薄毛が気になってシャンプーを替えるなら、物差しは「育毛」ではなく今の頭皮に出ている症状のほうです。皮脂とニオイか、脂性肌か、フケとかゆみか、乾燥か。結論から言うと、症状がどこに出ているかで当たる1本が変わります。フケ・かゆみを防ぎ頭皮を清浄に保つ7本を、いまの自分の頭皮に合わせて一緒に見ていきましょう。
この記事でわかること
- 育毛ではなく頭皮の症状で選ぶ考え方
- 皮脂・脂性肌・フケかゆみ・乾燥、症状別の選び方
- コンディショナー込みかどうかの選び方
- 洗い方から先に変えられること
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
薄毛が気になり出したら、頭皮の状態に合わせてシャンプーを選び直していい
鏡を見て頭頂部やおでこの生え際が気になり出したとき、その日から自分で変えられるものはそう多くありません。そのなかで、毎日必ず使っていて、しかも頭皮に直接触れているのがシャンプーです。ここを自分の頭皮の状態に合わせて選び直すのは、最初の一手として素直に正しいと僕は考えています。
理由は単純で、シャンプーには得意な仕事がはっきりあるからです。薬用シャンプーに期待できるのは、フケやかゆみを防ぐ、頭皮の汗臭を防ぐ、毛髪と頭皮を清浄にするという働きになります。地肌の環境を整えるところは、まさにシャンプーの担当範囲です。
そのうえで、この記事の立場も先に書いておきます。シャンプーの持ち場は、頭皮の土台を整えるところです。育毛剤や医薬品とは役割が分かれているので、「これを使えば増える」という話はここには出てきません。出てくるのは、頭皮の悩みごとに、どのシャンプーが当たっているかという話です。
その分け方でいくと、選ぶ1本はかなり早く決まります。悩みが皮脂とニオイなのか、洗ってもすぐベタつく脂性肌なのか、フケとかゆみが出ているのか、乾燥してつっぱるのか、香料や添加物に反応しやすいのかで分かれます。どこに出ているかで、当たっている有効成分も処方も変わってくるからです。
いま気になっていることで、行き先が分かれる
| いま気になっていること | 選ぶ方向 | この記事で挙げるもの |
|---|---|---|
| 皮脂とニオイ。まず毎日使う1本から変えたい | 薬用シャンプーに切り替える | 花王 サクセス 薬用シャンプー |
| 洗った日の夕方にはもうベタついている | 脂性肌用に設計されたものへ | アンファー スカルプD 薬用スカルプシャンプー オイリー |
| フケとかゆみが出ていて、そちらのほうがつらい | 有効成分が2種入った薬用へ | コラージュフルフルネクスト シャンプー うるおいなめらかタイプ |
| 洗ったあとにつっぱる、乾いてから粉をふく | 同じシリーズでも乾燥肌用のほうへ | アンファー スカルプD 薬用スカルプシャンプー ドライ |
| 香料や添加物に頭皮が反応しやすい | 洗浄の強さより処方の穏やかさで選ぶ | haru kurokami スカルプ 黒髪スカルプ シャンプー |
| 皮脂が残っている感じが一日とれない | 皮脂を取り除く働きを持つものへ | 大塚製薬 UL・OS 薬用スカルプシャンプー |
| コンディショナーを別に買わず1本で終わらせたい | 洗い上がりまで込みで設計されたものへ | 田村治照堂 ハツモール薬用スカルプシャンプー |
7本とも僕の手元にあるわけではないので、使用感を語るのではなく、成分表示と、それぞれが引き受ける働きから条件で振り分けます。頭皮のことは体感の差が大きい領域なので、そのほうが読む側にとって当てになるはずです。
皮脂とニオイが気になるなら、毎日使う1本を薬用に替える

いちばん多いのは、髪の量そのものより先に、夕方の頭皮のニオイや、枕についた皮脂のほうが気になっているケースだと思います。ここは通常のシャンプーでも洗えますが、フケや汗臭を防ぐ働きを持つ薬用シャンプーに替えると、狙いがはっきりしてきます。
その入口として置きやすいのが、花王のサクセス薬用シャンプーの本体400mLです。有効成分にはピロクトン オラミンが使われていて、汗臭とフケ・かゆみを防ぐ働きが期待できる1本です。ドラッグストアでも通販でも常に手に入る現行品です。
