シャネルにもメンズの香水がある、というのは意外と知られていないですよね。結論から言うと、プール ムッシュウは1955年にガブリエル シャネルが発表した、生涯でただ一本のメンズ フレグランスです。実際に使い込んだ僕が、香りの印象と持続、買うときの落とし穴まで書きます。
この記事でわかること
- シトラスとスパイス、ウッディがつくる香りの印象
- 体感の持続と、オードゥ トワレットという濃度
- スーツにも休日にも合う理由と、合わない場面
- 同じ名前の別製品を買わないための注意点
シャネルの香水は、ブランド名から売り場をたどるのが早いです。
CHANEL(シャネル) プール ムッシュウ オードゥ トワレット 100mL
参考価格 20,680円前後
スーツを着る機会が多く、長く使える定番を一本持っておきたい人向け。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:プール ムッシュウは「グレーのフランネル」の香り
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆
一言で言うなら、「よく手入れされたグレーのフランネル」。ボトルがフランネル グレイに色づいているのは偶然ではないと思えるくらい、香りと見た目が同じ質感でつながっています。派手さは一切ないのに、近づくと確かに存在している。そういう香りです。
シャネルはこの香りを、彼女が考える男性らしさを表現した、タイムレスで洗練されたフレッシュ シプレ ノートだと説明しています。この「タイムレス」という言葉が、70年たった今でも売られているという事実で裏づけられているのが面白いところ。
僕がこれを買ったのは、香水を十本ほど持ったあとでした。派手な香りに少し疲れて、静かな一本が欲しくなった時期です。結果として、いちばん出番が長く続いている香水になりました。
シャネル プール ムッシュウの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | シャネル |
| 商品名 | プール ムッシュウ オードゥ トワレット(品番117460) |
| 発売年 | 1955年 |
| 容量 / 価格 | 100mL:20,680円(税込) |
| 香調 | シチリアン レモン、チュニジアン ネロリ、スパイシー、ウッディ |
| 濃度 | オードゥ トワレット |
CHANEL(シャネル) プール ムッシュウ オードゥ トワレット 100mL
参考価格 20,680円前後
スーツを着る機会が多く、長く使える定番を一本持っておきたい人向け。

いちばん気をつけたいのは濃度です。この記事で扱っているのはオードゥ トワレットで、同じプール ムッシュウという名前でオードゥ パルファムの流通も別にあります。商品名だけで検索すると両方が混ざって出てくるので、濃度の表記まで確認してから買ってください。品番117460は、同じ製品かどうかを確かめるときの目印になります。
サイズは100mLです。香水としては大きいほうで、最初は使い切れるか不安になるかもしれません。ただ、後で書くとおり毎日使いたくなる方向の香りなので、僕の場合は思ったより早く減りました。
ボトルもぜひ実物で見てほしいところです。フランネル グレイに色づいたガラスは、写真で見るより落ち着いた色をしています。さりげない存在感と気品をそなえている、というブランドの説明がそのまま当てはまる佇まいでした。
香りをつくっている素材
シャネルは、この香りをトップやミドルに割らず、一続きの文で紹介しています。シチリアン レモンとチュニジアン ネロリのさわやかなシトラスが弾けると、現れるのは深みのあるスパイシーな香り。そしてウッディの余韻が控えめな存在感を放つ、という説明です。ここでは素材の役割ごとに書いていきます。
シチリアン レモンとチュニジアン ネロリ:入口をつくる主役
最初に届くのはシトラスです。ただ、スポーツドリンクのような甘い柑橘とは質感がまったく違います。皮を剥いたレモンの、あの硬くて少し苦い部分。そこにネロリのほろ苦い花の匂いが乗って、みずみずしいのに大人びた入口になっています。
この入口があるおかげで、シプレという少し身構える系統が、驚くほど素直に入ってきます。香水に慣れていない人でも、最初の数秒で拒否反応が出ることはまずないはずです。
深みのあるスパイシー:香りの背骨
プール ムッシュウの正体は、この深みのあるスパイシーな部分だと思っています。シトラスの下に、乾いた温かさがずっと敷かれている。甘いスパイスではなくて、こしょうや木の皮を思わせる乾いた方向です。
ここが効いているから、この香水は軽く見られません。シトラスだけなら爽やかなだけで終わるところに、この一枚が入ることで「きちんとした大人」の質感が出てきます。1955年から生き残っている理由も、たぶんここにあります。
ウッディの余韻:最後に残る品の良さ
肌の上に長く残るのはウッディです。控えめな存在感、という表現がまさにそのままで、自己主張はしないのに、近づいた人にはちゃんと届きます。僕は会議のあとで自分の袖から立ちのぼるこの余韻がいちばん好きでした。
シプレという系統の骨格が、この余韻でしっかり見えてきます。派手な香水に慣れた人ほど、最初は物足りないと感じるかもしれません。ただ、一週間つけ続けるとこの静けさが手放せなくなるんですよね。
Ryo
これは「香水が主役にならない」ことに価値がある一本です。あなたのほうが主役で、香りは仕立てのいい上着みたいに後ろに立っています。
正直な注意点
いいところばかり書いても仕方がないので、引っかかる部分も置いておきます。
注意
