クリード ミレジム 1849 は、柑橘の明るさで出て、花のふくらみを挟み、木と樹脂の厚い土台に落ちていく温かい香りです。出だしはベルガモットとサイプレスで乾いた印象。中盤はジャスミンとバラが重なり、最後にシダーウッドと沈香、インセンスが残ります。甘さより落ち着きがほしい人、厚みのある香りを好む人に向く1本です。
過去の処方庫から復活させたという香りです。男女どちらでも使える方向で、ベースに木と樹脂が6つ並ぶ、土台の厚い作りをしています。
この記事でわかること
- 公式が挙げている原料と、復刻という売り方をどう受け取るか
- 日本での価格の目安と、正規と並行輸入の違い
- 濃度が高い香水のつける量と場所の決め方
- 買う前に試しておきたい理由と、残念なところ
結論:木と樹脂の土台が厚い、試してから買うべき1本
香りの作りは古典的です。柑橘3つとサイプレスで明るく出て、中盤に花が5つ。バラだけで2種類を使い、最後は木と樹脂が6つ並ぶ厚い土台に落ちます。タイムとローレルというハーブがベースに置かれているのが、この香りの変わっているところ。
復刻をうたっていますが、原料の規制が当時と変わっているため、まったく同じものは再現できません。現代の材料で当時の印象を作り直した1本、と受け取っておくのが正確です。価格は5万円前後で、国内の正規取扱は都市部の百貨店が中心。地方では現物に触れる機会がほとんどないので、少量から試す手段を先に用意しておくほうが、結果として安く済みます。
総合評価:3.8 / 5.0 ★★★★★
クリード ミレジム 1849 の基本情報
| ブランド | クリード |
| 香りの名前 | ミレジム 1849 |
| 容量 | 100mL(公式が出しているのはこの1種類) |
| 価格の目安 | 5万円前後。正規の取扱は3万円台〜6万円台が中心 |
| 香調 | トップ:ベルガモット・レモン・グレープフルーツ・サイプレス / ミドル:インド産ジャスミン・イランイラン・オリス・ターキッシュローズ・ブルガリアンローズ / ベース:テキサス産シダーウッド・サンダルウッド・インセンス・沈香・タイム・ローレル |
| 対象 | 男女どちらでも使える方向 |
| 日本での取扱 | 2023年8月に新宿伊勢丹で再上陸。国内の代理店はインターモード川辺 |
復刻という売り方をどう見るか
公式が公開している原料はこの通りです。
| 公式が挙げている原料 | |
|---|---|
| トップ | ベルガモット・レモン・グレープフルーツ・サイプレス |
| ミドル | インド産ジャスミン・イランイラン・オリス・ターキッシュローズ・ブルガリアンローズ |
| ベース | テキサス産シダーウッド・サンダルウッド・インセンス・沈香・タイム・ローレル |

香水の紹介記事には、公式と違う原料が書かれていることがあります。古い処方の情報がそのまま引き継がれていたり、他の媒体の記述が写されていたりするためです。ここに載せているのは公式が現在公開している内容です。
公式は、名高い処方庫から再び目覚めた、優雅で現代的な洗練を持つ豊かで温かい香りだと説明しています。
トップはベルガモット、レモン、グレープフルーツ、サイプレス。柑橘3つに針葉樹が1つで、明るく乾いた出だしです。
中盤は花が5つ。インド産ジャスミン、イランイラン、オリス、ターキッシュローズ、ブルガリアンローズ。バラだけで2種類使っているところに古典的な作りが出ています。
ベースが厚い。テキサス産シダーウッド、サンダルウッド、インセンス、沈香、タイム、ローレル。木と樹脂に加えて、タイムとローレルというハーブが入っているのが変わっています。料理に使う葉で、香水のベースに置かれることはあまりありません。
復刻という売り方は香水では珍しくありません。ただし原料の規制が当時と変わっているので、まったく同じものを再現することは技術的に不可能です。現代の材料で当時の印象を作り直したもの、と理解しておくのが正確です。
容量と価格の目安
公式が出している容量はこの通りです。
| 容量 | 使いどころ |
|---|---|
| 100mL | 定番として使い込む |
クリードは日本で買うと高いブランドです。正規の取扱では、容量にもよりますが3万円台から6万円台が中心の帯になります。50mLで4万円前後、100mLで5万円台という見当をしておくと大きくは外れません。香水としては最上位の価格帯で、ニッチ系と呼ばれるブランドの中でも高いほうに入ります。
日本で買うときに知っておくこと