もうひとつ、この製品を最初に挙げた理由があります。花王は公式に、毛穴を洗浄して育毛剤や育毛トニックの浸透を助ける、という位置づけでこのシャンプーを説明しているからです。育毛剤を使うつもりがあるなら、その前に毛穴の皮脂を落としておくという順番の話です。頭皮に何かを足す前に、まず洗うほうを整えるという考え方は理にかなっています。
清涼感と刺激が、そのまま向き不向きになる
一方で、合わない人もいます。その他の成分にエタノールとメントールが入っていて、メントール配合ぶんの清涼感がある処方です。洗い上がりのスースーする感じが心地よく感じられる人にはいいのですが、頭皮が乾燥しやすい人や、刺激が苦手な人には向きません。 洗ったあとに突っ張る感覚が出るなら、そこは無理をしないほうがいいです。
なお、清涼感の強さについては花王側が品番で分けています。強いほうは別の製品として用意されているので、この本体をいちばん刺激の強いものだと思う必要はないでしょう。それでもエタノールとメントールが入っていることは事実なので、乾燥肌の自覚がある人は、このあとに出てくる乾燥肌向けの節まで飛ばしてもらってかまいません。
そしてもう一点。この1本が引き受けるのは、あくまで皮脂とニオイのほうになります。夕方の頭皮のニオイと、枕についた皮脂が気になっている人にはまっすぐ当たりますが、乾燥でつっぱっているなら、このあとに挙げるドライのほうが噛み合うはずです。
洗った日の夕方にはもうベタつく人は、脂性肌用に振る
朝洗ったのに、昼を過ぎたころには前髪が束になっています。この状態だと、一般的な薬用シャンプーでは物足りなく感じることが多いはずです。皮脂の量が多い頭皮は、洗浄の設計そのものが脂性肌向けになっているものを選んだほうが噛み合います。
その代表がアンファーのスカルプD、薬用スカルプシャンプーのオイリー、つまり脂性肌用の350mLです。有効成分はピロクトンオラミン、グリチルリチン酸ジカリウム、サリチル酸の3つです。価格より中身を優先する人向けの位置づけになります。
ここで一つ、読み分けておきたい箇所があります。皮脂を落とすのは洗浄の仕事であって、有効成分の仕事ではありません。この3つの有効成分が受け持つのは、フケ・かゆみを防ぐことと、頭皮を清浄に保つことです。 「脂性肌用」という名前は、どんな頭皮を洗う前提で洗浄が組まれているかを示しています。つまり、落とす側は洗浄の設計、あれを防ぐ側は有効成分、と二枚で効いてくる1本でした。
価格の高さときしみを、続けられるかどうかで判断する
この製品でいちばん現実的な問題は、続くかどうかです。7本を通して見ても単価は最上位で、毎日使う消耗品としては負担が効いてきます。半年、1年と続ける前提で計算して、それでも許せる範囲かを先に見ておいたほうがいいでしょう。途中でやめて元のシャンプーに戻るなら、最初から続けられる価格帯を選ぶほうが結果的に良いです。
洗い上がりも人を選びます。しっかり洗うぶん、すすいだあとに髪がきしむと感じる人が多く、コンディショナーを別に買う前提になりがちです。ここは本体の価格に上乗せされる部分なので、合わせて考えておく必要があります。
そして、この銘柄については書いておきたいことが一つあります。スカルプDは世の中で育毛シャンプーとして語られることの多い銘柄ですが、この1本が引き受けているのはフケ・かゆみと汗臭を防ぎ、毛髪と頭皮を清浄にするところです。脂性肌の頭皮をどう洗うかという問題に、正面から設計された1本として見ると、いちばん力を発揮します。ベタつきで一日の後半が台無しになっている人には、この価格を出す理由がはっきり立ちました。
買うときに、もうひとつ注意点があります。同じシリーズにドライ(乾燥肌用)や、より洗浄力を上げたタイプ、つめかえ用が併売されていて、検索するとそれらが混ざって出てきます。ドライについては、このあと乾燥肌の節で別に扱う予定です。買おうとしているのが本体なのか、オイリーなのか、そこは注文前に必ず確認してください。
フケとかゆみが出ているなら、そちらを先に止める

