ボーントゥスタンドアウト DIRTY MILKはこぼすミルクの香り

飲むミルクではなく、こぼすミルク。ボーントゥスタンドアウトのDIRTY MILKは、公式がそう説明している一本です。僕はこれを持っていないので、公表されている内容から読み取れることを整理します。

目次

こぼすミルク、という言い方

公式の説明はこうです。「奔放な白。エッジの立ったミルク。 コントラストのスリルにインスパイアされた、奔放になる直前の、最も柔らかなミルク。 飲むミルクではなく、こぼすミルク。肌に。シーツに。わざと。温かく、濃厚で、ゆっくりと。まさに、贅沢の極み。 ひと口の刺激を秘めた、あたたかなミルク。 やわらかく、粘り、そして、背徳感。 は、 とろけるようなミルクとキャラメルの奔流で幕を開ける。 甘く、濃厚で、少しばかり過剰ーーーそれが美しい。 やがて、バターのようなアイリスがスパイシーなアキガラウッドへと溶け、やわらかさが熱に出会い、肌が誘惑と交わる。 最後に残るのは、 バニラと温かなムスクの、ゆっくりとした滴。 汗のように、肌に滲み、 記憶の奥でとろけ続ける香り」

香りの説明に情景と感情を持ち込むのが、このブランドの書き方です。何の匂いかを列挙するのではなく、どういう状態かを先に示す。

ノート構成

段階原料
トップミルク キャラメル ブラックペッパー
ハートアイリス アキガラウッド
ベースバニラ ムスク

トップ・ハート・ベースまで公開されているのは、このブランドの誠実なところです。名前の粗さとは裏腹に、中身は普通のニッチブランドと同じ精度で作られています。

誰が作ったか

公式が公開している調香師はガエル・モンテロです。

このブランドは調香師の名前を全種類で公開しています。しかも起用しているのは欧州の第一線で仕事をしてきた人たちで、名前だけで売るブランドではないことが分かります。

挑発的な名前をどう受け取るか

名前を見て驚く人は多いはずです。汚れ、不潔、罪。どれも普通の香水ブランドが避ける言葉ばかりで、意図的にそうしています。言いにくいものに名前を付けるという姿勢が、このブランドの中心にある。香りそのものは丁寧に作られていて、名前の粗さと中身の精度が食い違っているのが面白いところです。

ヴィーガン処方であることも公表しています。動物由来の原料を使わず、動物実験も行わない。挑発的な見た目とは裏腹に、作り方は現代的です。ムスクやアンバーグリスといった動物由来の素材は、現在では合成で再現されるのが主流になっていて、そこを明示するブランドが増えています。

つけ方と持続

オードパルファンなので1〜2プッシュで足ります。持続は6〜8時間ほど。

つける場所の目安

  • 首すじ・耳の後ろ:最も届く
  • 手首:動作のたびに香る
  • 腰まわり:下から穏やかに立ち上がる

このブランドは香りの密度が高い部類です。同じ1プッシュでも、一般的なオードパルファンより存在感が出ます。初めて使うときはいつもの半分から始めるほうが安全です。

つけ直すなら昼過ぎが目安です。ただし自分の鼻は最初の30分で慣れるので、「消えた」と感じても他人にはまだ届いていることがあります。足す前に袖などで一度確かめるほうが安全です。

このブランドは日本語のレビューがまだ少ない部類です。他人の評価を当てにできないぶん、自分の鼻で判断するしかありません。試す手段を先に用意しておく意味が、他のブランドより大きくなります。

使いどころ

場面向き理由
夜の外出密度が高く場面に合う
秋冬重心の低さが整う
職場存在感が出やすい。量の管理が要る
夏の日中汗と混ざると重い

ブランドについて

ボーントゥスタンドアウトは、2019年にソウルで始まったフレグランスブランドです。掲げているのは「社会の規範に抑え込まれた欲望を解放する」というコンセプトで、商品名もそれに沿って挑発的なものが多い。日本には2023年7月に上陸し、いくつかのセレクトショップと専門店が扱っています。

気になるところ

試せる場所が限られます。日本での取扱は数店舗で、地方だと現物に触れる機会がほぼありません。

価格も高い。50mLで33,000円という設定は、欧州の老舗ニッチブランドと同じ帯です。

商品名も人を選びます。人に見せる場面や、贈り物にする場面では名前そのものが障壁になることがあります。

その代わり、被る心配はほぼありません。日本での流通量が限られているので、同じ香りの人と居合わせる確率は極めて低い。人と違うものを持ちたいなら利点になります。

ボトルも黒を基調にした重い作りで、棚に置くと存在感があります。香りだけでなく、モノとしての性格もはっきりしているブランドです。

ミルクとキャラメルの甘さは好みが割れます。

容量と買い方

日本では正規取扱店のオンラインストアと、いくつかのセレクトショップで買えます。路面店は限られるので、実物を試せる場所は多くありません。

容量価格
50mL33,000円

並行輸入や個人輸入の品も出回りますが、保管状態が読めません。香りは熱と光で変わるので、正規の流通で買うほうが確実です。

取り扱いを見るなら

ボーントゥスタンドアウト DIRTY MILK

買う前に確かめる

3万円を超える買い物になります。しかも日本で試せる場所が限られていて、実物に触れずに買う人が多い。少量から試す方法を持っておくと、失敗の幅が小さくなります。

少量から試す

カラリア 香りの定期便

仕組みと料金を見る

取り扱いのある銘柄は時期によって変わります。継続回数の縛りと解約方法は契約前に確認してください。

まとめ

DIRTY MILKは、名前の粗さと中身の精度が食い違っている一本です。調香師名まで公開されていて、作り方は真面目です。

名前を受け入れられるかどうかが最大の分かれ目になります。そこを越えられるなら、他にない個性を持っています。

※本記事はプロモーションを含みます

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この記事を書いた人

「かっこよくなりたい」を、ファッション・香水・美容・ガジェット・インテリア・仕事・健康まで丸ごと。大事にしているのは、実際に自分で買って使った"本音レビュー"——良い点も悪い点も包み隠さずお伝えします。テーマは「人生を豊かに生き抜く」。MEN'S EDIT を運営、YouTubeでも動画で発信中です。

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