クリードは2023年8月に新宿伊勢丹で日本へ再上陸しました。国内の代理店はインターモード川辺で、正規品はここを通ったものになります。ただし取扱店はごく限られていて、地方では現物に触れる機会がほとんどありません。
そのため、日本で流通しているクリードの多くは並行輸入品です。個人や業者が海外から仕入れたもので、これ自体は違法ではない。ただ、正規と並行では扱いが変わります。
| 正規(伊勢丹など) | 並行輸入 | |
|---|---|---|
| 価格 | 定価。3〜6万円台 | 2〜4割安いことが多い |
| 保証 | 国内の窓口がある | 販売店ごと |
| 保管 | 管理されている | 経路が読めない |
| 刻印サービス | 受けられる | 対象外 |
価格差は小さくありません。ただし香水は熱と光で変わるので、輸送と保管の経路が読めないことは実質的なリスクです。極端に安いものには理由があると考えたほうがいい。
偽造品も存在します。クリードは世界的に模造の多いブランドで、ボトルの作り込みまで似せたものが出回っています。定価の半額を大きく下回るような値付けは、まず疑ってかかったほうがいい。
つけ方と持続
クリードは香料の濃度が高く、少量で足ります。普段どおりの感覚で3プッシュも4プッシュも使うと、確実に多すぎます。
つける量と場所
- 1〜2プッシュから始める。足りなければ次の日に増やす
- 首すじ・耳の後ろ:人に届きやすい。仕事の場では控えめに
- 手首・肘の内側:動くたびに立ち上がる
- 腰まわり・膝の裏:下から穏やかに上がってくる。量を間違えにくい
つけた直後の30分は、自分でも強く感じます。そこで判断せず、1時間後の残り方で量を決めるといい。
香りが弱いと感じたときに足すのは、たいてい間違いです。人は自分の匂いに数分で慣れるので、自分に届かなくなった時点でも周りにはまだ届いています。「弱くなった気がする」で足していくと、外から見た量は倍になっている。自分の鼻を基準にしないことが、この価格帯の香水では特に大事になります。
肌が乾いていると持ちが落ちます。無香料のクリームを薄く塗ってからつけると、同じ量でも残り方が変わる。量を増やす前に、こちらを試したほうが安全です。
持続は香りによって差が大きい。柑橘が主役のものは3〜4時間で輪郭がぼやけ、木や樹脂が土台にあるものは半日以上残ります。外出前に一度だけつけて持たせたいなら、後者を選んだほうが現実的です。
残念なところ
まず値段です。3万円を超える買い物になるので、香りが合わなかったときの損失が大きい。この価格帯は「なんとなく良さそう」で買っていい額ではありません。
試せる場所が限られます。国内の正規取扱は都市部の百貨店が中心で、地方だと現物を嗅がずに買うことになりがちです。香水を嗅がずに買うのは、本来いちばん避けたい買い方になります。
ロット差もあります。天然原料の比率が高いぶん、同じ名前でも製造時期で印象が変わることがある。「前に買ったものと違う」という声が出るのは、この作りの裏返しです。
公式の容量が100mLだけです。小さく試すという選び方ができません。
復刻という物語に価値を感じない人にとっては、温かい木と樹脂の香りに5万円台を払うことになります。
買う前に試す
5万円前後の買い物です。しかも国内で試せる場所が限られている。この2つが重なると、嗅がずに買って外す確率が上がります。少量から試す手段を持っておくと、失敗したときの損失が桁で変わります。
あわせて読みたい
- クリードで最初に名前が挙がる1本を知りたいなら、クリード アバントゥスの徹底検証もどうぞ。
- 同じブランドのクリード ラブ イン ホワイト フォーサマーの香りもどうぞ。
まとめ:値段より、試さずに買うことのほうが高くつく
クリード ミレジム 1849 は5万円前後です。国内で現物に触れる機会が少ないぶん、嗅がずに買う人が多い香りになります。
値段よりも、試さずに買うことのほうがリスクとしては大きい。順序を逆にしないことです。
香りそのものは、柑橘とサイプレスで明るく出て、花が5つ重なり、木と樹脂6つの厚い土台に落ちる作りです。ベースにタイムとローレルが入っているのは珍しく、料理に使う葉が香水の底に置かれています。復刻という物語に価値を感じるかどうかで、この価格の受け取り方は変わる。
つけるときは1〜2プッシュから。濃度が高いので、普段の感覚で3プッシュ4プッシュと重ねると多すぎます。弱くなった気がして足すのも、たいていは間違い。人は自分の匂いに数分で慣れるので、判断は1時間後の残り方でするのが安全です。
※本記事はプロモーションを含みます

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