公式が「この世で最後のフレグランス」と書いている1本です。海面が上昇し、高所が最後の避難所になる世界。そこまで具体的な設定を持った香水は多くありません。
どういう設定なのか
公式の説明には、スイスの探検家エラ マイヤールの言葉が引かれています。
1951年にネパールへ到達した数少ない西洋人のひとりで、「人生は世界の果てへ連れて行く旅だ」と語った人物です。
そこから、温暖化で海面が上がり高所だけが残る未来という設定につながります。
イレヴンス アワーは、終わりゆく物事の匂いをめぐる探求だと公式は書いています。
バイレードは2006年、ベン ゴーラムがストックホルムで立ち上げたブランドです。母がインド人で父がカナダ人という背景を持ち、北欧の簡素さとインドの記憶を混ぜたところに、このブランドの出発点があります。
英語の言い回しとしての意味
イレヴンス アワーは英語で「土壇場」「最後の瞬間」を指す言い回しです。
この言葉が使われる場面
- 締め切り直前
- 交渉の最終局面
- 手遅れになる寸前
- 何かが終わる直前
つまり名前そのものが、終わりの直前という時間を指しています。
バイレードの香水は、香りそのものより先に「何の記憶か」が決まっています。だから原料の説明を読むより、何を題材にしたかを知ってから嗅ぐほうが腑に落ちる。他のブランドとは順番が逆です。
どんな構成か
公式は原料を細かく公開していません。
説明にあるのは「終わりゆく物事の匂い」という表現だけです。
| 一般に知られている方向 | 印象 |
|---|---|
| 熟した果実 | 甘く重い |
| スパイス | 刺激と厚み |
| 木と樹脂 | 乾いた深み |
| ムスク | 肌に残る |
実際に嗅ぐと、甘さと苦さが同居した説明しにくい香りだと感じる人が多い。
分かりやすい香りではありません。バイレードの中でも難易度が高い部類です。
向いている人
| こういう人 | 相性 |
|---|---|
| 人と違う香りが欲しい | ◎ |
| 説明しにくい香りが好き | ◎ |
| 秋冬に使いたい | ◎ |
| 分かりやすい香りが好き | × |
| 職場で使いたい | △ |
この香水は、香りの好みというより設定への共感で選ばれることがあります。
終末を題材にした香水を身につけることに面白さを感じるかどうか。
そこが分かれ目です。
場面と服装
| 場面 | おすすめ度 |
|---|---|
| 秋冬の夜 | ◎ |
| 休日 | ○ |
| 職場 | △ |
| 夏 | △ |
| 特別な日 | ◎ |
合わせやすい服
- 濃い色
- レザー
- 厚手のウール
- 落ち着いた服装
重い香りなので、軽い夏服とは合いません。
短所
| 短所 | 程度 |
|---|---|
| 好みが分かれる | 大 |
| 説明が抽象的で中身が読めない | 大 |
| 価格が高い | 大 |
| 夏には重い | 中 |
| 場面を選ぶ | 中 |
公式の説明が文学的すぎて、何の香りか分からないまま買うことになります。
3万円近い買い物で、試さずに決めるのは避けたい。
この香水こそ、店頭で肌につけて時間を置いて判断すべき1本です。
物語を持つ香水について
香水に物語を与えるのは、バイレードの基本的なやり方です。
| 利点 | 欠点 |
|---|---|
| 記憶に残りやすい | 香りの情報が減る |
| 選ぶ理由になる | 中身と関係ないこともある |
| ブランドの世界観が伝わる | 期待とずれる |
物語が良いから香りも良い、とは限りません。
説明文に酔わされないよう、香りそのものを確認してください。
とはいえ、香りは記憶と強く結びつきます。物語を知って嗅ぐと印象が変わるのも事実です。
バイレードの名前の付け方
このブランドの香水は、名前が香りを説明していません。
| 名前 | 実際の題材 |
|---|---|
| イレヴンス アワー | 終わりの直前という時間 |
| 1996 | 1枚の写真 |
| ビブリオテーク | 図書館 |
| スローダンス | 思春期のダンスパーティ |
どれも情景や時間を指していて、原料名ではありません。
ル ラボのように名前が原料を示すブランドとは、選び方が変わります。
バイレードは題材で選んで、実際に嗅いで確かめるという順番になります。
終わりを題材にした香りが売れる理由
終末という重い題材でありながら、この香水は人気があります。
受け入れられている理由
- 日常から離れた感覚を得られる
- 他人と話題にしやすい
- 身につけるものに意味を持たせられる
- 香り自体は暗すぎない
香水は身につけるものなので、そこに物語があると自分の一部として扱いやすくなります。
服やアクセサリーと同じで、何を選ぶかがその人を示す。
終わりを扱った香りを選ぶという行為自体に、意味を見出す人がいるということです。
ただしそれは香りが良いこととは別の話です。実際に嗅いで判断してください。
高価な香水を買う前に確認すること
買う前の5項目
- 肌につけて3時間後の香りを確かめた
- 使う場面が年に何回あるか数えた
- 同居している人が平気か聞いた
- 同じ系統を既に持っていないか確認した
- その金額を他に使う選択肢と比べた
3万円は、シャツなら3枚、革靴なら1足買える金額です。
香水はつけた本人が一日中それを感じられるので、満足度は高い部類に入ります。
ただし合わなかったときの損失も大きい。この5項目を通してから決めると失敗が減ります。
容量の選び方
50mLで29,150円、100mLで41,910円。1プッシュを約0.1mLとすると、50mLで500回分です。
毎日2プッシュ使って8か月ほど。開封後の香りの寿命は1〜3年なので、50mLがちょうど使い切れる量になります。
100mLは割安に見えますが、使い切る前に香りが変わる可能性を考えると、最初は50mLで足ります。
どこで買うか
日本では公式オンラインと、伊勢丹などの百貨店で買えます。オードパルファムの価格はこの通りです。
| 容量 | 価格 |
|---|---|
| 50mL | 29,150円 |
| 100mL | 41,910円 |
| 買う場所 | 価格 | 注意 |
|---|---|---|
| 公式・百貨店 | 定価 | 試してから買える |
| 正規取扱の通販 | 定価 | 扱う香りが限られる |
| 並行輸入 | 上下する | 保管状態が読めない |
通販に出ているものには並行輸入品が混ざります。香水は熱と光で劣化するので、輸送と保管の条件が見えない点は許容が要ります。
定価より極端に安いものは、中身と状態を確認できないと考えたほうがいい。
説明で判断できない香りの代表です。
百貨店で肌につけて、3時間以上経ってから判断してください。
店頭で試せない香りもあります。少量から肌で試す方法を持っておくと、3万円を払う前に判断できます。
あわせて読みたい
- ブランド全体を見るならバイレードのおすすめ香水もどうぞ。
- 他のブランドも見るならメンズ香水のおすすめ完全ガイドもどうぞ。
まとめ
公式が「この世で最後のフレグランス」と書いている、終末を題材にした香りです。
イレヴンス アワーは英語で土壇場・最後の瞬間を指す言い回しです。
公式が原料を細かく公開しておらず、説明だけでは中身が読めません。
この香水こそ、店頭で肌につけて3時間置いてから判断すべき1本です。
※本記事はプロモーションを含みます









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