クリード ケンタウルスは、香辛料とたばこの乾いた辛さで始まり、最後は樹脂とバニラではっきり甘くなるアンバーです。中盤でヘリオトロープの粉っぽい甘さが立ち上がり、時間をかけて温度が上がっていきます。最初のひと嗅ぎで甘さを求める人より、辛さから甘さへ移る流れごと楽しみたい人に向く1本。ただしベースの甘さは強く、夏場につけると膨らみすぎます。
ケンタウルス座から名前を取った、比較的新しい香りです。アンバーの香りとして売られていますが、原料を見るとスパイスとたばこが前に出ていて、甘いだけの香りではありません。
この記事でわかること
- アンバーと呼ばれる中身が、香辛料とたばこから樹脂とバニラへ動くこと
- 容量ごとの目安と、3万円台から6万円台という価格の帯
- 香料の濃度が高い1本のつける量と場所の決め方
- 正規と並行輸入で変わること、嗅がずに買う前にできること
結論:辛く始まって甘く終わる、温度の上がるアンバー
公式はアンバーの香りだと説明していますが、入り口に置かれているのはカルダモン、シナモン、たばこ、ピンクペッパーです。香辛料とたばこで始まるので、最初の印象は甘いというより辛く乾いている。甘さが顔を出すのは中盤のヘリオトロープからで、ベースではベンゾインやトンカビーンズ、マダガスカル産バーボンバニラなど樹脂と甘い原料が5つ重なり、そこでようやくアンバーらしくなります。
だから最初の10分で判断すると、この香りの本体を聞き逃します。裏を返せば、時間を置いて確かめられる場所で試せば印象は変わる。価格は正規の取扱で3万円台から6万円台が中心で、国内で現物に触れられる店はごく限られています。嗅いでから決めたい1本です。
総合評価:3.3 / 5.0 ★★★★★
クリード ケンタウルスの基本情報
| ブランド | クリード |
| 商品名 | ケンタウルス |
| 名前の由来 | ケンタウルス座 |
| 容量 | 50mL / 100mL |
| 価格 | 正規の取扱で3万円台から6万円台が中心。50mLで4万円前後、100mLで5万円台 |
| 香調 | トップ:カルダモン、シナモン、たばこ、ピンクペッパー / ミドル:ゼラニウム、サンダルウッド、ヘリオトロープ、ジャスミン、パチュリ / ベース:ベンゾイン、トルーバルサム、トンカビーンズ、アンブロキサン、マダガスカル産バーボンバニラ |
| 公式の説明 | 宇宙で最も大きな星座のひとつのように燃える、大胆で火のようなアンバー |
| 国内の取扱 | 代理店はインターモード川辺。2023年8月に新宿伊勢丹で再上陸 |
アンバーと呼ばれているものの中身
公式が公開している原料はこの通りです。
| 公式が挙げている原料 | |
|---|---|
| トップ | カルダモン・シナモン・たばこ・ピンクペッパー |
| ミドル | ゼラニウム・サンダルウッド・ヘリオトロープ・ジャスミン・パチュリ |
| ベース | ベンゾイン・トルーバルサム・トンカビーンズ・アンブロキサン・マダガスカル産バーボンバニラ |

原料の書かれ方は媒体によって違います。処方が変わっても記事は更新されないためです。ここで使ったのは、ブランドが今公開している一次情報だけです。
公式は、宇宙で最も大きな星座のひとつのように燃える、大胆で火のようなアンバーの香りだと説明しています。
アンバーは特定の植物の名前ではありません。樹脂やバニラ、バルサムを組み合わせて作る温かく甘い層の総称です。だからブランドによって中身が違う。
この香りの場合、トップはカルダモン、シナモン、たばこ、ピンクペッパー。香辛料とたばこで始まるので、最初の印象は甘いというより辛く乾いています。
中盤はゼラニウム、サンダルウッド、ヘリオトロープ、ジャスミン、パチュリ。ヘリオトロープは杏仁豆腐に似た粉っぽい甘さを持つ花で、ここから甘さが立ち上がってきます。
ベースでようやくアンバーらしくなります。ベンゾイン、トルーバルサム、トンカビーンズ、アンブロキサン、そしてマダガスカル産のバーボンバニラ。樹脂とバニラが5つ重なっていて、最後は明確に甘い。
つまり辛く始まって甘く終わる構造です。最初の10分で判断すると、この香りの本体を聞き逃します。
価格と容量を整理する
公式が出している容量はこの通りです。
| 容量 | 使いどころ |
|---|---|
| 50mL | 日常の主軸 |
| 100mL | 定番として使い込む |
クリードは日本で買うと高いブランドです。正規の取扱では、容量にもよりますが3万円台から6万円台が中心の帯になります。50mLで4万円前後、100mLで5万円台という見当をしておくと大きくは外れません。香水としては最上位の価格帯で、ニッチ系と呼ばれるブランドの中でも高いほうに入ります。
