甘く暖かい、花の濃いネロリです。出だしはマンダリンオレンジとネロリが同時に立ち、中盤はローズとジャスミンで花が濃くなり、3時間を過ぎるとバニラとムスクで甘さが増していく。石鹸のような清潔感ではなく、暖かい花を探している人に向く1本です。
名前どおりネロリが主役ですが、そこにローズとジャスミン、さらにバニラが重なります。ネロリという名前から爽やかさを想像して買うと、方向のずれに戸惑うはずです。
この記事でわかること
- 名前から想像する香りと、実際の方向のずれ
- 肌の上での変化と、甘さが増していく時間
- 合う場面と季節、控えたほうがいい場面
- 容量ごとの価格と、買う場所ごとの違い
結論:爽やかなネロリではなく、甘く暖かい花
総合評価:3.8 / 5.0 ★★★★★
| 香りの良さ | ★★★★★ | 花3種にバニラが重なる厚み |
| ユニセックス度 | ★★★★★ | 甘さは強め。量を控えると扱える |
| 持続時間 | ★★★★★ | 3時間を過ぎても甘さが残る |
| 被りにくさ | ★★★★★ | 直営店と一部の百貨店が中心 |
ネロリ36は、名前の印象と中身がずれる1本です。マンダリンオレンジとネロリで明るく始まりますが、ローズとジャスミンが重なって花が濃くなり、3時間を過ぎるとバニラとムスクで甘さが前に出ます。公式も「暖かい太陽の陽が降り注ぐフローラル」と説明していて、石鹸のような清潔感とは最初から別の道です。
逆に、暖かく甘い花を探しているなら候補になります。花が3種類重なるぶん濃度が高く、その厚みが後半の甘さまで続く。価格は高い部類ですが、15mLから選べるので、いきなり大きい容量に踏み込まずに確かめられます。
ル ラボ ネロリ36の基本情報
| ブランド | ル ラボ(2006年・ニューヨーク) |
| 商品名 | ネロリ36 |
| 容量 / 価格 | 15mL:14,300円/50mL:32,230円/100mL:47,190円 |
| 香調 | トップ:マンダリンオレンジ、ネロリ/ミドル:ローズ、ジャスミン/ラスト:バニラ、ムスク |
| 系統 | フローラル(甘く暖かい方向) |
| 名前の数字 | 配合した原料の数を表す(公式説明) |
香りの構成
ネロリはビターオレンジの花から採る精油です。花を大量に使うため香料の中でも高価な部類で、同じ木の葉や果皮から採る香料と違い、柑橘というより華やかな花の香りになります。
| 原料 | 役割 |
|---|---|
| ネロリ | 主役。オレンジの花 |
| ローズ | 華やかさを足す |
| ムスク | 肌に残す |
| マンダリンオレンジ | 明るい柑橘 |
| ジャスミン | 白い花の厚み |
| バニラ | 甘さと丸み |
目を引くのはバニラ。ネロリの香水にバニラを足すと、爽やかさより暖かさが前に出ます。
さらにローズとジャスミンを重ねて、花は3種類。全体の濃度が上がっていて、この厚みが後半の甘さまでずっと効きます。
爽やかなネロリを期待すると外す
ネロリと聞いて多くの人が想像するのは、石鹸のような清潔感です。
この香水はその方向ではありません。
実際の方向
- 暖かい
- 甘い
- 花が濃い
- 太陽のような明るさ
- 肌に近い
公式も「暖かい太陽の陽が降り注ぐフローラル」と書いています。
清潔感を求めているなら、同じブランドならフルール ドランジェ27のほうが近い。
肌の上でどう変わるか
トップ:マンダリンオレンジとネロリが同時に立つ
まずマンダリンオレンジとネロリが同時に立ちます。柑橘の明るさに、青みのある華やかな花が混ざった出だしです。石鹸のような清潔感とは、この時点からすでに別の道を歩いています。
ミドル:ローズとジャスミンで花が濃くなる
1〜3時間はローズとジャスミンが重なり、花がどんどん濃くなります。ネロリが中心にありながら厚みのある状態で、単一の花のような輪郭のはっきりした香りではありません。豪華になるかわりに、何の花かは徐々にぼやけていく。ここが一番濃い時間帯です。
ラスト:バニラとムスクで甘さが増す
3時間を過ぎるとバニラとムスクが前に出て、後半にかけて甘さが増していきます。花束というより、暖かい塊のような印象に変わる。つけた直後だけで判断すると、この後半の甘さで印象が変わります。
甘い香りが苦手なら、3時間後まで確認してから決めてください。
場面と季節
| 場面 | おすすめ度 |
|---|---|
| 春の外出 | ◎ |
| 夜の食事 | ○ |
| 職場 | △ |
| 秋冬 | ○ |
| 真夏 | △ |
いちばん合うのは春の外出です。暖かく甘い花の香りが、春の日中の空気と同じ方向を向きます。バニラの余韻がある分、夜の食事にも向く。