頭皮を掻いてしまう、肩に白いものが落ちる、洗っても数日でまた出てきます。この状態のときは、薄毛の対策より先にフケとかゆみのほうに手を打つ順番になります。掻くこと自体が頭皮に負担をかけますし、地肌が落ち着かないうちは何を足しても判断がつかないからです。
ここで候補になるのが、コラージュフルフルネクストシャンプーのうるおいなめらかタイプ400mLになります。発売元は持田ヘルスケアです。有効成分はミコナゾール硝酸塩とピロクトンオラミンの2種類になります。フケ・かゆみを防ぐ有効成分を2種類配合しているという点が、この製品のいちばん分かりやすい特徴になります。
期待できるのは、フケ・かゆみを防ぐ、毛髪と頭皮を清浄にする、すこやかに保つ、汗臭を防ぐという働きです。薬用シャンプーとしてはかなり具体的に書かれているほうなので、自分の悩みと重なっているかを確かめやすいはずです。肩に落ちる白いものが毎日気になっている人には、7本のなかでいちばんまっすぐ当たる1本でした。
タイプ違いと価格が、買うときの引っかかりどころ
まず、買い間違いの話からいきます。このシリーズには、うるおいなめらかタイプのほかに、すっきりさらさらタイプがあり、容器の見た目が似ています。通販で「コラージュフルフルネクスト」と検索すると、すっきりさらさらタイプやセット品、つめかえ用が上位に混ざって出てくるので、タイプ名まで見て注文するのが必須です。乾燥が気になる人がすっきりさらさらを買ってしまうと、狙いと逆になります。
価格は高めの部類に入ります。薬用シャンプーとしては珍しい価格帯ではないものの、家族と共用すると減りが早いので、続ける前提なら負担は見ておいたほうがいいでしょう。つめかえ用も用意されているので、本体を1本使ってから切り替えると無駄が出ません。
この1本の持ち場は、フケとかゆみを防いで頭皮を清潔に保つところです。掻いてしまう回数が減れば、そのぶん頭皮への負担も軽くなります。順番として、ここから手を打つのは理にかなっていました。
もうひとつ、大事な線引きをしておきます。フケやかゆみが長く続いている、赤みや痛みがある、市販の薬用シャンプーを何本か替えても変わりません。こういう状態は、シャンプーで抱え込む話ではなく皮膚科の領域です。地肌に炎症が出ているなら、まず受診してください。 原因が分かったうえで日々のシャンプーを選ぶほうが、遠回りに見えて早いはずです。
洗ったあとにつっぱるなら、同じシリーズでも乾燥肌用に振り直す
ここまでは皮脂が多い側の話でしたが、頭皮の悩みは逆側にも出ます。洗ったあとに地肌がつっぱる、乾いてから肩に細かい粉のようなものが落ちる、指で触ると硬い感じがします。この状態のまま洗浄力の強いものを使い続けても、噛み合わないまま日数が過ぎていくだけでしょう。
ここで挙げるのは、アンファーのスカルプD 薬用スカルプシャンプー ドライ、つまり乾燥肌用の350mLです。先ほどのオイリーと同じスカルプDのシリーズで、乾燥肌向けのラインとして展開されているものです。有効成分はピロクトンオラミン、グリチルリチン酸ジカリウム、アラントインの3つになります。オイリーとは3つ目が入れ替わっていて、そこが2本を見分ける目印です。
この1本に期待できるのは、フケ・かゆみを防いで、頭皮を清浄に保つ働きです。「乾燥肌用」という表記は、どんな頭皮を洗う前提で組まれた処方なのかを示す名前だと読んでください。洗ったあとにつっぱる、乾いてから粉をふく、という状態の人は、こちらへ振り直すほうが噛み合います。
価格と、洗い上がりの物足りなさ
価格は350mLで4,500円です。1本あたりの負担は、軽くはありません。乾燥が季節限定のものなのか、一年を通して続いているのかを一度考えてから決めたほうが、後悔は少ないはずです。
洗い上がりの評価も分かれます。脂性肌用よりも洗浄がマイルドな設計なので、汗をかいた日や整髪料を使った日には、さっぱり感が足りないと感じることがあるでしょう。夏場だけ別の1本と使い分けている人もいますし、それは無理のない運用だと思います。
そして、買い間違いの話をもう一度書いておきます。オイリーとドライは容器の見た目が近く、通販の一覧では隣り合って並びがちです。注文画面でドライ、または乾燥肌用の表記が出ているかを確かめてから確定してください。
アンファー スカルプD 薬用スカルプシャンプー ドライ[乾燥肌用] 350mL