つける量を間違えないために
クリードは香料の濃度が高く、少量で足ります。普段どおりの感覚で3プッシュも4プッシュも使うと、確実に多すぎます。
つける量と場所
- 1〜2プッシュから始める。足りなければ次の日に増やす
- 首すじ・耳の後ろ:人に届きやすい。仕事の場では控えめに
- 手首・肘の内側:動くたびに立ち上がる
- 腰まわり・膝の裏:下から穏やかに上がってくる。量を間違えにくい
つけた直後の30分は、自分でも強く感じます。そこで判断せず、1時間後の残り方で量を決めるといい。
香りが弱いと感じたときに足すのは、たいてい間違いです。人は自分の匂いに数分で慣れるので、自分に届かなくなった時点でも周りにはまだ届いています。「弱くなった気がする」で足していくと、外から見た量は倍になっている。自分の鼻を基準にしないことが、この価格帯の香水では特に大事になります。
肌が乾いていると持ちが落ちます。無香料のクリームを薄く塗ってからつけると、同じ量でも残り方が変わる。量を増やす前に、こちらを試したほうが安全です。
買う前に引っかかる点
試せる場所が限られます。国内の正規取扱は都市部の百貨店が中心で、地方だと現物を嗅がずに買うことになりがちです。香水を嗅がずに買うのは、本来いちばん避けたい買い方になります。
ロット差もあります。天然原料の比率が高いぶん、同じ名前でも製造時期で印象が変わることがある。「前に買ったものと違う」という声が出るのは、この作りの裏返しです。
新しい香りなので、日本で試せる場所がさらに限られます。情報も少なく、嗅がずに判断することになりがちです。
ベースの甘さが強いので季節を選びます。夏場につけると膨らみすぎます。
買う経路で何が変わるか
クリードは2023年8月に新宿伊勢丹で日本へ再上陸しました。国内の代理店はインターモード川辺で、正規品はここを通ったものになります。ただし取扱店はごく限られていて、地方では現物に触れる機会がほとんどありません。
そのため、日本で流通しているクリードの多くは並行輸入品です。個人や業者が海外から仕入れたもので、これ自体は違法ではない。ただ、正規と並行では扱いが変わります。
| 正規(伊勢丹など) | 並行輸入 | |
|---|---|---|
| 価格 | 定価。3〜6万円台 | 2〜4割安いことが多い |
| 保証 | 国内の窓口がある | 販売店ごと |
| 保管 | 管理されている | 経路が読めない |
| 刻印サービス | 受けられる | 対象外 |
価格差は小さくありません。ただし香水は熱と光で変わるので、輸送と保管の経路が読めないことは実質的なリスクです。極端に安いものには理由があると考えたほうがいい。
偽造品も存在します。クリードは世界的に模造の多いブランドで、ボトルの作り込みまで似せたものが出回っています。定価の半額を大きく下回るような値付けは、まず疑ってかかったほうがいい。
買う前に試す
4万5千円前後の買い物です。しかも国内で試せる場所が限られている。この2つが重なると、嗅がずに買って外す確率が上がります。少量から試す手段を持っておくと、失敗したときの損失が桁で変わります。
あわせて読みたい
- クリードで最初に名前が挙がる1本を知りたいなら、クリード アバントゥスの徹底検証もどうぞ。
- 同じブランドのクリード ホワイト アンバーの香りもどうぞ。
まとめ:辛さから甘さへ、時間で確かめたい1本
クリード ケンタウルス は4万5千円前後の買い物になります。国内で試せる場所が限られるぶん、嗅がずに買う人が多い香りです。
値段の高さより、試さずに買うことのほうがリスクとしては大きい。順序を逆にしないことをすすめます。
中身をもう一度整理しておきます。公式はアンバーと呼びますが、トップは香辛料とたばこで乾いていて、甘くなるのは中盤から。ベースで樹脂とバニラが5つ重なり、最後にようやくアンバーらしい温度になります。甘さが強いぶん季節は選びますが、そのぶん涼しい時期には代えのききにくい1本です。
買い方の順序だけは間違えないでください。4万5千円前後の買い物で、しかも国内で現物に触れられる場所は限られています。正規と並行輸入では価格が2〜4割変わる一方、輸送と保管の経路が読めないぶんのリスクは残る。定価の半額を大きく下回る値付けは、まず疑ってかかったほうがいい。少量から試す手段を先に用意しておけば、外したときの損失は桁で変わります。
※本記事はプロモーションを含みます

コメント