持たせているのは、この会社らしいところです。
引っかかるところ
個性は強くありません。木の香水として尖った部分がないぶん、他ブランドの同系統と並べたときに違いを説明しにくい。
価格も上がります。木系は数千円台にも良質なものが多い領域で、1万円を超える差額をどこに見出すかが判断になります。
ひとつ注意があります。公式はアトマイザーへの詰め替えを「吐出不良の原因になる」として控えるよう案内しています。小分けして持ち歩く使い方は想定されていません。
ただし、この3つはそのまま向き不向きの目安になります。個性や価格で選びたい人には弱く映りますが、木の香りを毎日の服装に馴染ませたい人には、尖っていないことがそのまま使いやすさになる。詰め替えができない点も、ボトルの置き場所を決めて使う人なら気になりません。
容量と値段の目安
日本では公式オンラインと直営店で買えます。
| 容量 | 価格 |
|---|---|
| 50mL | 11,203円 |
| 100mL | 16,005円 |
フレグランスシリーズの40mLが4,180円であることを考えると、この価格差は小さくありません。同じSHIROでも、別の買い物だと考えたほうがいい。
| 買う場所 | 価格 | 注意 |
|---|---|---|
| 直営店・公式 | 定価 | 試してから買える。返金・交換の対象 |
| 取扱のある店舗 | 定価 | パフュームは置いていない店もある |
| 通販の転売品 | 上下する | 保管状態が読めない |
試してから決める
1万円を超える買い物になります。店頭のテスターは紙に吹いたものが多く、肌の上でどう出るかまでは分かりません。
まとめ:木系の一本目に置ける、静かなウッディ
ボン ウッドは、木の香水を霧という湿度で和らげた一本です。柑橘で始まりシダーウッドで終わるので、木系が初めてでも身構えずに入れます。
尖りがないぶん個性も薄い。木の香りを日常に置きたい、という目的なら合います。
値段は50mLで11,203円、100mLで16,005円。木系は数千円台にも良質なものが多い領域なので、金額だけを見れば割高に映ります。ただしこちらはテーマを決めず調香師が自由に表現したラインで、水の代わりに植物の抽出液を使う作りまで含めて買うことになります。
使いどころは秋冬と休日の外出。職場でも量を絞れば通ります。真夏だけはスモーキーさが汗と混ざるので、その時期は別の香りに任せればいい。詰め替えを公式が控えるよう案内している点は持ち歩きたい人に引っかかりますが、家で1〜2プッシュして出るぶんには関係しません。
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※本記事はプロモーションを含みます

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