熟れたマンゴーの甘さが、ウードとレザーの暗がりに落ちていく香りです。出だしはマンゴーのジューシーな甘さをオレンジのエッセンシャルオイルが明るく照らし、中盤でマンゴーラッシーのコクとバーボンバニラが溶け合い、最後はウード、レザー、白檀、シプリオールが暗くスモーキーに沈みます。夜と秋冬に振り切った濃さを探していて、挑発的な商品名を受け入れられる人に向く1本。
エクストレ エクストレームという高濃度のラインがあります。濃度50〜60%で、通常の香水をはるかに超える。BLACK MANGOはその一本です。僕はこれを持っていないので、公表されている内容から読み取れることを整理します。
この記事でわかること
- BLACK MANGOの香りの流れ(マンゴーの甘さから、ウードとレザーの暗さへ)
- トップからベースまで公開された原料と、調香師の名前
- 挑発的な商品名とヴィーガン処方という、このブランドの二面性
- 日本での取扱と価格、買う前に確かめておくこと
結論:マンゴーの甘さを、ウードとレザーが飲み込む
一言でいうなら、果実の甘さが暗いほうへ着地するマンゴーです。公式の説明でも、熟したマンゴーとオレンジの明るい出だしから、マンゴーラッシーのクリーミーなコクとバーボンバニラを経て、ウードとレザーと白檀のダークでスモーキーな余韻へ沈むと書かれている。甘い果実の香りだけを期待すると、後半で裏切られます。
迷う理由は香りより条件のほうにあります。汚れや不潔や罪といった言葉を並べる商品名は人を選び、50mLで33,000円という設定も軽くない。ただし日本での取扱は数店舗に限られていて、同じ香りの人と居合わせる確率は極めて低い。名前を越えられるなら、人と違うものを持ちたい人にはむしろ利点になります。
総合評価:4.3 / 5.0 ★★★★★
ボーントゥスタンドアウト BLACK MANGOの基本情報
| ブランド | ボーントゥスタンドアウト(2019年・ソウル発) |
| 商品名 | BLACK MANGO |
| ライン | エクストレ エクストレーム(濃度50〜60%) |
| 日本上陸 | 2023年7月 |
| 容量 / 価格 | 50mL 33,000円(取扱店の表示は50,600円〜) |
| 持続 | 6〜8時間ほど。1〜2プッシュで足りる |
| 調香師 | ヴィオレーヌ・コラス |
| 香調 | トップ:マンゴー、オレンジエッセンシャルオイル / ハート:マンゴーラッシー、バーボンバニラ、トルレジノイド、サブリモリド / ベース:ウード、レザー、サンダルウッド、シプリオール |
| 処方 | ヴィーガン処方(動物由来の原料を使わず、動物実験も行わない) |
| 向く季節・場面 | 秋冬、夜の外出 |
濃度50〜60%という設計
公式の説明はこうです。「ブラックマンゴーは、贅沢と欲望のエッセンスを瓶の中に詰め込んだものです。 熟したマンゴーのジューシーな甘さとオレンジエッセンシャルオイルの爽やかな明るさで香りが始まり、完熟したマンゴーをかじったときのように、瞬時に五感を満たします。 香りが深まるにつれ、マンゴーラッシーのクリーミーなコクがバーボンバニラと樹脂のようなトルーの温かく魅惑的な香りと溶け合い、美味しく抗えない魅力を呼び起こします。 ベースは、ウード、しなやかなレザー、白檀、スパイシーなシプリオールのダークでスモーキーな魅力に浸ります。ブラックマンゴーは、最後の一口、芯まで味わう生の原始的な喜びをとらえており、大胆で忘れられない香りです」
香りの説明に情景と感情を持ち込むのが、このブランドの書き方です。何の匂いかを列挙するのではなく、どういう状態かを先に示す。
ノート構成
| 段階 | 原料 |
|---|---|
| トップ | マンゴー オレンジエッセンシャルオイル |
| ハート | マンゴーラッシー バーボンバニラ トルレジノイド サブリモリド |
| ベース | ウード レザー サンダルウッド シプリオール |
トップ・ハート・ベースまで公開されているのは、このブランドの誠実なところです。名前の粗さとは裏腹に、中身は普通のニッチブランドと同じ精度で作られています。
誰が作ったか
公式が公開している調香師はヴィオレーヌ・コラスです。
このブランドは調香師の名前を全種類で公開しています。しかも起用しているのは欧州の第一線で仕事をしてきた人たちで、名前だけで売るブランドではないことが分かります。
挑発的な名前をどう受け取るか