参考価格 4,500円前後
頭皮が乾燥してつっぱる・粉をふくタイプで、脂性肌用ではなく保湿重視のシャンプーを探している人
香料や添加物に反応しやすい頭皮なら、洗浄そのものを穏やかにする
薬用のものをいくつか試したのに、どれを使っても翌日に地肌がむずむずする、という相談も少なくありません。有効成分を足す方向で解決しようとしてうまくいかないときは、洗浄そのものを穏やかな設計に振り替えると噛み合うことがあります。
ここで挙げるのは haru kurokami スカルプ 黒髪スカルプ シャンプーの400mLです。販売元は株式会社nijitoで、7本のなかで唯一、有効成分ではなく洗浄処方そのもので選ぶ1本になります。無添加とアミノ酸系の洗浄成分を打ち出していて、リンスやコンディショナーを別に使わないオールインワンのシャンプーとして展開されているものです。
この1本に期待できるのは、髪と頭皮をやさしく洗い上げて、地肌に余計なものを残さないところです。アミノ酸系で洗浄そのものが穏やかなぶん、頭皮がむずむずしやすい人でも毎日続けやすい組み立てになっていました。有効成分で症状に当てにいくタイプではないので、フケやかゆみがはっきり出ているなら前の節までの薬用が先になります。
洗浄がマイルドなことは、そのまま弱点にもなる
洗浄が穏やかということは、落とす力もそのぶん控えめということになります。皮脂が多い人が夜の1回だけで済ませようとすると、落としきれていない感じが残ることがあるでしょう。整髪料をしっかり使う日は特にそうなりやすいので、そこは割り切りが要ります。
価格は400mLで3,480円です。有効成分に払うお金ではなく、処方の穏やかさとオールインワンの使い勝手に払うお金だと考えると、納得しやすいはずです。フケやかゆみがはっきり出ている段階なら、前の節までに挙げた薬用のほうが噛み合います。
刺激の少なさを最優先にしたい人、リンスやコンディショナーを増やしたくない人には、候補として見る価値があります。洗浄そのものを穏やかにする方向の1本だと分かったうえで選んでください。
haru kurokami スカルプ 黒髪スカルプ シャンプー 400mL
参考価格 3,480円前後
添加物や香料に頭皮が反応しやすく、洗浄力よりも低刺激さとアミノ酸系の優しさを重視する人
皮脂が残っている感じが一日とれないなら、皮脂を取り除く効能で選ぶ
夕方になると頭皮のニオイが気になる、という悩みは相談としてかなり多いです。ただ、ニオイは原因が一つではありません。皮脂が残っているのか、汗そのものなのかで、当てるべき1本が変わってきます。
そのうえで挙げるのが、大塚製薬のUL・OS 薬用スカルプシャンプー 300mLです。フケ・かゆみを防ぎ、皮脂を取り除く働きを持つ1本になります。落とす側がはっきり立っているのが、この製品の分かりやすいところです。
洗った数時間後には指がぬるつく、一日の終わりまで皮脂が残っている感じが消えない、という状態には、落とす側から手を打つ1本として当てるのが正しい距離感でしょう。逆に、ニオイそのものを効能で狙いたいなら、汗臭を防ぐと表示されている製品を選んでください。買う前に効能・効果の欄を読めば、そこは必ず分かります。
容量と洗い上がりを、価格とセットで見る
価格は300mLで1,650円と、7本のなかでは低いほうに入ります。ただし内容量は300mLで、この記事のなかではいちばん少ない部類です。1本の安さだけで判断すると、思ったより早く無くなります。
洗い上がりは、価格なりに割り切られています。コンディショニングの成分は控えめで、洗ったあとに髪がきしむと感じる人がいるので、髪の長さがある人はコンディショナーを別に用意しておくと安心でしょう。
まずは皮脂を落とす側から試したい、そこに何千円もかけたくはない、という入口なら、この1本は素直に置きやすいです。
大塚製薬 UL・OS(ウルオス)薬用スカルプシャンプー 300mL
参考価格 1,650円前後
加齢臭・ミドル脂臭などニオイそのものが一番の悩みで、価格を抑えつつ薬用処方で対策したい人
コンディショナーを別に買いたくないなら、洗い上がりまで込みの処方を選ぶ
