露を含んだ青りんごから入る、甘さを抑えたグリーンフローラルです。出だしはみずみずしい青りんご、中盤はホワイトチューリップの青い葉、最後はサンダルウッドの濃厚な木にレザーとミモザが重なります。可憐なだけの花の香りでは物足りない人に向く1本。
チューリップという花の名前は、トルコ語のラーレに由来します。タンバリンズのラーレ(LALE)は、その最初の名前を掲げた一本です。
この記事でわかること
- ラーレの香りの正体(露を含んだ青りんごから入るグリーンフローラル)
- ほとんど香らないチューリップを、どう組み立てているか
- つけ方と持続時間、香りが届く距離の目安
- 50mLの値段と、買う前に確かめておくこと
結論:ラーレは「香りのない花」を場面ごと写した一本
総合評価:4.3 / 5.0 ★★★★☆
一言でいうなら、花そのものではなく花のある場面を写した香りです。チューリップにはほとんど香りがなく、香水のチューリップはすべて調香師の解釈になる。ラーレは青りんごの清涼感と葉の青さで、その像を組み立てています。
甘い花を期待すると外れます。ただし最後にレザーとミモザが入るぶん、可憐なだけでは終わらない。拡散が穏やかなので、すれ違いざまに気づかせる力は弱いかわりに、職場や満員電車で持て余さない距離感に収まります。
タンバリンズ ラーレの基本情報
| ブランド | タンバリンズ(2017年・韓国) |
| 商品名 | ラーレ(LALE)オードパルファン |
| 容量 / 価格 | 50mL:18,600円 |
| 香調 | 青りんご/ホワイトチューリップ/サンダルウッド/レザー、ミモザ |
| 系統 | グリーンフローラル |
| 題材 | チューリップ(トルコ語で「ラーレ」) |
チューリップの最初の名前
公式は「チューリップの最初の名前を意味するラーレ」と説明しています。
チューリップはトルコからヨーロッパへ伝わった花で、17世紀オランダでは球根が投機の対象になったほど熱狂を呼びました。
ただしこの花には、実はほとんど香りがありません。だから香水のチューリップは、すべて調香師の解釈になります。
青りんごから入る構成
公式の説明は「夜明けの露を含んだ青りんごを一口かじったような清涼ながらも控えめな甘さ」から始まります。
| 原料 | 役割 |
|---|---|
| 青りんご | みずみずしい入り口 |
| ホワイトチューリップ | グリーンフローラル。青い葉 |
| サンダルウッド | 濃厚な木 |
| レザー、ミモザ | スパイシーさと粉っぽさ |
香りのない花を再現するとき、周辺の要素で像を作ります。青りんごの清涼感と、葉の青さ。花そのものではなく花のある場面を写す手法です。
最後にレザーとミモザが入るので、可憐なだけでは終わりません。
使う場面と量
| 場面 | 向き | 理由 |
|---|---|---|
| 春 | ◎ | 青さと軽さが季節に合う |
| 日中の外出 | ◎ | 明るさが場面に合う |
| 職場 | ◎ | 甘すぎず主張しない |
| 冬の夜 | △ | 拡散しにくい |
公式が挙げている3語
タンバリンズは香りの説明を3つの言葉に絞って出しています。
| この香りの3語 |
|---|
| 露を含んだ青りんご/ホワイトチューリップ/サンダルウッド |
原料名と情景が混ざった書き方をするのがこのブランドの癖で、何の匂いかを厳密に説明しない。受け取る側の解釈に委ねる姿勢が、名前の付け方にも表れています。
つけ方と続き方
オードパルファンなので、1〜2プッシュで足ります。
つける場所の目安
- 首すじ・耳の後ろ:最も届く。人に伝えたいとき
- 手首:動作のたびに香る
- 腰まわり:下から穏やかに立ち上がる
- 服:残りやすいが、本来の出方はしない
オードパルファンの持続はおおむね5〜7時間です。朝につければ夕方まで残る計算になります。
韓国のブランドは、欧州の老舗に比べて拡散が穏やかに作られている傾向があります。満員電車や会議室で持て余しにくい反面、すれ違いざまに気づかせる力は弱い。近い距離にいる人にだけ届く、と考えておくと期待を外しません。
つけ直すなら昼過ぎが目安です。ただし自分の鼻は最初の30分で慣れてしまうので、「消えた」と感じても他人にはまだ届いていることがあります。足す前に一度、服の袖などで確かめるほうが安全です。
作っているブランド
タンバリンズは2017年に始まった韓国のブランドです。アイウェアのジェントルモンスターと同じグループが手掛けていて、店舗も展示空間のような作りをしています。
香水のボトルが彫刻のような形をしていることでも知られます。中身と同じくらい外側に予算をかけているブランドで、そこを気に入るかどうかが評価を分けます。
韓国のフレグランスブランドが日本で存在感を持ち始めたのは、ここ数年のことです。スキンケアやメイクで先に市場を取り、そこから香りへ広げてきた。価格帯も欧州のニッチ系と並ぶところまで上がっています。1万円台後半から2万円台という設定は、ジョー マローンやディプティックと同じ帯です。つまり価格で選ばれることを前提にしていない。世界観と香りそのもので勝負する、という立ち位置になります。
残念なところ
試せる場所が限られます。日本での取扱店舗はまだ少なく、地方では現物に触れる機会がほぼありません。
情報も少ない。欧州の老舗と違って、原料の産地や調香師まで公開されている香りは限られます。
転売品にも注意が要ります。韓国から個人輸入した品が国内で流通していますが、輸送中の温度も保管状態も読めません。香りは熱と光で変わるので、定価より極端に安いものは理由を確認したほうがいい。
チューリップという素材に実体がないぶん、香りの想像がつきません。名前で選ぶと、期待とずれる可能性があります。
容量と値段の目安
日本では公式オンラインと直営店で買えます。
| 容量 | 価格 |
|---|---|
| 50mL | 18,600円 |
小容量(11mL・14mL)が用意されている香りもあります。全種類にあるわけではないので、試したい香りに小さいサイズがあるかは先に確認したほうがいい。
花がひとつ主役の香りは、好みの分かれ方がはっきり出ます。合う人には迷いなく合い、合わない人は最初のひと吹きで分かる。だから、この香りに関しては大きさで悩む前に、まず肌にのせる機会を作ることのほうが大事です。50mLという容量は毎日使って1年前後の分量なので、合うと確信してから迎えれば持て余す心配はありません。逆に確信が持てないうちの1本は、どの容量でも高くつきます。試す機会が作れないまま迷い続けるくらいなら、直営店のある街へ出た日に寄る予定を先に入れてしまうのが結局早道です。
買う前に確かめる
2万円近い買い物になります。韓国のフレグランスは日本で試せる店舗がまだ限られていて、実物に触れずに買う人が多い。
まとめ:春に使う、甘くない花の一本
ラーレは、香りのない花を周辺の要素から組み立てた香りです。青りんごと葉の青さで、チューリップのある場面を作っています。
春に使う軽い一本。レザーとミモザが効いているので、可憐なだけでは終わりません。
拡散は穏やかです。すれ違いざまに主張する力は弱いぶん、職場や日中の外出でも持て余しません。オードパルファンで5〜7時間、朝につければ夕方まで残る計算になります。
50mLで18,600円。試せる店舗が限られるので、名前や見た目だけで決めると期待とずれます。合うと確信してから迎えれば、毎日使って1年前後もつ量です。
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※本記事はプロモーションを含みます

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