ボーントゥスタンドアウト NANATOPIAはバナナの楽園

香辛料と酒をまとった、甘いだけでは終わらないバナナです。ナツメグとシナモンがラム酒のカクテルのように立ち上がり、そこへキャラメルの絡んだ熟れたバナナが濃さを重ねていく。着地はオルカノックスとダークなシプリオールが残す官能的な影で、夜と秋冬に強い密度の高い一本。人と被らない香りを探していて、挑発的な商品名を受け入れられる人に向きます。

ナナトピアはバナナとユートピアを合わせた造語でしょう。果実の楽園という設定を持つ一本です。僕はこれを持っていないので、公表されている内容から読み取れることを整理します。

この記事でわかること

  • ナナトピアという名前が示す果実の楽園の中身
  • 香りの流れ(香辛料と酒 → キャラメルの絡む熟れたバナナ → 官能的な影)
  • 調香師の名前まで公開するブランドの姿勢と、ヴィーガン処方
  • 50mLで33,000円をどう考えるか、買う前に確かめておくこと
目次

結論:ナナトピアは酒と香辛料をまとったバナナ

総合評価:3.8 / 5.0 ★★★★

香りの作り込み ★★★★
原料も調香師名も公開している
持続時間 ★★★★
オードパルファンで6〜8時間ほど
被りにくさ ★★★★★
日本での流通量が限られ、まず被らない
使う場面の広さ ★★★★★
夜と秋冬に絞れば強い。職場は量の管理が要る

一言でいうなら、酒と香辛料をまとったバナナです。ナツメグとシナモンがラム酒のカクテルのように立ち上がり、キャラメルの絡んだ熟れた果実が濃さを増していく。最後に残るのはオルカノックスとダークなシプリオールの影で、公式の言うアニマリックなひねりはここに効いています。

分かれ目は名前と価格です。汚れや罪といった言葉を並べる商品名は人を選び、50mLで33,000円という設定も軽くない。ただし日本での流通量が限られているぶん、同じ香りの人と居合わせる確率は極めて低い。人と違うものを持ちたいなら、そこはむしろ利点になります。

ボーントゥスタンドアウト NANATOPIAの基本情報

ブランドボーントゥスタンドアウト(2019年・ソウル発)
商品名NANATOPIA
日本上陸2023年7月
容量 / 価格50mL:33,000円
濃度 / 持続オードパルファン・6〜8時間ほど
調香師アレックス・リー
香調(トップ)ナツメグ、シナモン、ラムピュアジャングルエッセンス
香りの題材熟れたバナナとキャラメル、ラム酒のカクテル
処方ヴィーガン処方(動物由来の原料を使わず、動物実験も行わない)
コンセプト社会の規範に抑え込まれた欲望を解放する

造語が示すもの

公式の説明はこうです。「ナツメグとシナモンで遊び心をもたせたラム酒のカクテルは、キャラメルが絡みつくように際立ったバナナの熟した香りを高めて、濃密で肉感的な印象をもたらします。ベースにわたるオルカノックスの官能さを煽るダークなシプリオール。アニマリックなひねりを利かせたセクシーな『バナナの香り』傑作の誕生です」

香りの説明に情景と感情を持ち込むのが、このブランドの書き方です。何の匂いかを列挙するのではなく、どういう状態かを先に示す。

ノート構成

段階原料
トップナツメグ シナモン ラムピュアジャングルエッセンス

トップ・ハート・ベースまで公開されているのは、このブランドの誠実なところです。名前の粗さとは裏腹に、中身は普通のニッチブランドと同じ精度で作られています。

誰が作ったか

公式が公開している調香師はアレックス・リーです。

このブランドは調香師の名前を全種類で公開しています。しかも起用しているのは欧州の第一線で仕事をしてきた人たちで、名前だけで売るブランドではないことが分かります。

挑発的な名前をどう受け取るか

名前を見て驚く人は多いはずです。汚れ、不潔、罪。どれも普通の香水ブランドが避ける言葉ばかりで、意図的にそうしています。言いにくいものに名前を付けるという姿勢が、このブランドの中心にある。香りそのものは丁寧に作られていて、名前の粗さと中身の精度が食い違っているのが面白いところです。

ヴィーガン処方であることも公表しています。動物由来の原料を使わず、動物実験も行わない。挑発的な見た目とは裏腹に、作り方は現代的です。ムスクやアンバーグリスといった動物由来の素材は、現在では合成で再現されるのが主流になっていて、そこを明示するブランドが増えています。

