タンバリンズは韓国発のブランドです。ハンドクリームの見た目で名前が知られましたが、香水のほうも15種類を揃えていて、こちらは題材の立て方がかなり独特。
題材が抽象的なのが特徴です。「銀色の鎧」「夏の終わり」「夕焼けに染まる薔薇」。原料の名前ではなく情景を先に置くので、名前から中身が読めません。
だから、このブランドこそ整理が要る。僕は15本をレビューしたので、ここでは香りの実体で並べ直します。
ハンドクリームのブランド、という先入観を外す
日本でタンバリンズを知った人の多くは、まずハンドクリームを見ています。オブジェのようなボトルと、ファッション誌での露出。だから香水も雰囲気重視の品だろうと思われがちです。
実際に15本を追ってみると、その見立ては外れていました。香調の組み立ては真面目で、変化の設計もきちんとしている。デザインの派手さと中身の作り込みが、別々に評価されるべきブランドです。
価格帯はニッチフレグランスの入り口あたり。海外の高級メゾンほどではないぶん、初めて数万円の香水に手を出す人の踏み台としても悪くない位置にいます。
花で選ぶなら
タンバリンズの得意分野です。韓国のブランドらしく、甘さの出し方が繊細で、重くなりません。
お茶・草木で選ぶなら
落ち着いた印象に寄せたいなら。職場で使いやすい銘柄が集まっています。
- ホワイトダージリン。紅茶とシャンパン
- ベイザーインザレイク。ヨモギと霧の湖
- ブルーヒノキ。海に流れ着いた木
- ベルガサンダル。地中海の柑橘と白檀
甘さ・食べ物の方向
タンバリンズの面白い側面がここ。かぼちゃ、サトウキビ、キノコまで題材になる。
重め・ウッディの方向
夜や秋冬に。数は少ないですが、どれも輪郭がはっきりしています。
題材が抽象的なことをどう扱うか
「銀色の鎧」と言われても香りは想像できません。この手のブランドで失敗しないコツは、名前ではなく原料で照合することです。
各レビューでは、公式が出している香調と、実際に肌で追った変化を分けて書いています。名前の詩的な部分は読み物として楽しんで、買う判断は原料のほうで下してください。
もうひとつ。タンバリンズは香水よりハンドクリームで知られているので、店頭のテスターも置き方が違うことがあります。香水を試したいと最初に伝えるほうが話が早い。
季節で決めるのが、いちばん外れにくい
抽象的な題材が多いぶん、季節で切ると判断が早くなります。春夏なら花とお茶の列、秋冬なら甘さとウッディの列。タンバリンズは季節感を意識して作られている銘柄が多いので、この分け方がよく効きます。
たとえばサマーテイルスは夏の終わりが題材ですし、レイトオータムは晩秋。名前がそのまま使う時期を示しています。迷ったら、いま着ている服に合うかで考えてみてください。
つけ方と量
標準的な濃度なので、2プッシュ前後から始めるのが無難です。手首と首の後ろに1回ずつ、くらいが目安。花の列は膨らみやすいので、暑い日はさらに減らしてください。
香りを長持ちさせたいなら、同じブランドのハンドクリームやボディ用品を重ねる手もあります。ブランド側もその使い方を想定した品揃えになっているので、香りがぶつかりません。
最初の1本を選ぶなら
無難に始めたいならホワイトダージリン。紅茶の香りは日本人に馴染みがあり、場面も選びません。
タンバリンズらしさを味わいたいならパンキニやボタリ。他ブランドでは出会わない題材で、話の種にもなります。花が好きならラーレが分かりやすい入り口。
弱点は入手性と、情報の少なさ
日本での取り扱いが限られています。店舗が近くにないと試せないので、通販に頼ることになりがち。並行輸入の出品も多く、価格と状態にばらつきがあります。
情報も少ない。日本語で香調まで踏み込んだ記事がまだ多くないので、名前の詩的な説明だけを読んで買ってしまう人がいます。このブログのレビューは、その穴を埋めるつもりで書いたもの。
持続は標準的で、特別に長くはありません。夕方まで残したいなら、昼に足す前提で考えてください。小さいアトマイザーに移して持ち歩けば済む話ではありますが、そのひと手間を面倒に感じる人もいるはずです。一日中つけっぱなしで済ませたい人は、もっと濃度の高いブランドを選んだほうが満足度は高い。
贈り物に向くか
見た目の完成度が高いので、渡す品としての強さはあります。ボトルは箱から出しても様になるし、ブランド名を知らない相手でも「良いものだ」と伝わる作りです。
ただし香りの好みは分かれます。甘さや食べ物系の題材が多いので、相手の好みが分からないならホワイトダージリンのような紅茶の方向が安全。同じ理由で、初対面に近い相手へ癖の強い銘柄を選ぶのは避けたほうが無難。
金額の面でも贈りやすい水準にあります。高すぎて相手に気を遣わせることがなく、それでいて安っぽく見えない。この位置取りは、贈り物としてはかなり便利です。
原料で照合すれば、抽象的な名前も怖くない
花、お茶と草木、甘さ、ウッディ。この4つで絞ってから、各レビューで原料を確かめる。この順番なら、詩的な名前に振り回されずに選べます。
気になる銘柄が決まったら、レビューで短所まで読んでから決めてください。ここはレビューが増えるたびに更新していきます。
※本記事はプロモーションを含みます

コメント