毎日のことなので、工程が増えるほど続きません。シャンプーを替えたのに結局コンディショナーも買い足すことになって、負担が二重になったという話はよく聞きます。1本で終わらせたいという希望は、続ける前提で考えるとかなり合理的な発想です。
ここで挙げるのは、田村治照堂のハツモール薬用スカルプシャンプー 500mLです。有効成分はグリチルリチン酸ジカリウム、ピロクトンオラミン、サリチル酸の3つになります。毛髪と頭皮を清浄にしてすこやかに保ち、フケ・かゆみと汗臭を防ぐところまで引き受ける処方です。加水分解ヒアルロン酸を配合し、コンディショナーを別に使わなくてよいとうたう処方です。
容量は500mLで、価格は1,780円になります。この記事で挙げるなかではいちばん容量が大きく、コンディショナーの費用が乗らないぶん、月あたりの負担はかなり読みやすい位置にあるでしょう。
洗い上がりの重さと、販売ページの読み方
弱点は洗い上がりです。コンディショニングを重く見た処方なので、洗ったあとに髪が重く感じる人がいます。細い髪でボリュームを出したい人には、この方向がそのまま裏目に出ることもあるので、さらっと仕上げたい人は別の候補を見たほうがいいでしょう。
もうひとつ、この製品に限らず薬用シャンプー全般に言えることを書いておきます。通販の販売ページは、キャッチコピーが大きく、中身の説明が下のほうに小さく置かれていることがあります。判断の材料にするのは、宣伝の見出しではなく、成分と効能・効果の欄のほうです。 ここを見比べる癖をつけると、シャンプーの買い物はかなり楽になります。
1本で完結させたい、容量は大きいほうがいい、洗い上がりはしっとりで構わない、という条件が揃うなら、候補に入れて損はありません。
田村治照堂 ハツモール薬用スカルプシャンプー 500mL
参考価格 1,780円前後
リンス・コンディショナーを別に買わず1本で済ませたい人、髪のまとまりも同時に整えたい人
価格で並べ直すと、続けられる範囲が見えてくる
7本を悩み別に並べてきましたが、選ぶときにもうひとつ効く軸があります。価格です。シャンプーは毎日使う消耗品なので、半年続けられるかどうかが、成分表示と同じくらい結果に効いてきます。
花王のサクセスは400mLの743円で、1mLあたり約1.9円になります。スカルプDの2本は350mLの4,500円で、1mLあたり約12.9円です。同じ「シャンプー1本」でも、続けたときの負担はここまで変わります。
| 1本あたりの価格帯 | この記事で挙げるもの | 続けるときの見方 |
|---|---|---|
| 千円台まで | 花王 サクセス(400mLで743円)、UL・OS(300mLで1,650円)、ハツモール(500mLで1,780円) | 毎日使っても負担が読みやすい。まず薬用に替えてみる段階に向いています |
| 3,000円台 | haru kurokami スカルプ(400mLで3,480円)、コラージュフルフルネクスト(400mLで3,630円) | 目的がはっきりしている人向け。つめかえ用の有無も合わせて見ておきます |
| 4,000円台 | スカルプD オイリーとドライ(どちらも350mLで4,500円) | 内容量が350mLと少なめなので、月あたりに直してから決めたい価格帯です |
高いものが効く、という話ではありません。価格の差は、有効成分の種類の数や、洗浄以外にどこまで設計しているかの差です。悩みがフケとかゆみに絞れているなら、そこに当たっている1本を選べばよく、高い順に上から試す意味はありません。
一方で、安いほうから順に試すのが常に正解というわけでもないでしょう。乾燥や敏感さがはっきり出ている頭皮に清涼感の強いものを当てると、合わないまま1本使い切ることになります。価格は最後の一押しに使うもので、最初の絞り込みに使うものではないと考えてください。
シャンプーにできることの範囲を、先に決めておく
ここまで7本を並べてきましたが、いちばん伝えたいのはこの節の内容です。薄毛の対策には段階があって、シャンプーはその一段目にすぎません。範囲を先に決めておかないと、効かないものに時間を使うことになります。
役割が違う3つ