つけ方と持続

オードパルファンなので1〜2プッシュで足ります。持続は6〜8時間ほど。

つける場所の目安

  • 首すじ・耳の後ろ:最も届く
  • 手首:動作のたびに香る
  • 腰まわり:下から穏やかに立ち上がる

このブランドは香りの密度が高い部類です。同じ1プッシュでも、一般的なオードパルファンより存在感が出ます。初めて使うときはいつもの半分から始めるほうが安全です。

つけ直すなら昼過ぎが目安です。ただし自分の鼻は最初の30分で慣れるので、「消えた」と感じても他人にはまだ届いていることがあります。足す前に袖などで一度確かめるほうが安全です。

このブランドは日本語のレビューがまだ少ない部類です。他人の評価を当てにできないぶん、自分の鼻で判断するしかありません。試す手段を先に用意しておく意味が、他のブランドより大きくなります。

使いどころ

場面向き理由
夜の外出密度が高く場面に合う
秋冬重心の低さが整う
職場存在感が出やすい。量の管理が要る
夏の日中汗と混ざると重い

作っているブランド

ボーントゥスタンドアウトは、2019年にソウルで始まったフレグランスブランドです。掲げているのは「社会の規範に抑え込まれた欲望を解放する」というコンセプトで、商品名もそれに沿って挑発的なものが多い。日本には2023年7月に上陸し、いくつかのセレクトショップと専門店が扱っています。

残念なところ

試せる場所が限られます。日本での取扱は数店舗で、地方だと現物に触れる機会がほぼありません。

価格も高い。50mLで33,000円という設定は、欧州の老舗ニッチブランドと同じ帯です。

商品名も人を選びます。人に見せる場面や、贈り物にする場面では名前そのものが障壁になることがあります。

その代わり、被る心配はほぼありません。日本での流通量が限られているので、同じ香りの人と居合わせる確率は極めて低い。人と違うものを持ちたいなら利点になります。

ボトルも黒を基調にした重い作りで、棚に置くと存在感があります。香りだけでなく、モノとしての性格もはっきりしているブランドです。

バナナの甘さは好みが分かれます。

容量と値段の目安

日本では正規取扱店のオンラインストアと、いくつかのセレクトショップで買えます。路面店は限られるので、実物を試せる場所は多くありません。

容量価格
50mL33,000円

並行輸入や個人輸入の品も出回りますが、保管状態が読めません。香りは熱と光で変わるので、正規の流通で買うほうが確実です。

バナナという題材に興味を持った時点で、すでにこのブランドの遊びに付き合う側にいます。話のタネとして一度嗅いでみたいのか、日常で本当に使いたいのか。ここを分けて考えると、33,000円を出すべきかどうかは自然と答えが出ます。

取り扱いを見るなら

ボーントゥスタンドアウト NANATOPIA

買う前に確かめる

3万円を超える買い物になります。しかも日本で試せる場所が限られていて、実物に触れずに買う人が多い。

まとめ:名前で驚かせ、中身で納得させる一本

NANATOPIAは、名前の粗さと中身の精度が食い違っている一本です。調香師名まで公開されていて、作り方は真面目です。

名前を受け入れられるかどうかが最大の分かれ目になります。そこを越えられるなら、他にない個性を持っています。

香りの筋道はこうです。ナツメグとシナモンが酒のように立ち上がり、キャラメルの絡んだ熟れたバナナが濃さを増し、オルカノックスとダークなシプリオールが官能的な影を残す。原料も調香師アレックス・リーの名前も公開されていて、ヴィーガン処方であることまで公表しています。

軸になるのは秋冬の夜、密度の高さが場面に合う時間帯です。職場ではいつもの半分を手首にとどめ、夏の日中は無理をせず夜へ回せば扱えます。3万円を超える買い物で、日本では試せる場所も数店舗に限られる。それでも、バナナをここまで真面目に組み立てた香りは他になかなかありません。

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※本記事はプロモーションを含みます

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この記事を書いた人

「かっこよくなりたい」を、ファッション・香水・美容・ガジェット・インテリア・仕事・健康まで丸ごと。大事にしているのは、実際に自分で買って使った"本音レビュー"——良い点も悪い点も包み隠さずお伝えします。テーマは「人生を豊かに生き抜く」。MEN'S EDIT を運営、YouTubeでも動画で発信中です。

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