クリードと聞いて出てくる名前は、たいていアバントゥスです。実際それだけ強い1本ですが、このハウスには方向のまったく違う香りが何十本もあります。
クリードは各銘柄の原料構成を公式が細かく出しているハウスで、このブログのレビューもそれを土台に書いてきました。全部で35本。名前の豪華さに惑わされないよう、このページでは3つの方向に整理して、各レビューへの入り口だけを並べます。
読み方はどこからでも構いません。目当ての名前があるなら、その列に飛んでレビューへ。まだ名前を知らないなら、上から順に読めば選び方ごと身につきます。35本ぶんの結論を1ページに圧縮することはしません。決めるのはレビューを読んでからで遅くない。
アバントゥスが入り口になる理由
アバントゥスは、パイナップルの明るさとスモーキーな重さを1本に同居させた設計で、クリードの語彙が一度に分かる香りです。最初に嗅ぐ基準として最適。ただし価格も知名度も高く、人と被る場面は確実に増えました。
基準として一度試して、そこから「もっと軽く」か「もっと重く」か「花に寄せる」かを決める。以下の3方向は、その分かれ道に対応しています。逆に言えば、アバントゥスを試さずに35本を眺めても、比べる物差しがないので決めきれません。
方向は3つ。水か、花か、重さか
清潔・水の方向
仕事や夏場が主戦場ならまずここから。強く香らせる場面が少ない人は、この列だけで足りることも多いです。迷ったら最初の3つのどれかにしておけば大きく外しません。
- シルバー マウンテン ウォーター。清潔感で選ぶならの筆頭
- ミレジム アンペリアル。塩気のある柑橘という個性
- ロイヤル ウォーター。清潔なだけで終わらない中盤
- グリーン アイリッシュ ツイード。緑の香りの古典
- エロルファ。中盤にスイカとキュウリが来る海の1本
- ヴァージン アイランド ウォーター。ココナッツとライムの南国
- ジャルダン ダマルフィ。柑橘4つから花へ移る
- ピュア ホワイト コロン。軽さ優先の白
- アバントゥス コロン。本家との違いは原料表で分かる
花・甘さの方向
名義がレディースでも、香りが気に入ればそれで正解です。ラベルより肌で決めてください。距離の近い場面で効くのはこの列ですし、ギフトの候補を探している人もここが本命になります。
- ホワイト フラワーズ。果実から始まる白い花
- フルーリッシモ。白い花を5つ重ねた古典
- スプリング フラワー。柑橘から桃へ移る
- ラブ イン ホワイト。中盤に米が入っている
- ラブ イン ホワイト フォーサマー。本家との使い分けで選ぶ
- アバントゥス フォーハー。男性版とどこまで同じか
- カルミナ。バラの前にブラックチェリー
- エラダリア。3種のバラとカシミアウッド
- クイーン オブ シルク。キンモクセイと沈香
- ロイヤル プリンセス ウード。ラズベリーから始まるウード
- ウィンド フラワーズ。ベースにプラリネの甘さ
- アクア フィオレンティーナ。原料8つの軽い花
木・スパイス・重さの方向
夜や冬、そして香りを主役にしたい日ならこの列です。量を控えめにする前提で選んでください。初めてのクリードでここから入るなら、小さい容量で様子を見るのが安全です。
- ボア デュ ポルトガル。柑橘から始まる木の王道
- ロイヤル ウード。原料が4層しかないウード
- ヴァイキング。辛さの正体を原料で確かめた1本
- ラブ イン ブラック。すみれと革という組み合わせ
- ヒマラヤ。中盤に火薬という表記がある
- タバロメ ミレジム。茶とコーヒーとラム
- ミレジム 1849。ベースに6つ並ぶ木と樹脂
- オリジナル サンタル。サンダルウッドはどこにあるか
- オリジナル ベチバー。原料8つで作るベチバー
- ロイヤル メイフェア。ユーカリと花
- ホワイト アンバー。名前にアンバーとあるが入っていない
- ケンタウルス。スパイスとたばこで押す新しい方向
- デルフィヌス。アーモンドとインセンスという意外な組み合わせ
アバントゥスから次の1本へ
アバントゥスが気に入った人は、明るさが好きだったのか、煙たさが好きだったのかを思い出してください。明るさならミレジム アンペリアルかシルバー マウンテン ウォーター。煙たさならボア デュ ポルトガルかタバロメ ミレジムへ進むと、好みの芯を外しません。
逆に「強すぎた」と感じた人は、アバントゥス コロンが答えになることが多い。名前は同じでも、設計は軽い側に振ってあります。
弱点は先に言っておきます
まず値段。ニッチフレグランスの中でも高い部類で、気軽に試せる価格ではありません。だからこそ、レビューで中身を絞ってから店へ行く価値があります。
次に流通。モールの出品は輸入品が中心で、店ごとに価格も状態も揺れます。ロットごとの香りの差もよく話題になるハウスなので、神経質な人は正規の売り場で確かめてから決めるほうが安心です。
もうひとつ、人気ハウスの宿命で、相場より極端に安い出品には偽物の話題がついて回ります。見分けに自信がなければ、最初の1本は正規の売り場で買って自分の基準を持っておく。以後の判断がずっと楽になります。
最後に、人気銘柄の品薄。欲しいときに定価で買えないことがあります。急がず、価格を見比べる時間を確保してください。
買う前の順番
レビューで候補を2〜3本に絞る。売り場で肌に乗せて時間を置く。帰ってからモールで価格を見比べる。この順番を守るだけで、高い買い物の失敗率はかなり下がります。香りものは勢いで買うと後悔が長い。つける量は1プッシュから。しっかり香る銘柄が多いので、足りないと困ってから増やせば十分です。
基準の1本を決めると、35本は怖くない
アバントゥスで語彙をつかみ、水・花・重さのどれかへ進む。この順番なら、35本は迷路ではなく棚になります。気になる名前が見つかったら、各レビューで短所まで確かめてください。このページは、新しいレビューが増えるたびに育てていきます。
※本記事はプロモーションを含みます

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