ウードは中東で最も珍重される香木です。日本では沈香と呼ばれ、香道でも使われてきました。この香水はその素材を主役に据えています。
ウードという香木
アキラリアという木の心材からできる樹脂です。
できるまでの過程
- 木が特定のカビに感染する
- 木が防御反応として樹脂を出す
- その樹脂が心材に蓄積する
- 何十年もかけて黒く硬くなる
自然に発生する確率が低いため、天然のウードは香料の中で最高値の部類です。
公式も、インド最古の文献であるサンスクリット語の聖典にその存在が記録されていると書いています。
バイレードは2006年、ベン ゴーラムがストックホルムで立ち上げたブランドです。母がインド人で父がカナダ人という背景を持ち、北欧の簡素さとインドの記憶を混ぜたところに、このブランドの出発点があります。
何を合わせているか
| 原料 | 役割 |
|---|---|
| ウード | 主役。濃厚で複雑な木 |
| パチョリ | 土と木の深み |
| パピルス | 乾いた紙のような質感 |
| タバコの葉 | 甘く乾いた厚み |
| モス(苔) | 湿った森の要素 |
| ローズウッド | エレガントな余韻 |
パピルスが入っているのが特徴です。古い紙のような乾いた香りで、ウードの重さに軽さを足します。
タバコの葉は煙ではなく、干し草のような甘さを持つ素材です。
苔が湿り気を足すので、乾いた木だけの香りにはなっていません。
日本人にとってのウード
沈香や伽羅として、千年以上前から日本に入ってきました。
正倉院に収められている蘭奢待も沈香です。
| 文化圏 | 扱われ方 |
|---|---|
| 中東 | 最も高価な香料。日常的に使う |
| 日本 | 香道の素材。仏具にも |
| 欧米 | 異国的な香りとして近年流行 |
つまりウードは、日本人にとって馴染みのない素材ではありません。
香水として嗅ぐと異国的に感じますが、香道の文脈では歴史のある香りです。
その視点を持つと、この香水の受け取り方が少し変わります。
香りの流れ
時間の変化
- 最初:パピルスの乾いた紙とウードの立ち上がり
- 1〜3時間:ウードとパチョリの濃厚な木
- 3時間以降:タバコと苔の甘く湿った余韻
- 最後:ローズウッドの柔らかい残り香
全体を通して重く、軽くなる場面がありません。
持続は長い。ウードと樹脂は最も揮発しにくい素材です。
朝つけて夜まで残ります。
向いている人
| こういう人 | 相性 |
|---|---|
| 濃厚な香りが好き | ◎ |
| お香や香木が好き | ◎ |
| 秋冬に使いたい | ◎ |
| 軽い香りが好み | × |
| 職場で毎日つけたい | × |
香水を長く使ってきた人向けです。
最初の1本には向きません。軽い香りに慣れていると重すぎます。
場面と服装
| 場面 | おすすめ度 | 注意 |
|---|---|---|
| 秋冬の夜 | ◎ | 1プッシュで足りる |
| フォーマルな場 | ○ | 控えめに |
| 職場 | × | 強く出る |
| 夏 | × | 汗と混ざる |
| 食事の席 | △ | 料理と競合する |
合わせやすい服
- レザー
- 濃いウール
- 黒や濃紺
- フォーマル寄り
短所
| 短所 | 程度 |
|---|---|
| 重い。場面を選ぶ | 大 |
| 好みが極端に分かれる | 大 |
| 価格が高い | 大 |
| 服に残る | 中 |
| 夏には使えない | 大 |
パチョリとウードは服につくと長く残ります。洗っても匂いが取れないことがある。
使える場面が秋冬の夜に集中するので、1年のうち使える期間が短い。
3万円近くを出して年に数十回、という計算になります。
アコード ウードとの違い
同じブランドに、ウードを使ったもう1本があります。
| ウード イモーテル | アコード ウード | |
|---|---|---|
| 方向 | 乾いた木と紙 | より濃く官能的 |
| 合わせる素材 | パピルス・タバコ・苔 | スパイスと樹脂 |
| 強さ | 強い | かなり強い |
| 扱いやすさ | こちらが上 | 上級者向け |
公式も、この2本をウードをめぐる一組として説明しています。
ウードを試すなら、こちらのほうが入り口として穏やかです。
ウードの香水を選ぶときに
確認すること
- 天然か合成か(多くは合成)
- 何と合わせているか
- 煙の要素の強さ
- 使う場面が年に何回あるか
- 同居している人が平気か
ウードを使った香水は近年増えました。
ただし天然のウードを十分な量使っているものは限られます。
多くは合成で再現したものです。それ自体は悪いことではありません。
重要なのは、できあがった香りが自分に合うかどうかです。
つける量と場所で印象が変わる
濃い香水ほど、つける場所の選択が効きます。
| つける場所 | 立ち上がり方 |
|---|---|
| 首すじ | 最も強い。体温が高い |
| 手首 | 中程度。動くたびに香る |
| 胸元 | 服に阻まれて穏やか |
| 腰まわり | 下から立ち上がる。最も控えめ |
| 足首 | ほとんど自分にしか分からない |
重い香水を職場で使いたいなら、腰から下につける方法があります。
香りは下から上へ立ち上がるので、距離が離れているぶん穏やかに届く。
首すじにつけるのは、香りをはっきり届けたい場面だけにしてください。
同じ1プッシュでも、場所を変えるだけで印象が変わります。
容量の選び方
50mLで29,150円、100mLで41,910円。1プッシュを約0.1mLとすると、50mLで500回分です。
毎日2プッシュ使って8か月ほど。開封後の香りの寿命は1〜3年なので、50mLがちょうど使い切れる量になります。
100mLは割安に見えますが、使い切る前に香りが変わる可能性を考えると、最初は50mLで足ります。
どこで買うか
日本では公式オンラインと、伊勢丹などの百貨店で買えます。オードパルファムの価格はこの通りです。
| 容量 | 価格 |
|---|---|
| 50mL | 29,150円 |
| 100mL | 41,910円 |
| 買う場所 | 価格 | 注意 |
|---|---|---|
| 公式・百貨店 | 定価 | 試してから買える |
| 正規取扱の通販 | 定価 | 扱う香りが限られる |
| 並行輸入 | 上下する | 保管状態が読めない |
通販に出ているものには並行輸入品が混ざります。香水は熱と光で劣化するので、輸送と保管の条件が見えない点は許容が要ります。
定価より極端に安いものは、中身と状態を確認できないと考えたほうがいい。
重い香りは、店頭の数分では判断できません。
肌につけて1日過ごしてから決めるのが確実です。
店頭で試せない香りもあります。少量から肌で試す方法を持っておくと、3万円を払う前に判断できます。
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まとめ
ウードは木がカビに感染してできる樹脂で、天然のものは最高値の香料です。
パピルス・タバコ・苔を合わせ、重さの中に乾いた軽さを入れています。
日本では沈香として千年以上の歴史があり、馴染みのない素材ではありません。
秋冬の夜に限られます。最初の1本には向きません。
※本記事はプロモーションを含みます









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