名前を見て驚く人は多いはずです。汚れ、不潔、罪。どれも普通の香水ブランドが避ける言葉ばかりで、意図的にそうしています。言いにくいものに名前を付けるという姿勢が、このブランドの中心にある。香りそのものは丁寧に作られていて、名前の粗さと中身の精度が食い違っているのが面白いところです。
ヴィーガン処方であることも公表しています。動物由来の原料を使わず、動物実験も行わない。挑発的な見た目とは裏腹に、作り方は現代的です。ムスクやアンバーグリスといった動物由来の素材は、現在では合成で再現されるのが主流になっていて、そこを明示するブランドが増えています。
どうつけて、どれくらいもつか
オードパルファンなので1〜2プッシュで足ります。持続は6〜8時間ほど。
つける場所の目安
- 首すじ・耳の後ろ:最も届く
- 手首:動作のたびに香る
- 腰まわり:下から穏やかに立ち上がる
このブランドは香りの密度が高い部類です。同じ1プッシュでも、一般的なオードパルファンより存在感が出ます。初めて使うときはいつもの半分から始めるほうが安全です。
つけ直すなら昼過ぎが目安です。ただし自分の鼻は最初の30分で慣れるので、「消えた」と感じても他人にはまだ届いていることがあります。足す前に袖などで一度確かめるほうが安全です。
このブランドは日本語のレビューがまだ少ない部類です。他人の評価を当てにできないぶん、自分の鼻で判断するしかありません。試す手段を先に用意しておく意味が、他のブランドより大きくなります。
使う場面
| 場面 | 向き | 理由 |
|---|---|---|
| 夜の外出 | ◎ | 密度が高く場面に合う |
| 秋冬 | ◎ | 重心の低さが整う |
| 職場 | △ | 存在感が出やすい。量の管理が要る |
| 夏の日中 | △ | 汗と混ざると重い |
ブランドについて
ボーントゥスタンドアウトは、2019年にソウルで始まったフレグランスブランドです。掲げているのは「社会の規範に抑え込まれた欲望を解放する」というコンセプトで、商品名もそれに沿って挑発的なものが多い。日本には2023年7月に上陸し、いくつかのセレクトショップと専門店が扱っています。
惜しいところ
試せる場所が限られます。日本での取扱は数店舗で、地方だと現物に触れる機会がほぼありません。
価格も高い。50mLで33,000円という設定は、欧州の老舗ニッチブランドと同じ帯です。
商品名も人を選びます。人に見せる場面や、贈り物にする場面では名前そのものが障壁になることがあります。
その代わり、被る心配はほぼありません。日本での流通量が限られているので、同じ香りの人と居合わせる確率は極めて低い。人と違うものを持ちたいなら利点になります。
ボトルも黒を基調にした重い作りで、棚に置くと存在感があります。香りだけでなく、モノとしての性格もはっきりしているブランドです。
高濃度なので、量を誤ると持て余します。
大きさの決め方
日本では正規取扱店のオンラインストアと、いくつかのセレクトショップで買えます。路面店は限られるので、実物を試せる場所は多くありません。
| 容量 | 価格 |
|---|---|
| 取扱サイズ | 50,600円〜 |
並行輸入や個人輸入の品も出回りますが、保管状態が読めません。香りは熱と光で変わるので、正規の流通で買うほうが確実です。
買う前に確かめる
3万円を超える買い物になります。しかも日本で試せる場所が限られていて、実物に触れずに買う人が多い。
まとめ:甘さの奥にウードがいる、夜のための一本
BLACK MANGOは、名前の粗さと中身の精度が食い違っている一本です。調香師名まで公開されていて、作り方は真面目です。
名前を受け入れられるかどうかが最大の分かれ目になります。そこを越えられるなら、他にない個性を持っています。
香りはマンゴーとオレンジの明るい出だしで始まり、マンゴーラッシーのコクとバーボンバニラを挟んで、ウードとレザーと白檀の暗がりへ着地します。トップからベースまで原料が公開され、調香師はヴィオレーヌ・コラス。ヴィーガン処方であることも公表していて、見た目の挑発とは裏腹に作り方は現代的です。
軸になるのは秋冬の夜。職場ではいつもの半分を手首にとどめ、夏の日中は無理をせず夜に回すほうが扱いやすい。3万円を超える買い物になるうえ日本で試せる場所は限られているので、正規の流通で買えるところを押さえてから決めてください。
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※本記事はプロモーションを含みます

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