寒くなると布団を買い替えたくなりますが、値段の幅が大きく、何が違うのか分かりにくい分野です。実際に効いているのは中に入っているものと、その量です。そこだけ押さえれば選べます。
暖かさは空気の層で決まる
布団が暖かいのは、中身が熱を出しているからではありません。空気を含んで層を作り、体温を逃がさないからです。
だから重さと暖かさは比例しません。軽くて空気を多く含むもののほうが暖かいこともある。
| 中身 | 空気の含み方 | 重さ |
|---|---|---|
| 羽毛 | 非常に多い | 軽い |
| 羊毛 | 多い | 中くらい |
| 化学繊維 | 中くらい | 中〜重い |
| 綿 | 少ない | 重い |
一番上が高価なのは、軽さと暖かさを両立できるからです。
羽毛を選ぶときに見る数字
羽毛布団は表示が独特で、何を見ればいいのか分かりにくい。見るところは決まっています。
| 項目 | 意味 | 目安 |
|---|---|---|
| ダウンの割合 | 羽根に対する綿毛の比率 | 90%以上が快適 |
| かさの高さを示す数値 | 空気を含む力 | 高いほど軽く暖かい |
| 詰め物の重さ | 入っている量 | 1キロ前後が標準 |
| 側生地 | 中身が出ないか | 目が詰まっているほど良い |
一番上が最も分かりやすい指標です。割合が低いと、同じ重さでも空気を含みません。
詰め物が重いほど暖かいわけではない点に注意してください。質が低いものを多く入れているだけのことがあります。
化学繊維という選択肢
羽毛が最適とは限りません。条件によっては化学繊維のほうが合います。
| 状況 | 向いているもの | 理由 |
|---|---|---|
| 家で洗いたい | 化学繊維 | 丸洗いできる |
| アレルギーがある | 化学繊維 | ほこりが出にくいものがある |
| 予算を抑えたい | 化学繊維 | 半額以下から |
| とにかく軽くしたい | 羽毛 | 比較にならない |
洗えるかどうかは大きな差です。羽毛は自宅では洗いにくく、専門店に出すと数千円かかります。
毎年洗いたい人には化学繊維のほうが向いています。
温度の調整は組み合わせで
1枚で一冬を通すより、重ねて調整するほうが快適です。
重ねる順番
- 肌に近い側に薄い毛布か肌掛け
- その上に掛け布団
- 寒い日は上に毛布を足す
- 布団の上に掛けるほうが暖かい
4つ目は意外に思われますが、毛布を布団の上に掛けると、布団が含んだ空気を逃がしにくくなります。
毛布を下に敷くと、羽毛の場合はかえって暖かさが落ちることがある。一度試してみてください。
探すときの手がかり
実物の軽さは持ってみないと分かりません。可能なら店頭で持ち上げてみてください。
側生地の手触りも確認しておくといい。羽毛が出てくる布団は、生地の目が粗いことが原因です。
収納する場所があるかも先に考えておいてください。夏の間しまう場所がないと、扱いに困ります。
手入れの頻度と方法
布団は買って終わりではありません。手入れの有無で寿命がかなり変わります。
やっておきたいこと
- 月に一度は風を通す。天日でなくてよい
- カバーは週に一度洗う
- 布団叩きは使わない。中身が傷む
- 湿気の多い日は干さない
3つ目は昔からの習慣ですが、逆効果です。叩くと中の繊維が切れて、空気を含む力が落ちます。
干すときは表面を払う程度で十分。掃除機で吸い取るほうが確実です。
サイズと収納の現実
大きいほうが暖かいのですが、扱いにくさも増えます。
| サイズ | メリット | 注意 |
|---|---|---|
| 標準 | 扱いやすい | 肩が出ることがある |
| 少し長め | 肩が出にくい | 洗濯機に入らない |
| 幅広 | 寝返りしても外れない | 干す場所が要る |
一人暮らしなら標準で足ります。大きいものは干す場所と収納場所の両方が要ります。
圧縮袋を使うなら、羽毛は長期間圧縮したままにしないでください。空気を含む力が戻らなくなることがあります。
買う前に知っておく弱点
羽毛は湿気に弱い。使っているうちに湿気を含むと、空気を含む力が落ちて暖かくなくなります。
定期的に干すか、乾燥機にかける必要があります。手入れをしないと数年で性能が落ちる、と考えておいてください。
それと、価格の幅が非常に大きい分野です。同じように見えても中身が違うので、極端に安いものは何かを削っています。
最後に、布団だけでは寒さは解決しません。部屋の温度と、敷く側の断熱も同じくらい効きます。床からの冷えを放置したまま掛け布団だけ良くしても、期待したほど暖かくなりません。
それと、掛け布団だけ良くしても敷く側が冷たいままだと寒さは残ります。床からの冷えのほうが体感に効くこともあるので、そちらも見てください。
最後に、寝具は毎晩8時間近く使うものです。一日あたりに直すと、多少高いものでも金額の差は小さくなります。長く使う前提なら、初期費用より快適さを優先したほうが満足度は高い。
まとめ
暖かさは重さではなく含む空気の量で決まります。軽いほうが暖かいこともある。
羽毛はダウンの割合を見てください。90%以上が快適さの目安です。
毛布は布団の上に掛けるほうが暖かい。下に敷くと逆効果のことがあります。
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