秋冬は空気が冷たい分、暖かさが素直に活きます。逆に真夏は甘さが重くなりがちです。職場では花とバニラの甘さが強く出ることがあるので、使うなら量を控えめにして、付ける位置も顔から遠いところを選んでください。
合わせやすい服
- 明るい色
- きれいめの服
- シルク
- 春物の軽い素材
明るい色のきれいめな服や、シルクのような春物の軽い素材。この華やかで甘い香りは、そういう装いのときに一番なじみます。
短所
| 短所 | 程度 |
|---|---|
| 甘い。想像とずれやすい | 大 |
| 職場では使いにくい | 中 |
| 価格が高い | 大 |
| 原料が多く輪郭がぼやける | 中 |
ネロリという名前から想像する香りと、実際の香りに差があります。
これは表示の問題ではなく、このブランドの作り方の特徴です。
名前の素材を主役にしつつ、他の素材で別の方向へ持っていく。
その意図を知らずに買うと、「ネロリらしくない」と感じます。
輪郭のはっきりした単一の花が好きなら、同じブランドのジャスミン17のように原料の少ないもののほうが合います。
短所は裏返すと、この香水の性格でもあります。甘さが強いぶん花の濃さは目立ち、暖かい花を探している人にはそこが決め手になる。価格も高い部類ですが、15mLから試せるので、大きい容量でいきなり外す事態は避けられます。
ル ラボの名前の付け方
ル ラボは2006年にニューヨークで始まったブランドです。注文を受けてから店頭で調合し、そのラベルに日付と名前を入れる。この売り方そのものがブランドの中身になっています。
名前についている数字は、配合されている原料の数だと公式は説明しています。サンタル33なら33種類。数が多いほど良いという意味ではなく、その香りを作るのに何種類を要したかという記録です。
このブランドの香水は、名前の素材そのものの香りとは限りません。
| 名前 | 実際の方向 |
|---|---|
| ネロリ36 | 甘く暖かい花 |
| パチュリ24 | 白樺とレザーが前に出る |
| ベ19 | 雨の後の土 |
| ローズ31 | スパイシーで中性的 |
名前は主役の原料を示しますが、その香りが素直に出るとは限らない。
これを理解しておくと、このブランドの香水は選びやすくなります。
名前で選ばず、実際に嗅いで決めるのが前提の作りです。
買い方
日本では直営店と公式オンライン、一部の百貨店で買えます。
| 容量 | 価格 |
|---|---|
| 15mL | 14,300円 |
| 50mL | 32,230円 |
| 100mL | 47,190円 |
15mLがあるのがこのブランドの良いところです。3万円を出す前に、1万4千円台で試せます。
| 買う場所 | 価格 | 注意 |
|---|---|---|
| 直営店・公式 | 定価 | ラベルに名入れができる |
| 百貨店の取扱店 | 定価 | 店舗が限られる |
| 通販の並行輸入 | 上下する | 保管状態が分からない |
通販に出ているものには並行輸入品が混ざります。香水は熱と光で劣化するので、輸送と保管の条件が読めない点は許容が要ります。
名前と実際の香りに差がある1本なので、試着は必須です。
15mLでも1万4千円台なので安くはありませんが、50mLを買って合わないより損失は小さい。
あわせて読みたい
- このブランドの代表を見るなら、ル ラボ サンタル33の解説もどうぞ。
- 他の選択肢も見るなら、メンズ香水のおすすめ完全ガイドもどうぞ。
まとめ:名前ではなく、暖かく甘い花で選ぶ1本
ネロリにローズ・ジャスミン・バニラを重ねた、暖かく甘い構成です。
石鹸のような清潔感を期待すると外します。方向が違います。
後半にかけて甘さが増すので、3時間後まで確認してください。
このブランドは名前の素材が素直に出るとは限りません。試着が前提です。
合う場面は春の外出が中心です。暖かく甘い花が春の日中の空気と同じ方向を向き、バニラの余韻がある分、夜の食事にも収まる。秋冬は空気が冷たいぶん暖かさが素直に活きます。真夏と職場では甘さが重く出やすいので、量を控えめにして、付ける位置を顔から遠くすると扱えます。
向くのは、甘く暖かい花を楽しめる人です。輪郭のはっきりした単一の花や、石鹸のような清潔感を求めるなら、方向が合いません。ただ15mLが14,300円で用意されているので、50mLを買って外すより小さい損失で確かめられる。気になっているなら、そこから始めるのが確実です。
別のネロリと比べるならマティエール プルミエール ネロリ オランジェもどうぞ。
※本記事はプロモーションを含みます









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