- 薬用シャンプー=フケ・かゆみや汗臭を防ぎ、頭皮を清浄に保つ
- 育毛剤=育毛、発毛促進、脱毛の予防、ふけ・かゆみを防ぐところを引き受ける
- 発毛剤や処方薬=薬剤師や医師が関わる領域で、市販のシャンプーとは別枠
育毛剤が引き受けるのは、育毛、発毛促進、脱毛の予防というところです。シャンプーとは持ち場が違うので、髪そのものに働きかけてほしいなら、こちらを併せて検討する話になります。
市販の発毛剤のうち、ミノキシジルの外用薬は第1類医薬品です。効能は壮年性脱毛症における発毛、育毛および脱毛の進行予防とされています。ただしこれは薬剤師から情報提供を受けたうえで購入する医薬品で、使用上の注意も定められています。誰にでも合うものではないので、店頭で薬剤師に自分の状態を伝えて、使えるかどうかを確認するところから始めてください。
フィナステリドなどの処方薬は、医師の管理下でしか使えません。診察を受けて、医師が必要と判断した場合に処方されるものです。オンラインでの診療という選択肢もありますが、それも仕組みとしては同じで、医師の診察を受けて、使うかどうかを決めるという流れです。ここで効果を約束できる人は誰もいません。
シャンプーの話に戻すと、この構図のなかでシャンプーが担うのは土台の部分です。地肌が荒れていたり皮脂が詰まっていたりする状態は、何を足すにしても良い出発点とは言えません。だから、まずシャンプーを整える、という順番には意味があります。
洗い方は、銘柄を替えるより先に変えられる
もうひとつ、お金のかからない部分の話もしておきます。シャンプーを替える前に洗い方を見直すだけで、頭皮の状態が落ち着く人はそれなりにいるはずです。
やることは3つだけです。お湯で流す予洗いを、いつもより長めにとること。シャンプーは手で泡立ててから頭皮につけること。すすぎは、洗っている時間より長くかけます。特に最後のすすぎ残しは、かゆみやフケの原因として真っ先に疑うところです。
乾かし方も同じくらい効きます。濡れたまま放置すると頭皮に菌が増えやすい環境になるので、タオルで水気をとってから、ドライヤーで根元から乾かします。熱を当てすぎないよう、風を動かしながら乾かすのがコツです。
このあたりを整えてから銘柄を替えると、変えた効果が読み取りやすくなります。逆に、洗い方が雑なまま高いシャンプーに替えても、何が効いたのか分からないまま次の1本に移ることになります。
頭皮の悩み別に読む
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7本の分け方を、もう一度
皮脂とニオイが主な悩みで、まず毎日使うものから替えたいならサクセスです。洗った当日の夕方からベタつく脂性肌なら、価格を許容できる範囲でスカルプDのオイリー。フケとかゆみが出ていて、そちらのほうがつらいならコラージュフルフルネクストです。洗ったあとにつっぱるほうが問題なら、同じスカルプDでもドライのほうです。
香料や添加物に反応しやすいなら、洗浄そのものが穏やかな haru kurokami スカルプを見てください。皮脂が残る感じを落としたいならUL・OSが当たります。コンディショナーを別に買わず1本で終わらせたいならハツモールになります。
この7本は競合ではなく、当たっている悩みが違うだけです。だから比べて優劣を決めるより、いまの自分の頭皮がどれに当てはまるかを見たほうが早いです。判断がつかないときは、一度洗ったあとの夕方の状態を思い出してみてください。ベタつくのか、かゆいのか、ニオうのか、つっぱるのか。だいたいそこに答えが出ているはずです。
それでも決めきれないなら、743円前後の花王 サクセス 薬用シャンプーから始めるのが、いちばん損の小さい入口です。ここで頭皮の様子を見ながら、ベタつきが強いならスカルプD オイリー、フケとかゆみが主役ならコラージュフルフルネクストへ動かしてください。シャンプーで土台を整えたうえで、その先を望むなら育毛剤という別の段階の話になります。段階を混ぜないことが、遠回りを減らす一番の方法だと思っています。
※本記事はプロモーションを含みます

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