① 同じ名前で別の濃度がある。オードゥ トワレットとオードゥ パルファムが流通している。表記を確認してから買いたい
② 華やかさを求めると物足りない。甘さや強い拡散を狙った香りではないので、派手さで選ぶ人には向かない
ひとつめは買い間違いです。プール ムッシュウという名前で検索すると、濃度違いの製品が並んで出てきます。ボトルの見た目も似ているので、届いてから気づくと面倒です。注文する前に、濃度の表記と品番まで見ておくと安心できます。
ふたつめは方向性です。この香りは、周囲を振り向かせるためのものではありません。強い甘さも、遠くまで届く拡散力もない。「香水をつけている」と気づかれるより、「この人きちんとしているな」と思われるための一本です。ここを取り違えると、二万円を出して地味だったという感想で終わってしまいます。

三つめは持続です。オードゥ トワレットという濃度なので、僕の体感では4〜5時間ほど。朝つけると、夕方には自分では分からなくなります。夜まで香らせたい日は、昼にもう一度つけ足していました。
合う人・合わない人
こんな人に合う
- ✓ スーツやジャケットを着る機会が多い
- ✓ 派手な香水に少し疲れてきた
- ✓ 長く使える定番を一本持っておきたい
合わないかも
- × 香りで強く印象づけたい
- × 甘いフルーティー系が好き
三十代を過ぎて、身につけるものを少しずつ入れ替えている人にいちばん向いていると思います。流行を追わない香りなので、何年たっても持っていることが気恥ずかしくなりません。
反対に、香水で自分を強く印象づけたい人には向きません。この香りは前に出ないことが仕事だからです。二十代で一本目を探しているなら、もっと分かりやすい香りから入ったほうが楽しめると思います。
使う場所と時間
使う場面
| 仕事・オフィス | ◎ | 会議室でも重くならない。この香水の主戦場 |
| 夜デート | ○ | 落ち着いた店なら文句なし |
| 休日 | ○ | きれいめの服装なら自然に合う |
| 真夏 | △ | 気温が高い日はシトラスより汗が勝つ |
主戦場は平日の昼間です。オフィスで浮かない香水を探しているなら、これ以上の選択肢はなかなかありません。僕は大事な打ち合わせの日にこれをつけていました。
服装で言うと、グレーとネイビーが合います。グレーのスーツ、ネイビーのニット、磨いた革靴。香りに乾いた品があるので、服も端正な方向で受けると全部つながります。だぼっとしたスウェットや派手なプリントとは、少しちぐはぐになる感じがありました。月曜の朝九時、コートを脱いで席に着く、くらいの空気がいちばん似合います。
つける量は一プッシュか二プッシュです。持続が長いほうではないので少し多めでも成立しますが、狭い会議室では一プッシュに留めておくと安心できます。
保管で中身は変わる
香水は買って終わりではありません。置き場所で中身が変わります。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | 数か月で変質する |
| 浴室・洗面所 | × | 温度差と湿気 |
| 暖房の近く | × | 温度変化で酸化が進む |
| 引き出し・クローゼット | ◎ | 暗くて温度が安定する |
シャネルのボトルは美しいので、飾りたくなる気持ちはよく分かります。僕も洗面台に置いていた時期がありました。ところが湿気と温度差は香水の敵で、そこに置いていた一本は一年ほどで香りの角が落ちてしまいました。
箱に戻して引き出しにしまうのが、いちばん確実でした。開封してからは一年から三年を目安に使い切りたいところ。色が濃くなった、金属っぽい匂いが混ざる、つけた瞬間の印象が前と違う。こうした変化が出たら中身が動いたサインです。
口コミの読み方
評価が割れる香水ほど、読み方に気をつけたいところです。
口コミの読み方
| おじさんくさい | 定番として長く売られていることの裏返し | |
| すぐ消える | オードゥ トワレットという濃度を知らずに買っている | |
| 地味 | 主張しない設計をそのまま言い換えている | |
| 高い | 100mLという容量で見ると印象が変わる |
否定的な感想の多くは、香水そのものではなく期待とのズレから来ています。とくに「おじさんくさい」という言葉は、70年売られている香りに対しては褒め言葉の裏返しでもあるんですよね。
僕がむしろ面白いと感じたのは、二十代がこれをつけたときの効き方です。若い人ほど背伸びして見えるどころか、落ち着いて見えて得をします。口コミは点数を確かめる材料というより、どういう場面で不評だったかを知るために読むと役に立ちます。
まとめ
この記事のまとめ
- シトラス×スパイス×ウッディの端正なシプレ。総合評価4.5
- 1955年から続く、シャネル唯一のメンズ フレグランス
- 持続は体感4〜5時間。同名の濃度違いに注意したい
プール ムッシュウは、香りで自分を語る一本というより、自分の背筋を伸ばしてくれる一本です。1955年から名前を変えずに残っているという事実が、そのまま品質の証明になっています。
長く付き合える定番を一本探しているなら、候補から外す理由が見当たりません。買うときは濃度の表記だけ、必ず確かめてください。
シャネルの他のメンズ香水と比べたい方は、シャネル アリュール オム スポーツのレビューもあわせて読んでみてください。同じブランドでも狙いがまるで違うので、自分の好みがどちらに近いか分かりやすくなります。
CHANEL(シャネル) プール ムッシュウ オードゥ トワレット 100mL
参考価格 20,680円前後
スーツを着る機会が多く、長く使える定番を一本持っておきたい人向け。
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