回線を速いものに変えたのに体感が変わらない。この原因の多くは、部屋の中のルーターにあります。契約している速度がどれだけ速くても、ここで頭打ちになれば意味がありません。
買い替えの目安は5年
ルーターは規格が数年ごとに更新されます。
| 規格の世代 | おおよその時期 | 特徴 |
|---|---|---|
| 2世代前 | 2015年ごろ | 混雑に弱い |
| 1世代前 | 2019年ごろ | 一般的な水準 |
| 現行 | 2022年以降 | 同時接続に強い |
5年以上使っているなら、買い替えで体感が変わる可能性が高い。
特に家族が増えたり、機器の数が増えたりしている場合。古い規格は同時接続に弱いので、そこで詰まります。
本体も消耗します。電源を入れっぱなしなので、内部の部品が劣化する。
2つの電波を使い分ける
多くのルーターは2種類の電波を出しています。
| 電波 | 速さ | 届く距離 | 障害物 |
|---|---|---|---|
| 2.4ギガヘルツ | 遅い | 遠い | 強い |
| 5ギガヘルツ | 速い | 近い | 弱い |
同じ部屋なら5ギガヘルツ、壁を挟むなら2.4ギガヘルツ、という使い分けになります。
スマート家電の多くは2.4ギガヘルツにしか対応していません。この電波を切ってしまうと、家電がつながらなくなる。
電子レンジは2.4ギガヘルツと同じ帯域を使います。使用中に切れるなら、これが原因です。
置き場所で大きく変わる
機器を替えなくても、置き場所で改善することがあります。
良い置き場所
- 床から1〜2メートルの高さ
- 家の中央に近い場所
- 周りに物がない
- 水槽や金属棚から離す
- 電子レンジから離す
床に直接置くと、電波が下に逃げます。棚の上に置くだけで届き方が変わる。
水は電波を吸収します。水槽や、水の入った容器の近くは避けてください。
テレビの裏や、金属のラックの中も不利です。囲まれると電波が出ていきません。
接続台数を数える
家の中で電波につながっている機器は、思ったより多い。
数え忘れやすいもの
- テレビ・録画機
- スマートスピーカー
- 掃除機・エアコン
- 照明・カメラ
- ゲーム機
- 家族全員のスマートフォン
10台を超えるのは珍しくありません。古いルーターだと、この台数で処理が追いつかなくなります。
推奨の接続台数が書かれているので、実際の台数より余裕のあるものを選んでください。
部屋数と階数で選ぶ
| 住まい | 目安 |
|---|---|
| 1K・1LDK | 標準的な1台で足りる |
| 2〜3LDK | 上位モデル1台 |
| 一戸建て・2階以上 | 中継機か複数台の仕組み |
1台で家全体を賄うのは、木造2階建てでも難しいことがあります。
中継機を足すか、複数台で網を作る仕組みを使う。後者は同じ名前で家中を移動できます。
鉄筋のマンションは、壁1枚で大きく減衰します。間取りによっては中継が要る。
まず今の家で、どの部屋が遅いかを測ってから決めてください。
速度を測って原因を切り分ける
遅い原因は3か所のどれかです。
順に確認する
- 有線でつないで測る(回線の問題か)
- ルーターのすぐ横で測る(電波の問題か)
- 離れた部屋で測る(距離の問題か)
- 他の機器を切って測る(混雑の問題か)
有線で遅ければ、ルーターを替えても直りません。回線か契約の問題です。
有線は速いのに無線が遅いなら、ルーターか置き場所。ここで初めて買い替えの検討になります。
この順で切り分けないと、買っても改善しない可能性があります。
有線でつなぐという選択
動かさない機器は、有線のほうが確実です。
テレビ、録画機、机の上のパソコン。これらを有線にすると、無線の混雑が減ります。
結果として、スマートフォンの速度も上がる。電波を使う機器が減るからです。
配線が難しければ、電気の配線を使う方式もあります。壁のコンセントで通信する仕組みです。
全部を無線にする必要はありません。動かないものは有線、が基本になります。
設定でできること
買い替えなくても、設定で改善することがあります。
試す価値のある設定
- 使う電波の帯域を分けて名前を変える
- 混雑していない周波数に変更する
- 本体の再起動(月に1回)
- 機器の接続を古いものから外す
- ファームウェアを更新する
同じ名前で2つの帯域を出していると、機器が遅いほうを掴んだままになることがあります。
名前を分けて手動で選べば、確実に速いほうにつながる。
再起動だけで速度が戻ることも珍しくありません。電源を入れっぱなしだと処理が詰まります。
設定を試してから買い替えを判断してください。
買っても速くならない場合
ルーターを替えても、上限は契約した速度です。
契約が100メガなら、どんなルーターでもそれ以上は出ません。
それから、集合住宅では他の住戸と回線を共有していることがある。夜に遅くなるなら、これが原因です。
この場合はルーターではなく、契約の見直しになります。
また、スマートフォンやパソコン側が古いと新しい規格に対応していません。ルーターだけ新しくしても、その機器では速度が出ない。
買い替えの効果が出るのは、「有線は速いのに無線が遅い」「機器の数が多い」「5年以上使っている」のいずれかに当てはまる場合です。
あわせて読みたい
- 家電をつなぐならスマートスピーカーの検証もどうぞ。
- 有線でつなぐならハブとドッキングステーションもどうぞ。
まとめ
5年以上使っているなら買い替えで体感が変わる可能性があります。
床に直接置かず、1〜2メートルの高さで家の中央に置いてください。
有線でも遅いならルーターの問題ではありません。順に切り分けてください。
動かさない機器を有線にすると、無線の混雑が減ります。
※本記事はプロモーションを含みます









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